2022年06月20日

7月31日バロックチェロコンサートのご案内〜1700年前後の無伴奏チェロ作品

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蒸し暑い日が続きます。雨が多いこの時期、身体の具合が優れない方がいらっしゃると思いますが、どうぞお気をつけてゆったりとした気持ちでお過ごしくださいますよう。
長野から東京や京都を往復して用事や仕事をして、あっちでもこっちでも家の掃除と庭木や草刈り・・・車で自転車操業の生活をするだけで日が経ち、あっという間に一年の半分が過ぎて行きます。
災害やコロナ禍、身内の問題、戦争が起ころうと、人の生活は日々続けられます。住む場所を追われて避難している人々にも、平和に生きる権利のために闘っている人にも、それぞれの生活があります。
芸術音楽は生活の中に存在する、ということの実感。
大切なことは人によって違うからこそ、大切なものは自分で守りたい。

「階級、社会的階層に基づくあらゆる差別を拒否する。音楽は万人のためのものでなければならないのです」コダーイ・ゾルターン『歌う若者たち』1941年より

さて、久しぶりに練馬のギャラリー古藤さんでコンサートを開催することになりました。
2年前にコロナ禍始まって8ヶ月ぶりのコンサートで、限定10名(3回本番!)で行なった雰囲気が、リラックスして、集中できてよかったので、この先も少人数コンサートを続けるつもりです。
新しく使うことになったクリップインのバロック弓の初舞台となります。製作者は、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩掛けチェロ)の製作に熱心に取り組まれ、その普及に力を注いでいらしゃる倉匠さん。弓の毛を緩めたり張ったりするスクリューが付いていない、フェルメールの絵画や17世紀の演奏家を描いた絵で見かけるスタイルの弓です。音も発音も違います。何より、現代のチェロの弓で慣れているフロッグの高さより、だいぶ高いので(竿と毛の間が幅広い)、慣れるのに時間がかかります。
倉さんのお話を伺って再確認したのですが、今の演奏家が慣れている感覚に合わせてバロックの楽器や弓を使っていると、いつの間にか現代人の発想の「使いやすい」楽器に近づいてしまい、現代の音と変わらなくなってしまう。自分が持っている技術を楽器に合わせるよりも、楽器から学ぶ方が、その時代の音楽の面白さに出会えるのだと思います。
本番で使って、様々な体感をし、音楽と奏法の繋がりを発見できる喜びにワクワクしています。
 
 心機一転、チェロという楽器が誕生した1680年以降のモデナやボローニャで活躍した低音弦楽器奏者の作品から、ナポリで活躍したチェリストの作品、そしてバッハの無伴奏、今回は1720年代までの音楽をプログラムにまとめます。
 現在あまり演奏されていない、見慣れない作曲家の名前かもしれません。当時は演奏家が同時に作曲家でしたし、最新の「現代曲」を演奏するのが当たり前。様々な時代様式、世界中の音楽を演奏するのがメジャーになったのはここ100年〜150年といったところでしょうか。
  夏の暑さのなかですが、もしよろしければぜひ、お越しをお待ちしております。

2022年7月31日(日)
富田牧子 バロックチェロコンサート 独奏チェロの始まり〜 1700年前後の無伴奏チェロ作品 
【プログラム】
D.ガブリエッリ、D.ガッリ、スプリアーニ などイタリアのチェロ奏者による作品。
J. S. バッハ:無伴奏組曲第1番 ト長調 BWV 1007
【時間】2回公演 15時開演/18時開演(開場は各回15分前)15時の回は満席になりました(7/11現在)18時の回あと1名になりました(7/20現在)
【場所】ギャラリー古藤(東京都練馬区)西武新宿線江古田駅
【料金】要予約 一般3,000円 小中学生500円
定員各回限定15名 
【予約・問合せ】MA企画📩 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(前日18時まで)
(恐れ入りますが☆を@にタイプし直してください)
当日連絡先:ギャラリー古藤☎03−3948−5328
💡チラシ.pdfはこちら
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