
11月23日に長野県北部の信濃町で開催した、《羊とヤギ》による演奏による「能登半島地震と豪雨被災地支援 信濃村教会チャリティコンサート」のご報告が遅くなりました。
被災地で今年元旦から支援活動を続けている、信濃町在住の災害救援NGO「ヒューマンシールド神戸」の代表吉村誠司さんの活動に役立てていただこうと、寄付をお願いしたコンサートでした。
夏には全国各地(海外)から訪れる人々や別荘に滞在する人々で賑わう信濃村教会。秋も終わりを迎え、朝晩の冷え込みが厳しくなる頃、町の人々は冬支度に追われる時期のコンサート、どれくらいお客様に来ていただけるのか当日まで気がかりでした。
信濃町や近隣地域だけでなく、県内各地から37名のお客様にご来場いただきました。
お越しいただいた方々、告知・集客にご協力くださった方、当日お越しいただけないけれどカンパを下さった方々、多くの方のお力添えにより、小さな町でのチャリティコンサート企画を無事成功させることができました。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございました。
それに先立つ17日、東京は江古田のギャラリー古藤で行った《羊とヤギ》コンサートでも、このための寄付を呼びかけました。
皆様の温かなお気持ちに感謝申し上げます。
両方で集まった金額から経費を差し引き、109,000円を「ヒューマンシールド神戸」にお渡しすることができました。


コンサート当日、寄付先の吉村さんからお寄せいただいたメッセージを牧師に読んでいただきました。以下の通りです。
「本日は、地震と豪雨災害の能登半島への支援チャリティコンサートへご来場ありがとうございます。
元旦から、少しずつ立ち上がって来た被災地は、能登半島豪雨では、再建したお店や家、ようやく入れた仮設住宅も水没し、泣く泣く故郷を離れる方々がいます。
私たち技術系ボランティアは、なんとか、寒い冬前に再び再建できるようにと今日も能登半島で活動を続けています。
また、被災地が忘れられ始めている中でのチャリティ企画を作っていただきました演奏家や教会の皆さまに感謝しています。
本日はありがとうございます。
ヒューマンシールド神戸代表 吉村誠司」
12月中旬から日本海側の地域は大雪が続いています。地球全体の気候の危機的な変動の表れでしょうか、冬になっても日本海の海水温が暖かいため、水分を多く含む重たい雪です。信濃町も新潟に近いため、年末も積雪が多く、除雪に追われる毎日です。能登半島はどんなに厳しい冬を迎えていることでしょう。
地震からもうすぐ一年が経ちます。こんな寒い時期だったか、と改めて辛い思いになります。
厳しい自然環境にある地域だからこそ、豊かな自然の恵みや、独特の風土があります。ですが、現実の生活は、東京との格差を思い知らされます。
どうか、遠く離れていても想像することを忘れないでください。
地球上で起こっていることは、すべて繋がりがあり・・・空が繋がっているように・・・自分とどこかで関わりがあるのだと思います。
戦争が終わらないまま新しい年を迎えようとしています。
お金や衣食住など目に見えるものは大事です。そして人間にとって、想像すること、精神的なこと、は生きる上で必要不可欠です。心を豊かに耕すために頭脳を与えられた人間。物の欲には限りがあるけれど、目に見えない可能性には限界がない。
希望を持って音楽を深め、広げ、続けていきたいと思います。
in terra pax.
