2024年03月06日

3月関西でのコンサート

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長野県北部はまだ雪が降る毎日です。
能登半島の被災地の被災された方々や復旧活動をしている方々は疲れも溜まって、体調不良や怪我も増えるだろうと心配です。
災害のたびに電気やガス、水道が使えなくなる困難を目の当たりにします。衛生面が整うことは健康のためだけでなく、生活の質も上げます。トイレがないことは誰にとっても困ります。原子力発電によって出る廃棄物も土に戻せないことは誰もが知っています。自然界に戻らない物で作られた製品は残念ながら多くあり、海に流されてゴミが溜まり、見えない物質によってサンゴが死んでしまいます。人間が自然界の自浄作用能力を超える汚染をしていることは何年も前から分かっています。だから、地球の各地で起こっている戦争をすぐにやめて欲しい。

辺境に住むようになって、近隣の市との気候や地形、農産物、人の気質の違いを感じます。新幹線で都心から1時間で移動できるようになったけれど、風土の違い、というのは簡単に分からないでしょう。
都会から離れた場所、国のさかい、狭間・・・もっと広げて考えれば、価値観や常識や性別などの区別の狭間にある人々。
辺鄙な場所で閉ざされて、物事が沈殿して思考が動かなければ、人は苦しくなる。けれど人や文化の風通しのよい交流があれば、自然の音を聴きながら心落ち着いて豊かに創造的な暮らしができるだろうと思います。
仕事のために東京や関西を往復する生活を数年続けて、有難いことに出会いによる活動も増えつつあります。大量の荷物とともに車での往復は疲労がたまり、移動日の前後は準備と片付けに追われ、長野の滞在が短すぎて落ち着いて練習や勉強時間を取れないのが悩み。居住地で自分の専門分野での稼ぐ仕事は作れませんが、辺境で創造的な仕事、創作活動はできないものか、と考えています。
辺境の豊かさは芸術にも見られるだろうと思います。
例えば、バルトークやコダーイがハンガリー民謡を採集したのは当時の国境を超えて、長年人々が暮らしを続けてきた農村でした。特に、国と国の狭間、国境が時代によって移り変わる場所は、民謡の宝庫でした。現在ルーマニアであるトランシルヴァニア地方、現在ウクライナ西南部、現在スロヴァキアの南部、現在クロアチアの北部など。
大きな権力を持つ国や人が、豊かで独自の文化を持つ小さな集まりを潰さない世界になりますように。

東日本大震災での原発事故によって避難生活を続けざるを得なくなった福島の人、子どもたちを支援する人々が様々な活動を続けています。その団体の活動に賛同し支援のための寄付を送るために、毎年開催しているチャリティコンサート「ミホプロジェクト祈りのコンサート ひまわりの丘 福島の子どもたちとともに」 。今年は3月9日に大阪、11日に滋賀で開催します。11日の滋賀公演はおかげさまで完売しました。9日の大阪公演はまだまだ余裕がありますので、よろしければぜひお越しください。
3月9日(土)15:00開演 小西望牧師よりメッセージ/黙祷/80分のコンサート
場所:日本キリスト教団 天満教会 大阪市北区天神西町4-15
[東西線「大阪天満宮駅」5分 堺筋線・谷町千「南森町駅」5分]
全席自由:前売2,500円/当日3,000円/学生2,000円/小学生以下無料
詳細はこちら
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3月17日(日)京都のアイガット・サロンにて無伴奏コンサートです。
今回はバロックとモダンの調整の楽器を使います。もちろん、両方にヒストリカルガット弦を張っています。変則調弦によるJ.S.バッハの無伴奏組曲第5番、久しぶりにコダーイの無伴奏ソナタから1楽章、そして18,19世紀のチェリストたちが作曲したカプリス(カプリッチョ)を演奏します。
よろしければ、ぜひお越しください!お待ちしております!
2024年3月17日(日)
富田牧子 無伴奏チェロコンサート
〜ガット弦を張ったバロックとモダンの楽器を使って
2回公演 各回定員15名
【時間】14:00 (13:30開場)/17:00 (16:30開場)
【場所】アイガットサロン[京都市北区小山北上総町40-2 3F]
【プログラム】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV 1011
L.タリエッティ、ダッラーバコ、ピアッティ のカプリス
Z.コダーイの無伴奏チェロソナタより第1楽章
【料金】一般3,900円/学生3,000円
【ご予約】アイガットサロンkishida@kyoto-advisory.co.jp
📞090-7359-4585
◆◆◆20240317富田牧子無伴奏バッハチェロ組曲 コンサート.jpg
posted by makkida at 15:53| あんなこと こんなこと | 更新情報をチェックする
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