2016年12月14日

12月17日羊とヤギコンサートのプログラム

あと数日となりました。当日のプログラムです。
前半は「音楽詩」、それぞれの曲をパーカッションによる即興で繋いでいきます。

B.バルトーク:「農民の歌」(『10のやさしいピアノ小品』より)
Béla Bartók (1881-1945): Peasant’s Song from “Ten Easy Piano Pieces BB51 (1908)”
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009
Johann Sebastian Bach (1685-1750): Suite No.3 in C major for Cello solo BWV 1009 (c.1720)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお、エクレシアよ
Hildegard von Bingen (1098–1179) : O Ecclesia
♈︎ 休憩 ♑︎
カタロニア民謡(クリスマスキャロル):「鳥の歌」
Catalan Christmas Carol: The Song of the Birds
J.シベリウス:独奏チェロのための主題と変奏
Jean Sibelius (1865-1957): Thema and Variations in D minor for solo cello (1887)
パーカッションのプロローグ 〜ブルガリアの踊り「ブチミス」
Prologue by Percussion ~ Bulgarian Dance “Bucimis”
Z.コダーイ:無伴奏チェロソナタ作品8より第1楽章
Zotán Kodály (1882-1967): Sonata for Cello solo op.8 (1915) – 1st movement
太鼓の即興
Percussion Improvisation
B.バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 
Béla Bartók: Romanian Folk Dances BB79 (1915)

いつものコンサートと明らかに違う、とつくづく感じたのは、プログラムノートを書いている時。それぞれの曲の説明をしたところで、このプログラムはてんでバラバラの印象しか与えない。美術家が、自分の完成した作品を展示する時に説明を書く。たぶん、こういう作業が必要なのだろう。3年間コスマスと思考錯誤して「羊とヤギ」の音を作り上げてきた、その過程を、そして、デュオの音の世界を、頭にはイメージが明確に現れているのに、言葉にする、このもどかしさ。聴けばわかるよ、と言いたい。けれど、音楽に入っていく導入も、聴いたあとのプラスアルファの思考の補足も、やっぱり言葉にすることで人の頭に強く残ると広がりが生まれるのだろう。
いつもと違う作業、これはいいもんだ。思考が鍛えられれば、音楽はもっと自由になる。
ぜひ、新鮮な「羊とヤギ」の音楽を聴きにお越しくださいませ!

2016年12月06日

羊とヤギの「農民の歌」

"O Terra" のテーマ曲とも言えるバルトークの「農民の歌」。

2016年11月13日

羊とヤギCD〜O Terra

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PECORA E CAPRA−Cello & Percussion Duo
O Terra “大地よ”
2016年12月17日発売
富田牧子(チェロ)、コスマス・カピッツァ(パーカッション)
録音:caprifono
デザイン:向井一貞/写真:木田新一
2800円(税別)
CDの予約を受け付けいたします。(2019年8月現在)お陰さまで残りわずかとなりました。ありがとうございます。
お名前、枚数、ご連絡先(お届け先)をお書きの上、MA企画までメールでお知らせください。
kikaku_ma☆yahoo.co.jp (☆を@に置き換えてください)
振込用紙を同封して発送いたします。恐れ入りますが送料と振込手数料をご負担ください。

Amazon、大手レコード店での販売も予定しております。
発売日は2017年1月20日です。
海外から注文される場合、amazon.co.jpからご購入ください。

CDについて・・・

一切の物体を構成する、根源的な四大要素のひとつである「土(大地)」。
『神がすなわち人を創造されたとき、大地の土は水と混ざってひとつの形姿へと組み立てられた。次にこのかたちの内へ、火と空気から成るいのちの息が送りこまれた。灼熱するいのちの息の助けによって、こうして土と水から肉が生じ、エーテルなる空気に助けられ水は血となった・・・』(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン 〜『ビンゲンのヒルデガルトーー中世女性神秘家の生涯と思想』 H.シッペルゲス著、熊田陽一郎・戸口日出夫訳、教文館、2002年、75頁

大地に木々は根を張り、自らの内に力を保ち、萌芽する。大地こそが人間の素材となる。
緑に染める生命の源。足の裏で力を受け、立つ、歩む。足を踏みならし踊る。
2013年にチェロとパーカッションのデュオとして活動を始め、自然体の響きと共振、霊感を大切にし、独創的な音楽を展開している「羊とヤギ」が、今回は、“土、大地”をイメージしてプログラムを作りました。

