2023年02月27日

3月26日「平和への祈りコンサート」@松本

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寒さが少しずつ和らぎ草木が起きだす頃、新型コロナ感染症流行から3度目のこの季節、いかがお過ごしでしょうか?
いつも私の活動をお励ましいただき、どうもありがとうございます。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって一年が経ってしまいました。世界中で独裁体制が力を増し、自国を防ぐため武装する方へ向かっています。戦争は始まったらなかなか終わらせることができません。東日本大震災と人災である原発事故から12年、そして最近のトルコ・シリア大地震で故郷を追われ衣食住に困窮する人々があとを絶たないというのに、そしてコロナ禍で子どもや学生は学ぶ場だけでなく様々な機会を奪われてきたのに、戦争によってさらに多くを失います。今、地球の最大の課題になっている環境破壊に、もっとも貢献している戦争。それを引き起こすのは私たち人間です。 
命の尊さ、生かされていることへの感謝や喜びから、そして人間の愚かさへの反省から、芸術や文学が生まれてきました。しかし、また戦争を繰り返す人間の歴史・・・。
武力ありき、では地上に永遠に平和は訪れないでしょう。
人が人を支配し、人が自然を金儲けのために利用するこの地球上で、本来どうあるべきか自分の頭で考え口に出すことが無意味に感じ、諦めたくなるけれど、理不尽な人間社会の中で、芸術は常に「私はどう生きるか」を探求し問い続けます。音楽は「目に見えないもの」の大切さを気づかせてくれ、いつもどこかで誰かの生きる希望になっています。
 
西洋音楽はキリスト教と切っても切り離せない関係があります。何百年もの間、クリスマス、受難、復活だけでなく教会暦に沿った音楽が必要とされ、数多くの作品が生まれました。宗教曲で歌われる詩の多くは、聖書の言葉の引用です。言葉は、その文字を知ってるだけでは意味をなさず、内容の理解に心を向けることによって言葉が音になるのだと思います。
「平和への祈りプロジェクト」のコンサートを1月に東京で開始しました。
このコンサートでは、言葉と音楽の繋がりを意識して、中世の修道女・神秘家ヒルデガルトの歌や、ドイツ語で歌われるコラール、そしてウクライナやハンガリーなど様々な民謡、それぞれにつけられた詩を土台にして、全体を1つの流れに編んでプログラムを構成します。一般の社会で、生活の中で、平和を願う音楽の波紋が広がったらいいな、と思います。過去や歴史と向き合い、初めてのことや他の国や文化、違う価値観に気づくことを恐れずに。
今回は、「目に見えないもの」の尊さを身体で表現しているインド舞踊家、横田ゆうわさんに詩を朗読して頂き、言葉を味わいながらプログラムを進めます。

命あってこそ、隣の人が喜んでくれて、それを感じて心が温かくなります。荒れた世界情勢やコロナ禍で分断された人との繋がりが、一人、また一人と繋がっていけますように。疲れた心身が和らぎますように。
松本近隣の方、もしよろしければぜひお越しください。
 
また、この企画の趣旨に賛同してくださり、今後、コンサートをご一緒に開催してくださる方がいらっしゃいましたらご一報いただけましたら嬉しく存じます。
💡チラシpdfはこちら20230326波田教会コンサート.pdf
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posted by makkida at 23:47| 音楽による平和への祈り | 更新情報をチェックする
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