
新型コロナウイルスであちこちのイベントやコンサートが中止になっていますが、名古屋の無伴奏コンサートは無事終了しました。お集まりいただいたお客様、スタジオハルさん、どうもありがとうございました。また来年、コンサートが企画できたらと願っております。
そのあと京都に行って、リサイタルのためにパブロ・エスカンデ氏に書いてもらった新曲を彼に聴いてもらいました。テンポ感、旋律の節回しや抑揚、音の発音、リズムなど、詳細にわたって具体的に明快なイメージを受け取ることができました。
作品の題名は「白い馬のフィドル」。そう、これはスーホの白い馬を想起する音楽です。
上の2弦を一音下げる(CドーGソーCドーGソ)スコルダトゥーラにすることで、独特な、自然でリラックスした共鳴が得られます。プレーンガット弦によるスコルダトゥーラは特別な響きがあり、モンゴルの馬頭琴を想像させる音色を生み出します。その響きを生かした歌の深い哀しみの部分、対比するリズミカルな躍動感のある部分、広がる草原や砂漠に風に乗って届く音やメッセージなど、作品の物語が想像できてとても面白いです。
これから4月まで弾きこんで自分の身体に入れていくつもりです。