2018年06月30日

聴く、探す、見つける、弾く、そして遊ぶ!

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 楽器を始めたらなるべく早い時期から人とアンサンブルをして、互いの音を聴き、楽器に慣れ、弾く楽しみを感じ、自然体で音を出せるようになれたら素敵です。
 楽器を学ぶ人は、楽器の弾き方の基本、音の出し方の手がかりを学んだ後は、なるべく自分で疑問を持ち問題点を見つけ、色々な方法を探して試してみることが大事です。様々な作品を勉強するには、作曲家の時代の弾き方、または作曲家独自の語法・・・それは時代背景から得るものもあるし、音楽史(歴史)、言語など様々な切り口から考えて音のイメージをつかむ必要があります。

 演奏技術の基礎に関しては、いろいろな技術習得や楽器に慣れるために、耳と頭を使って集中して基礎練習や練習曲に取り組むことが必要です。ある程度弾けるようになってからは、自分が何を練習しているのか理解したほうがいいです。
引き出し(奏法・技術)が多い方がいいですが、音楽と関係なく技術だけが一人歩きするのでは、なんのためのテクニックか分かりません。つまり、どうしてその言葉や言い回しを使うのか、それがテクニックです。
そして、作品のスタイルや音楽の中身を勉強して、どんな技術を使うか自分で選ばなくてはいけません。一人一人それぞれの体型や個性やアイデアがあるように、答えは1つではなく、「探して、見つける」作業は音楽を続ける限りずっと終わらないのです。

 身体を楽にして音を出すワークショップをしてみたいと考えています。
右手は呼吸です。息に音(言葉)を乗せていくには、まず開放弦を解放されて(!)弾くことができないと、混みいったパッセージ(言葉遣い、セリフ)も混乱するだけでしょう。腕をどこから動かすのか、身体のどこに繋がっているのか、気づくことはたくさんあります。
呼吸と弓の動きや身体のつながりに気づくために、身体をまずリラックスして簡単な動き(ゆるゆるした準備体操)から始め、開放弦を鳴らして倍音を聴きながら音を重ねて行く。調和の気持ち良さを聴き(感じ)、バッハのコラールで和声と響きを味わおう、という遊びのようなワークです。

 自由になるために、楽器を置いてリズムに合わせて歩き回ったり、身体を感じるままに揺すったり、ジャンプしたり、スキップしたり、そんな簡単なこと?と思われるかもしれませんが、意外と出来ないものなんですよ!
日本人の体には前屈みで田植えをしたり畑を耕す動きの癖が入っているかもしれません。拍を手で打ってみよう、というと上から下へ打ち下ろす、動きが下で止まってしまう人も多いですね。拍やリズム、すなわち音は決して止まらないのです。上へ跳ね上がる動き、これがリズムであり、前へ進む音楽のエネルギーです。演奏する作品がどこの国や民族のものなのか、どんな言語や踊りを持つ人々の音楽か、それによってリズムの捉え方も変わります。ダンスのステップ(上手じゃなくても)のイメージが無ければ、舞曲は弾けないでしょう。言語もリズムや抑揚に大きく関わっています。そのものと言っていい。
その度に一緒に考えていければいいですね。

挙げていくときりがないですが、このような遊びの観点からアンサンブルのワークッショップを始めてみるつもりです。
posted by makkida at 10:00| 楽器演奏と身体 | 更新情報をチェックする
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