2016年05月24日

続 空気の振動

リズム感も空間で感じるもの。
平面上で点と点の間を分割するものではない。複雑な、混み入った「リズム」を枠の中で計算するのではない。手で押すのではない。自分の頭や指先だけで出来るのではない。
空中に放ってすとんと落ちる場所が次の点。
初めの音が出る前に、それに合ったエネルギーの高まりがある。そのテンポで合図して、息を吸えばその音が出るのではない。
次へ、次へ、続いていくリズム。
脈拍のように全体を流す拍感。
全体の空気の揺れがリズム感。
生きている呼吸の中で、見せようとする無理な身構えも無く。ただ、イメージする音の分だけのエネルギーが必要。それが身体と一体になる。足取り、手の動き、身体のほんの一部でもリズム感はわかる。気持ちがないと生きない。エネルギーが無ければリズムは死んでしまう。
息の(弓を使う)量、息の(運弓の)速さ、ヴィブラートの種類、指を下ろす速さ、動かし方・・・響き、音色を決めるリズム感。

街は人ぞれぞれのリズムをまとった人たちでいっぱいだ。
posted by makkida at 09:38| あんなこと こんなこと | 更新情報をチェックする
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