2016年03月05日

録音

先日は12時間、録音セッションがありました。私はチェロを弾かずに、録音技師のアシスタントで参加。出張録音では、毎回、機材やコンピュータセッティングから始めるのでエンジニアの仕事は大変です。たくさんのマイク(数は何本だ?)と配線をわかる人が見れば、セッティングに4〜5時間というのが驚異的な速さだと理解してくださるでしょう(笑)ちなみに片付けはなんと1時間強でした!
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パーカッションのコスマスの即興ソロは圧巻でした!これぞ音楽、素晴らしかった!
エンジニアは録れた音を聴きながら涙してました。コンガとジェンベの音が立体的に録れているのを聴いて、演奏者は大満足のようでした。
即興している5分間は、別世界へ運ばれる、実際より長く感じるドラマです。爪先から頭のてっぺんまで身体が巡っているから、初めから構えもなく、自分の呼吸を滞らせる引っかかりも何物もない。頭で考えることもない。内側からのエネルギーと宇宙からの大きな力が合わさって、音やリズムが身体の動きと完全に一体になり、自由になり、離脱する。大きな音は、エネルギーの大きさであるから、ちっともうるさくない。少し緩めに貼った皮を、多彩に(演奏中まったく技術を感じさせない!ものすごいことをやっているのに!)打ち鳴らしてゆく。これこそ音による癒しです。
20数年前、コンガ一つ担いで日本にやってきたというコスマス。その真髄が発揮された録音でした。彼の才能をもっと引き出す本番や機会を作ろうと本気で思いました。
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羊とヤギで録音を作ろうと、じわじわ計画中です。
おそらく、お互いのソロあり、デュオはバルトークと即興的オリジナル音楽詩(musical poem)になるでしょう。
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