2016年07月29日

300年続く”いのちのパン”

1700年前後、イタリア北部で活躍したA.コレッリ。彼の合奏協奏曲は当時も、またのちの音楽家にも影響を与えた、欠くことのできない糧だった。
Amandine Beyer & Gli Incogniti - Corelli, The Complete Concerti Grossi
この演奏は、まさに生きる糧のよう。楽器それぞれの性格や音色、高音楽器だけでなくバスも饒舌でリズミカルで、空気感のある響き、情感溢れる和声感を持った響き・・・。ライブ録音ならではの新鮮さと輝きを持つ。いい音だ。こんな弦のアンサンブルをしたい!
当然のことなのだけれども、合奏のメンバーには色んな国の人がいる。大勢で合わせた時に予定調和にならず、何か思いもかけない素敵なことが起こったり、意外な展開になって、いい意味で刺激的であるのも、それが理由の一つではないだろうか。色んな境遇の人々の集まりであると、ハプニングだってあるだろうけど、いい音楽をしよう!という明確な目的を成し遂げる、その本番では、とてつもないエネルギーが生まれるのかもしれない。
posted by makkida at 21:34| あんなこと こんなこと | 更新情報をチェックする
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