2020年05月07日

闇の中で

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オズワルド・チェンバーズの言葉をもう一度。
「静寂を保ちなさい。闇の中で口を開くのは間違っている。闇は耳を傾けるための時間なのだ」

長い人間の歴史(生命の歴史の中では短いが)では、疫病が何十年も続いたり、大災害で多くの人が亡くなる時が何度もありました。
今、人間史上恐ろしく忙しくなった生活、経済優先で回るグローバル社会のなかで、今回のように世界中で病気が流行ると、今まで奇跡的に(!)回っていた歯車が狂ってしまいました。
が、回っていた社会の歯車は、犠牲者を産んでいたのではなかったでしょうか。
高度経済成長の陰で、公害による空気や水や土を汚染されて、病気に苦しんでいた人々がたくさんいました。小さな頃から家に隠されて、外に一歩も出られずに生きてきた人がいます。その小さな、魂の声を聞いて伝えてきた人々もいました。第二次大戦後に経済が急成長する中で、日本では国内で戦争と関係なかったはずもなく、やはり、朝鮮半島やベトナムの戦争が大きな関わりがあったのでした。沖縄では今も隣り合わせです。
80年代のバブル景気で、「みんな」お祭り騒ぎだった、ような見え方。景気が良くなったら浮かれて、悪くなったら元気がなくなる。人それぞれは一度きりしかこの世で生きられないのに、大きな権力を持った人(その時々の表面的な、損得の価値観)にふりまわされるなんて!
人権は一人一人に保証されているはずなのに、元気な人たちは自らの人権をよく考えることもなく、強い人たちが生き残れる社会を作ってきました。
地球上の生命が、何か起こるたびに警告を発しているのかもしれません。

「支配者らは無慈悲で、盗人の仲間となり、皆、賄賂を喜び、贈り物を強要する。
孤児の権利は守られず、やもめの訴えは取り上げられない。」 イザヤ書1章

コロナ騒ぎで恐ろしいのは、政権の暴走に対しそれを批判をできず、人々がお互いに非難し合い、攻撃し合い傷つけ合っていることだと思います。オトナが矛先を間違って、暴力を弱い人たちへ向けてしまうと、小さな人たちも自分の心を押し殺して、時に、溜まったエネルギーが堪えられずに爆発する・・・。
目にしたくないことはたくさんあります。でも、事実に目を塞ぎ、耳を塞いでしまったら、苦しんでいる人たちの声を聞くこともできないし、もし進むべき方向を間違えたら気づかずにそのまま突き進んでしまい、近い将来、すべての人に行動や選択の自由がなくなるかもしれません。いや、その前に、助かる命が見過ごされるかもしれない。
想像力の欠如で捨ててきた基本的なこと(医療の備え、人材の確保)。国を守ると言うならば、人々の生活を守ること(口先だけでなく行いで!)。生きている人を大事にすることにそろそろ気づきましょうよ。

変わっていく世界を見続けなければ。

音楽は、芸術は、人類が生き延びていれば永遠に存在します。
大丈夫。(なんて、わたしが力強く言っても何にも確かではないでしょうが・・・)

飛び交っているたくさんの音の中から大切なものを見つけたい。騒ぎの中の小さな音に耳を傾けたい。
音が聞こえてくるだけが音楽ではないと思うのです。
音楽家にとっては、音が命だからこそ、静寂を大切にしないといけない。
静寂の中で、一人一人の心の中で鳴る音楽もあります。
医療従事者にとっては、嵐の只中です。静寂なんかない。本当に自分自身の身体を大事にしてください。

自然界を動かす大きな存在(人間ではない)が、今、何を人間に伝えようとしているのか。
今、やるべきことはあるから、静かに備えています。
空気の振動が心に触れる、いい音を伝えたい、と思うので、今、あえてネットでは流しません。内面にはいつも音楽があります。
でも、もしかしたら、このまま引きこもりになるかも・・・


posted by makkida at 10:40| あんなこと こんなこと | 更新情報をチェックする
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