いいと感じること。出している音を気持ちいいと感じること。経歴や何年この仕事をやってきたか、が大事なのではなく、お互いの感性に共鳴し展開していける人たちの作業です。いい音の判断は感性。私たちの仕事は生き方そのものです。このCDは、一般的な考え方や常識にとらわれず、音楽という枠にもとらわれず、大きな視点を大事にし感性を信じて仕事をしました。

土と共に生きる農民を訪ね歩いて、歌い継がれてきた多くの民謡を収集し、民族の音楽を研究して自らの芸術の言語とし真髄とすることで、豊かな音楽を生み出したハンガリーの作曲家たち。
「大地」のタイトルを決める前から、宇宙と人間をつなぐ大いなる力のイメージを想像するなかで、自然と私の中に潜在していた大事な音楽が集まってきました。
バルトークの「農民の歌」は、まるで地球の歌のようにぐるぐる繰り返し回るテーマ音楽です。地球の波長の136.1Hz(1年の周波数を人間の可聴範囲まで上げた音)、そのC#ドローンが低音で鳴っている中、C#Majorで歌われます。まさに「大地」と共振します!

収録曲目
バルトーク・ベーラ: 農民の歌(「10のやさしいピアノ小品」より) *
 Bartók Béla (1881–1945): Peasant’s Song from “Ten Easy Piano Pieces BB51 (1908)” *
バルトーク: ルーマニア民俗舞曲 
 Bartók Béla: Romanian Folk Dances BB68
パーカッションのプロローグ *〜ブルガリアの踊り“ブチミス” 
 Ütős prologue *−Bucimis, Bulgarian Folk Dance
バルトーク:ブルガリアのリズム(「ミクロコスモス」より)
 Bartók Béla: Bulgarian Rhythm from “Microcosmos BB105”
コダーイ・ゾルターン: 無伴奏チェロソナタ作品8より 第1楽章 
 Kodály Zoltán (1882–1967): Sonata for cello solo Op.8 (1915) - 1st movement
太鼓の即興(コンガ&ジャンベ)
 Ütős improvisation [Conga & Djembe solo]
リゲティ・ジェルジュ: 無伴奏チェロソナタ
 Ligeti György (1923–2006): Sonata for cello solo (1948/53)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン: おお、エクレシアよ *
 Hildegard von Bingen (1098–1179): O Ecclesia *
バルトーク: 農民の歌(「10のやさしいピアノ小品」より) 
 Bartók Béla : Paraszti Nóta / Peasant’s Song

*多重録音 over dubbing

録音技師のFacebookからの記事をご紹介します。今回の録音に使用した機材についての情報もあります。

2016年10月18日

O Terra〈羊とヤギ〉CD発売記念コンサート!

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<羊とヤギ>初CD発売記念コンサート
Pecora e Capra ~O Terra~

2016年12月17日(土)16時半開演(16時開場)
富田牧子(チェロ)&コスマス・カピッツァ(パーカッション)デュオ
同仁キリスト教会
(東京都文京区目白台3丁目10−9)

 デュオ「羊とヤギ」では、3年前からレパートリーを探しつつ独自の音作りを模索してきました。方向性を作るきっかけとなったのは、2年前に長野の山間の羊小屋でのコンサート。そして今年、埼玉県東松山の緑豊かな場所にある原爆の図丸木美術館の、四面の壁に戦争や社会問題によって虐げられた人々を描いた絵が展示された部屋でのコンサートでした。静けさや、作品が発する力、見えないものの気配を身体で感じながら演奏した体験から、共振と霊感を大事にする自然体の音楽が見えてきました。
 ガット(羊の腸)弦を張ったチェロを弾き、山羊の皮を張った太鼓を叩く。コスマスは牡羊座、牧子は山羊座。羊と山羊が遊ぶ緑の野山で、バグパイプのドローンや、羊飼いの笛や太鼓、歌が聴こえてくる・・・そんなイメージを持ちつつ、常に新しい音楽を発信していきます。

