2016年09月11日

初めになにがある?

初めに言葉がある。言葉とは?
アイデア、イメージがある。
幻視、幻聴かもしれない・・・。
音楽作品を音にするとき、初めから音楽がある。まず音符を正確に弾けるようになってから音楽にするのではなく、楽譜を読んだとき、すでに音楽が始まっている。それが明確であろうと、ぼんやりであろうと、イメージがあるから形にしていける。作品から読み取れることを、楽器を通して音にするとき、基礎練習ができてから、音楽をするのではない。「私」が弾く音楽は「私」しかできない音楽になる・・・残念ながら「私」はどこまでもついてくる。なぜなら、「私」が何をどう考え、生きているか、そのものだから。
リズムも。
音色や音の種類を含めた音程も。
フィンガリング(左の指使い)を決めるのも、ボーイング(弓使い)を決めるのも。
体の動かし方も。
当然、弾けるようになるには時間がかかる。だから、完璧、なんてない。見える理想像はどんどん遠ざかる・・・。
初めから音楽なのだ。
posted by makkida at 22:16| あんなこと こんなこと | 更新情報をチェックする
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