2019年01月03日

「からだ」を感じる

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2018年はJ.S.Bachで始まりJ.S.Bachで終わった一年。
年末には、名器テストーレでバッハの組曲を弾かせて頂くひとときを過ごしました。イタリアの濃くて澄んだ赤ワインにぴったりな、中身のぎゅっと詰まった、エネルギーに満ちた艶やかな姿形、その見かけと同じ音色を持つ1735年頃のイタリアのチェロ・・・💕まるで魔力に酔ったようになり、音を出すことに集中していき、弾いていると止まらない。
弦楽器には命が宿っています。オールドの名器には、現在に至る数百年の間に弾かれた歴史が詰まっています。魂かもしれません。
弾き手の私は、制御する力ではなく、しなやかな「力」を持って相対します。謙虚に。楽器の身体の呼吸を聴き、感じることに無心になります。
音楽は音。
音楽の内容が命。
それが幸せ・・・

「人が自分の「からだ」を感じるのは、痛み苦しんでいる時ではありませんか」
年末に訪れた礼拝での説教の中で印象に残った言葉です。
「痛みや苦しみを伴うことで豊かになる」
身体も心も元気なときには、あまり自分の体のことに気を払わないでしょう。痛みを覚えて、やっと気づく。足先の爪が剥がれたり、指先に小さな怪我しただけで、全身の使い方も変わってきます。

一対一や複数の人間関係も、ひとり悩みや苦しみや病気を抱えていれば、お互いのつながりを強く感じたりします。
ひとりひとりが違って当たりまえの、様々な価値観や考えを持つ人が集まって作る社会が平和であるためには。
痛みや苦しみ(自分だけでなく周りの人、遠くにいる人の)を感じないようにして、個人が考えるのをやめ、強引なリーダーや組織に追従する「安定」の社会は、平和ではないのでしょう。
「有機的につながり合って、苦しんだり喜んだりできる共同性」
有機的な自然界の営みの中で人間が生きられればいいなあ・・・!

有機な音楽をしたい!

新しい2019年が明けました。小さな勇気を持って、光を見失わないように、暗闇を歩いていくことができますように!
今年もよろしくお願いいたします。
posted by makkida at 17:54| あんなこと こんなこと | 更新情報をチェックする
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