2020年02月10日

夢のはなし

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近所のクリーニング屋が閉店してしまいました。店主のおばさんが亡くなって、突然の話。このおばさんは顔をみるとすぐ名前が出てきて、預けた服もパッと思い出す人でした。お店でくるくる動いているか、自転車でお客さんの家を回って届けているか、働き者という言葉がピッタリ。ここ数年でやっと定休日を設けたけど、ずっと休みなしでお店をやっていたようです。絹のドレスを預けたときは一眼見て、とってもいいものね、素敵ねえ、と。素材をわかってくれると預ける方も安心します。こんな人がいなくなってがっかり。

住んでいる土地の山で余っている木を切って、それを使って建てた建物。
そこには、山の木を使った木のテーブルや椅子がある。冬は暖炉か薪ストーヴで伐採した木で作った薪がパチパチ燃える。
あちこちの土地のそうやって建てられた木の家や建物で、人々が集まり、音楽を演奏し、お茶や食事しながら話をする。朝は鳥の声で一日を始め、夜はランプやろうそくの火が灯る。
いろいろ持った人々が、その場で生まれる小さな楽しみを、また自分の生きる場所に持ち帰る。

国ではなく地球人として、どんなに小さな集まりでもいい、年齢もさまざまで、見えないものや思いへの感じ方で繋がった人々が、話したいことを話し、アイデアを形にしていく創造的な生き方ができないかな。
野菜を作る人、家具を作る人、料理する人、運転する人、機械を動かす人、洗濯する人、掃除する人、動物を育てる人、ものを作る人、たくさん人を呼ぶ人、音楽する人、楽器を作る人、本を書く人、ニュースを集めてくる人、勉強を教える人、探す人、出来事を解説する人、体の不調を診る人、話を聞く人、動き回る人、じっと考える人、祈る人・・・。
いろんな矛盾や葛藤の中でも、ここに来れば楽になれる場所や集まりが、世界のあちこちにポコポコ生まれていったら、どうだろう。
好きなことや得意なことを分けることなく、一つに決めることなく、あらゆることはその人の仕事。

働きたくても働けない人や、人の助けがなくては生きられない人にとって、社会のシステムはなくてはならない。
お金が要らないと言っているのではない。
演奏家の私にとって、弦を購入したり、弓の毛替えや、楽器をメンテナンスするために楽器職人に支払うお金はどうしても必要。演奏したり教えたりすることで収入を得ている音楽家にとっては、チャリティやボランティアコンサートは自発的にしか行わない。無料で依頼されるのは違うと思う。世の中に存在する「無料」や「ワンコイン」コンサートは脅威ですらある。

それぞれの技術や仕事に敬意を払いたいと思う。

それから、それぞれの快適は人によって違う。
駅の発車メロディや音圧の強いアナウンス、あっちでもこっちでもピーピーの電子音。耳に突然突き刺す音が飛び交う都会の駅や街は、もううるさ過ぎるよ・・・
posted by makkida at 10:18| あんなこと こんなこと | 更新情報をチェックする
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