
ガット弦を張ったバロックと現代のチェロを使って、バロックから現代まで、時代様式にあった音楽のプログラムでお届けする自主企画の無伴奏チェロコンサートを、来年2月、初めて名古屋で開催いたします。
会場は地下鉄東山線池下駅下車、住宅街の中の個人宅の素晴らしい、ソロや室内楽にぴったりの音楽サロン。天井が高く十分な空間があって、音質のいい、聴きやすい響きで、お客さまと演奏者の一体感も楽しめる「スタジオハル」さんです。
ご自身でも楽器を演奏なさる音楽愛好家のオーナーさんご夫妻が、年間通してたくさんの演奏会を開催され、なかなか空いている土日祝日がないほどです。ピアノの先生でいらっしゃった母上が、音をよく聴けるよう条件のいい場所でのレッスンをしたい、という理想を叶えるためにお建てになった音楽室。母上が亡くなられた後に、音楽家に解放してくださって、多くの人に音楽を身近で楽しむ機会を与えてくださっています。素晴らしいですね!
名古屋では、何十年も前から、熱心な室内楽愛好家が手作りでコンサート企画を続けていらっしゃって、特に弦楽四重奏は世界の有名な団体が何度も呼ばれていたのは有名です。室内楽好きの土壌があるのですね。
やはり、ソロだけでなく、ピアノと弦楽器の二重奏や弦楽四重奏などの小編成室内楽では、演奏家と聴衆が近い距離で演奏される時、お互いの息遣いを感じながら対話のような親密なコミュニケーションができ、繊細な音色を味わえるのが何よりの醍醐味なんだと思います。
会場の響きはとても大事です。天井が低いと圧迫感があり、歌やグランドピアノにとっては厳しい。アットホームでありながら、空間を感じる、適度な場所はなかなか見つかりません。
スタジオハルは恵まれた会場です。名古屋の学生、音楽愛好家の皆さんはラッキーですね!
さて、そのような場所で初めてソロをさせていただくので、潔く、バッハとコダーイのプログラムをご用意しました。バロックチェロでJ.S.バッハの無伴奏組曲を、モダンチェロでハンガリーのゾルターン・コダーイの名曲、無伴奏ソナタを演奏します。
弦楽器は木で作られています。そこに現代の演奏家が一般的に使うスチール弦ではなく、何百年前もから人間が生活をともにし、音楽家たちが使ってきた動物の腸からできた弦を張って弾くことで、私にとっては、音楽がもっともっと生命力のあるものになります。時空を超えて、自然の営みの中で生きる人間の温かな血の通う交流になります。
倍音成分を多く含むガット弦による、抑揚や陰影、幅の広い豊かな表情を持つ音色を、身体全体で味わっていただけたら嬉しく思います。
楽器や弓、作品の話を交えながら進めます。学校に入る前のお子さんでも、じっと座って聴いていられるのでしたら大歓迎です。未就学児は無料です。
ぜひお誘い合わせの上、お越しいただけましたら幸いです。お待ちしております。
2月にお会いできますのを楽しみにしております!
2020年2月24日(月祝)14時開演(13:40開場)
無伴奏チェロコンサート”ガット弦の魅力” 〜バロックと現代のチェロを使って
【場所】スタジオハル(名古屋)
【プログラム】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007 & 第2番 ニ短調 BWV 1008
Z.コダーイ:無伴奏チェロソナタ 作品8
【料金】前売3,000円/当日3,500円/高校生以下1,000円 定員45名 残席僅少
【ご予約】☎︎03−6317−8916 ベアータ
【ご予約・お問合せ】MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(恐れ入りますが☆を@にタイプし直してください)
メールによるご予約お問い合わせはコンサート前日までにお願いいたします。
【会場お問合せ】スタジオハル☎︎052-752-2650
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