4月のリサイタルのためにPablo Escande氏に作曲して貰っていた無伴奏作品が完成!
題名は『白い馬のフィドル』。
タイトルから想像できるように、草原を駆ける白い馬の思い出、哀歌、亡骸で作った楽器で奏でられる音が聴く人々に平安を与える・・・
そう、絵本「スーホの白い馬」。この話を彼は知らなかったそうです。パブロが作曲途中にアイデアを彼の連れ合いに話したところ、彼女は絵本の話をすぐに連想して、その話を教えたら、パブロはあまりにイメージがピッタリだったので驚愕!
CGcg(ド−ソ−ド−ソ)の調弦、スコルダトゥーラを使った開放弦の響きは、大自然の溶け込む素朴でしなやかな馬頭琴を思わせる。楽器が無理せず自然に鳴る。私のガット弦のチェロにピッタリ!チェロの響きのイメージを彼が明解に持っているのがわかる。
知的なユーモアと遊び心、そして温かなエネルギー、身体感覚。表現と技術が合っている。音で描く世界、その想像の翼は軽やかに時空をこえて駆け巡る、イメージが鮮やかに現れる。アルゼンチンの音の並び、アジアの空気感、そして騎馬民族のハンガリー民謡の音も聴こえ、想像力を掻き立てる。
タヴナーの死者のための哀歌に合わせて、パブロの新曲は復活の内容でもあり、イースターを迎えた後の時期に、これは偶然なのか、なるべくしてなったのか、腑に落ちるプログラムになりました。
本当に楽しみです!4月の初演、どうぞご期待ください!!!!!🎉✨✨✨✨