2016年08月31日

J.S.Bと20世紀の音楽

「1910年よりあとの時代は、全然革命的なものとは見なしえません。第一、芸術においてはそうしたことは考えられないことです。ただ緩慢な進行か急速な進行があるだけで、したがって、本質的には発展であって、革命ではありません」
「一人の作曲家が持っている特有な様式というものは・・・その作曲家の内部から現れてこなくてはならないもの」                              (B.バルトーク 1941年)

世紀末から20世紀初頭の社会と芸術の動き。特に美術の世界の充実さや熱さは惹きつけられるものがあり、他の舞台芸術や踊りや音楽との共同作業が盛んになりました。二つの大戦の狭間、置き忘れそうになる、激動の、ものすごい速さで駆けていく時代。その一方で、忙しない都市とは違う場所の、ゆっくりと流れていく別の時間。それぞれの芸術家の仕事が発展してゆく、それぞれの時間。
もう100年近く経つと、繰り返し演奏されてきた歴史があります。その積み重ねが先入観に自分を陥らせるところから脱して、取りかかれるところから学びつつ、珠玉の室内楽曲のプログラムを組んでみたいと、何年も思い描いています。
チェロの独奏曲だと思うようにはいきませんが、「ときの忘れもの」さんにいただいたこの機会に、少しずつやってみることにしました。1920年代の作品と、20年前後に生まれ、第二次大戦を含め急激に変化し続けた社会を経験した作曲家を、200年前のJ.S.バッハの作品を組み合わせます。

バッハの安定感のある変ホ長調の心地いい内的宇宙。そこに同居する、クルターク、ルトスワフスキ、ヒンデミット、それぞれの小宇宙。

9月17日(土)16時
ギャラリーコンサート ときの忘れもの・拾遺

場所:ギャラリー「ときの忘れもの」(東京・青山)
プログラム:
J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010 (c.1720)
G.クルターク (1926- ) /記号(サイン)I, II, III (1987)
P.ヒンデミット (1895-1963) /無伴奏ソナタ 作品25 (1923)
W.ルトスワフスキ (1913-94) /ザッハー変奏曲 (1975)

プロデューサー大野幸さんのメッセージとご予約お問い合わせ先はギャラリーのブログで
*要予約 料金:1,000円
メールにてお申し込みください 📩info@tokinowasuremono.com
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