
キリスト教でイースター、復活日(復活節第一主日)。
この日のためのJ.S.バッハのカンタータはBWV 4「キリストは死の縄目につながれたり」。マルティン・ルターが作った復活節のためのコラールの全部の節を使って作曲されたカンタータです。題名からもお分かりのように、あらためて復活の前の受難の意味を確認し、死を通って復活に至る、そして新たにされた命を(そのすべてを導く主を)賛美する内容です。
バッハはこれから起こることを印象付ける序奏のようなシンフォニアで始め、続く7つの楽章はそれぞれコラールの1節から7節の歌詞に基づいて作曲し、このコラール旋律(定旋律/カントゥス・フィルムス)を曲ごとに声部を替えて歌わせ、それぞれの曲は変奏曲となっています。歌詞に何度も「死」という言葉が使われていること、曲の初めから半音と緊張感のある和声、半音下降音階が効果的に使われているのや、落ち着いたテンポ感であることを見ても、復活に受難を前提とする、すなわち死を重要視していることがわかります。
初演のときの福音書はマルコによる福音書の第16章1〜8節。安息日が終わって女性たちがイエスが葬られた墓を見に行ったときの反応、体験話は生々しいですね。
5月19日と20日に神戸と京都で開催予定のKANSAI BAROQUE公演で、この曲とヘンデルのDixit Dominus「主は言われた」などを演奏します。
これから楽譜をよく読みながら練習して、歌詞と音楽の結びつきを発見してゆくのが楽しみです。
コンサート詳細はこちらkANSAI BAROQUEのサイトをご覧ください。
2023年5月19日(金)18:30開演
日本基督教団 神戸聖愛教会( 兵庫県神戸市中央区生田町1丁目1−27)
2023年5月20日(土)14:00開演
京都府立府民ホール アルティ(京都府京都市上京区烏丸通一条下ル龍前町590−1)
プログラム
Vivaldi :String concerto G minor RV157(弦楽のためのコンチェルト ト短調RV157)/J.Christoph Bach:Fürchte dich nicht(おそれるな)/C.P.E.Bach:Sinfonia E minor Wq.178(シンフォニア ホ短調 Wq.178)/J.S.Bach:Cantata BWV4 "Christ lag in Todes Banden"カンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」/Handel:Dixit Dominus HWV232「主は言われた」
