2021年04月10日

発想の転換、そしてとにかくやってみること

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暖かくなっても、気温の下がる日もあり、ここでは雪が降りうっすら積もりました。季節の変わり目、コロナも色々な型が猛威を振るってますし、疲れすぎないように気をつけてお過ごしください。

人それぞれ性格も体格も違います。考え方も違います。
楽器を演奏する人が西洋音楽の歴史や理論や様々な知識を学ぶことは必要です。それを、どうやって演奏につなげていくか。これは、初めから最後まで(きっと肉体的に弾けなくなるまで)の課題です。
知識は人から教わることができます。本を読んで学ぶことができます。
演奏は?
楽器の構え方、弓の持ち方、動かし方など。楽器を弾く、ということは、自分自身の問題です。答えは自分の中にしかありません。
もちろん、周りの人の助言や意見の端々からヒントをもらえるし、または、今では動画という便利なツールもあり、海外の演奏家の奏法をじっくり見ることができます。
ただ、体つき、例えば筋肉の質、骨格、臓器が自分と同じ人はいません。
モダンの奏法(楽器の持ち方含め)は、楽器の構造上(例えば、テンションの高い調整、テンションの高い弦)、ある程度、訓練ということが必要です。その音楽にあった身体つきの人には自然かもしれないが、小柄で繊細で、あまり力がない人には、太く岩のようなゴツい音やアタックが強い音楽に合わせるのが無理な場合もある。そう考えると、鍛えてムキムキに力強くなれるかというと、無理なわけです。筋肉の質も骨格も、向き不向きがあると思います。
ですから、知識がある人が、演奏者の抱えている問題を考慮せずに批判するのは残酷です。

どうして弾けないのだろう。きっと何かできない理由があるのだろう。そもそも、そう弾きたくないのかもしれない。
楽器の調整や、弦や弓の種類も考えなくてはいけない。持っている楽器がその音楽に合っているかどうか、全てに合わせることは不可能です。オールマイティという発想は、有機的な音楽から離れてしまいます。だからって、何種類も楽器を持つことなんて到底無理。

言葉を話すより前から楽器を弾いていたとか、3歳くらいから楽器を始めた人にとっては、持ち方や奏法について苦労をすることはないのでしょうが・・・。

バロックの楽器の持ち方や奏法は、現代を知っている私たちから遡る、という当たり前の見方を、逆転することが求められます。
喋ることが楽器を弾くことのようなところがあり、現代の音楽よりリラックスした奏法、つまり、外から加える力がそんなに必要ない。自分の内側のエネルギーを軽やかに繊細に表すのが理想ですが、チェロなど大きな楽器になると、そうも言っていられない・・・。
いくら研究して考えても、正しい答えはないでしょう。
昔も色々な体格、性格の人がいて、音楽様式があり、奏法があった。知識と自分の身体と。ずーっと試行錯誤しながら、そうだったかもしれない、きっとそうだろう、ということを自分の中でどうやって見つけるか。
演奏活動しながら勉強、勉強しながら演奏するしかない。怖がっていてはいつまでも見つけられない。
posted by makkida at 14:59| 楽器演奏と身体 | 更新情報をチェックする
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