2021年08月12日

日常の中で気づくこと、言葉

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梅雨の時期が戻ってきたように雨の日が続く。
演奏活動が自由にできないので、サボっているような焦りを感じる。
自分を励ますために、毎日やった細々とした仕事を日記に書き出す。家事でもなんでも。
それから・・・
毎日少しずつ英文資料を訳しながら読む。
early music sources .comの動画を少しずつ見る。これを主宰して動画の中で話をしている音楽家/学者(ルネサンス、バロック音楽専門)Elam Rotem氏は明晰で、とても感じがいいので、見ていて楽しい気分になる。そしてとても丁寧に作られているので、ストレスがない。彼のチェンバロ伴奏が、これまた素晴らしい!Luzzasco Luzzaschiの声楽曲Aura soaveを女性歌手と演奏している動画が出ているので、ぜひご覧あれ。言葉と音楽を理解した上で、心を込めて歌手に寄り添い、同じ音楽を感じ、共鳴し、一緒に歌っている。自然体で、音楽をする喜び、愛が伝わってくる。理想的なアンサンブル!

最近読み始めた本、L-P.サルトルの「ユダヤ人」。いつか読もうと本棚に入れてあったもの。
理論と文章の構築と言葉の選び方によって、頭の中にある疑問や感じていること、断片的な言葉が繋がり出す。この中のフランスを日本に置き換えるとさらに納得する。ユダヤ人だけでなく、他の人種や性的マイノリティに対する差別。自分の中にある差別に気づかされる。
「反ユダヤ主義は、自己の自由な、そして総括的な選択の結果であり、単に、ユダヤ人に対してだけでなく、人類全体に対して、歴史と社会に対して、その人のとる一つの綜合的な態度である。」L-P.サルトル「ユダヤ人」(安堂信也訳・岩波新書)より
自由に自ら選んでいる・・・!
哲学者が一般に使われる言葉を使って展開してくれると、頭に入ってくる。
メディアやSNSで次々に発信されるニュースや社会問題によって、心がざわめき、頭の中が不満と文句だらけになり、鬱々するので、こういう時に哲学者の文章に触れて頭(気持ち)を落ち着かせる必要がある。
「思慮のある人は、苦しみながら探求する。自分の推論が、多分正しいというだけで、いつ、他の考え方が、それに疑惑をもたらすかも知れないということをよく承知している。自分がどこへ辿りつけるかは、決してはっきりと知ることがない。彼は「開いた」考え方を持っているのである。よそ目には、ためらってばかりいる人に見えるかも知れないのである。」L-P.サルトル「ユダヤ人」(安堂信也訳・岩波新書)より
posted by makkida at 11:10| あんなこと こんなこと | 更新情報をチェックする
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