2018年08月10日

音、イメージ、表現

KIMG0247のコピー.jpg楽譜が手に入るとワクワクする。新しい音の世界へ、ようこそ!
音楽は、聴く人それぞれが自ら何か感じたりイメージを抱く自由があります。
でも、演奏する人が言葉で作るイメージによって、音そのものが語る世界を狭めてしまうことは残念です。ある言葉を使って形容したとたんに、受け手にとっての音楽の可能性(楽しみ)が狭められてしまうから。「風が吹いている」「草原を散歩している」「太陽が海にきらめく」「解放」「囚人の苦しみ」など、言葉で限定すること無しに、音(の持つ働きや機能)で直接相手の心に働きかけるができ、「音の世界」の時空間(非日常)を作ることができるのが音楽です。
一方で、生活の一部になる(なっていた)音楽、今この音楽を演奏する必然性も同時にあるわけです。
演奏家が「音楽にイメージは持たない」と言う場合、その大前提、あるいは背景として、音楽の表現は音そのものの関係性に見いだせることや、音そのものが語る雄弁さを、演奏者自身が理解していなければならないのでしょう。
音で共演相手や聴き手に伝えること、つまりイメージする音を表現すること、共演者に対応できる表現力など。その技術を磨くことで洗練された音楽表現になるのでしょう。
表現における自由とは、個人の奥底に持つ思想や、感情、その過程、細部へのこだわり(細やかさ)から生まれるものだと思います。
曲それぞれと向き合うとき、ふだんの生活で思考していることが自然と音に現れるものだと思うから、あえて演奏(状況に応じて)に意味を持たせなくてもいいのです。意味があるとすれば、自分の(やっている音楽の)内側から生まれ、浮かび上がって来るものです。
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posted by makkida at 23:16| あんなこと こんなこと | 更新情報をチェックする
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