2017年11月26日

声の調和は素晴らしいな!

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素晴らしい声のアンサンブルを聴くと身体が喜ぶ。
Candomino Choirの「フィンランドの賛美歌集」は柔らかくものすごく自然な響きで気持ちがいい。よく聴くと、器楽アンサンブルのようなハーモニーのはまり方や和声の移り方、音のコントロールに驚く。
母国語で歌うことは声の出し方も音への感じ方にとっても大事な点。身体で覚えている言葉の意味や感覚は、勉強して頭で理解するのと違う。言葉が目の前に現れる、立体的に立ち上がるのを実感するのは。これは根本的で決定的な違いだけれど、ヨーロッパ音楽の歴史が長くない日本では仕方がない。母国語でポリフォニー音楽の調和や和声の動き方(響きという基礎的なこと)を身体に染み込ませるのは大切なのではないだろうか。
よく北欧のアンサンブルに惹かれる。
5人の男女によるアンサンブル、Club For Five のFinlandia-hymniフィンランディア賛歌は感動的だが、En etsi valtaa, loistoaもゾクゾクする。
これらの声楽アンサンブルを聴いていて感じるのは、バスから音が積み重なっている、ということ。音が一声部ずつ増えていくときも本当に明確に積み重なりがそこに存在する!いわゆるメロディラインを持つソプラノが、主人公のようなメロディとしての響きではないのだ。きっとこの人たちは、もともと和声的な聴こえ方をしているに違いない。旋律に伴奏がつく聴き方をする耳をしていない。アンサンブルでは基本的なことだけれども、頭で理解しているのと身体の感覚がある(耳を持っている)のではまったく違う。
弦楽四重奏でも同じで、バスを受け持つチェロが縦方向に上のパートの音のイメージができているとき(もちろん他のパートの人たちにも必要だが)、でてくる響きが良くなる。力尽くでなくても、広がりがあり大きな響きになるし、小さな音でも奥行きがあり、消えていく音も深く静まっていく。音が立体的に存在し、耳は空間的なとらえ方になる。
本当に難しい。遠慮せずに怖がらずに何度もリハーサルをし、人前で演奏することで、だんだん聴ける耳になる余裕が生まれ、自分自身が空間の中に存在できるようになる。

ブルガリアンヴォイス、グルジア(ジョージア)の合唱、アイヌの声・・・
生で聴いて、身体で振動や響きを体感したい。魂の叫び、身体のすみずみからエネルギーが放出している快感。
人間の声って素晴らしい!
posted by makkida at 23:05| あんなこと こんなこと | 更新情報をチェックする
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