積もった雪が固まると、除雪機だけでは済まなくて、スコップで崩していかなくてはいけない。氷の彫刻を作っているみたいだ・・・なんて優雅なものではなく。利き手の感覚がおかしくなって来る。腰や腕に来ないよう、気をつけているけれど、作業を終えるとクタクタ。
カイロを右半身あちこちに貼り付けて、午前中は呼吸とともに徐々に動かし始める。夜、練習を終える頃には身体は楽になっている。ガット弦の癒しの力は素晴らしい!
雪かきを「やらなきゃいけないことあるのに、くそ〜っ!」怒りながらやると、てきめんに体を痛める。
何をやるのにも精神状態は体に影響がある。
静かだ。
雪は音もなく降り、音を吸い込む。
どこにいてもこのような平和な心でいられたら。
生徒さんがここまでレッスンを受けに来られたらいいのに!
散歩して、徐々に自然の呼吸に合うようになり、体が周りの空気に馴染んでくる。
気が下りて、心が静まり、感覚が繊細になったところで、開放弦を一音鳴らす。
コロナ禍が落ち着いたら、レッスンやアンサンブルワークショップできたらいいですね。
この辺りのペンションに滞在してもらって、地元の新鮮な有機や自然栽培の野菜を食べて。朝の澄んだ空気を吸い、夜は満点の星空。暖かくなれば、虫も鳥もあらゆる生き物が元気いっぱい。厳しい自然ですが、得られるものは大きい。