 土と共に生きる農民を訪ね歩いて、歌い継がれてきた多くの民謡を収集し、民族の音楽を研究して自らの芸術の言語とし真髄とすることで、豊かな音楽を生み出したハンガリーの作曲家たち。「大地」のタイトルを決める前から、宇宙と人間をつなぐ大いなる力のイメージを想像するなかで、自然と私の中に潜在していた大事な音楽が集まってきました。
コンサートでの選曲は「大地」のイメージは変わらず、それに加えてさらに新しい試みとして、バッハの無伴奏組曲の舞曲の間にパーカッションの即興を挟みます。太陽が降りそそぐ緑の起伏する丘陵を思う、C-Durの組曲。背の高い樹々の黒々とした森や光る湖や海。北の素朴な人々の歌を感じる、シベリウスのチェロ作品。広がる空間のなかでは、人はなんて小さな存在だろう!
そしてクリスマスの時期に、カタロニアのキャロル「鳥の歌」を。
土から生まれ土に還る生命としての私たちが、音楽が持つ温かさと優しさと力を、ご一緒に直接、身体や心で感じ、平和を作り出せる存在になれたら、と願います。

 CDの幾つかの曲では多重録音を試み、そのほかは差替え無しで一気に録音し、流れと集中力と新鮮さを生かしました。ジャケットには夫・木田新一が撮影した緑の中でのポートレート写真を使い、大地のイメージを感じていただける作品になるでしょう!コンサートにお越しいただいた方は、当日会場で、2800円(税抜価格)のCDを2500円でご購入いただけます。クリスマスのプレゼントにも、ぜひお求めください!

プログラム
B.バルトーク:「農民の歌」(「10のやさしいピアノ小品」より)
B.バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
ブルガリアの踊り「ブチミス」
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調でパーカッション・ソロの即興をサンドイッチ
太鼓の即興
Z.コダーイ:無伴奏チェロソナタより第1楽章
J.シベリウス:無伴奏チェロのための主題と変奏
カタロニアのキャロル「鳥の歌」

料金:一般4000円/高校・大学生2000円/小中学生1000円
💡好評発売中!
電話予約:BEATA(ベアータ)03−6317−8916
主催・予約・問合せ:MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(☆を@に直してください)
💡チラシはこちら20161217 羊とヤギコンサート3s.pdf
羊ヤギ20161002_023最小.jpg

Saturday, December 17, 16:30 start (16:00 open)
"Pecora e Capra" Makiko Tomita, cello & Kosmas Kapitza, percussion Duo
"O Terra" New Album Release Concert
at DOJIN Chiristian Church, 3-10-9 Mejirodai, Bunkyo, Tokyo
pieces by B.Bartók, J.S.Bach: Suite No.3 in C major, improvisations by solo percussion, pieces for solo cello by Kodály and Sibelius, Song of the Birds...
💡Tickets: Adults 4,000 yen / High school,college, technical school students 2,000 yen / Junior high &
elementary school students 1,000 yen
💡Free for children preschool and under.
💡Welcome wheelchairs
💡Info & Contact: MA-Kikaku 📩kikaku_ma@yahoo.co.jp (Please retype @)

2016年10月17日

inspiration

そのとき降って湧いた思いつき、ではない創造的な刺激。霊感による発想は、日々、いつも、何を感じ、何を大事に生きているかに関わっていると思う。霊的ってなんだろう。まっさきに、芸術にあるものだと信じる。まさに音楽がそれだ、と。
自分の頭で理解するのではなくて、人との活動や、対話のなかで降りてくることがある。
常に自分のなかに準備がされているからこそ(無意識かもしれないが)、何かからインスピレーションを受けることができる。受けたものから即興ができる。
コスマス・カピッツァ氏のパーカッションの即興演奏は、それだ。
自然のなかで自分の呼吸や鼓動を感じる。太陽の暖かさを感じ、風を感じ、物音を感じ、人の気配を感じる。感じてこそ楽器を弾くことができる。自分ではどうすることもできない大いなるものの力、その力に委ねて音を出すと、その場にぴったりのものになる。

2016年06月14日

《羊とヤギ》録音!

"pecora e capra" recording
with Kosmas Kapitza, percussion
Shinichi Kida, recording engineer
@ ENA Studio, Tokyo




初日はセッティングと音チェックのみ。

コスマス氏の神髄、コンガのソロ。

ビリンバウと他の太鼓による多重録音。

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの曲の宇宙観をイメージして、 多重録音によって全く新しい響きができた。バルトークの作品は、音程を持つコンガを使うことで、デュオの音楽として更に一体感が生まれたのは新鮮な発見。
今日は朝から夜中まで、13時間を超える作業!《羊とヤギ》の在り方を示す、ジャンルのない、ただ "resonance" !の音楽作りができたのではないかと思う。

2016年05月30日

6月4日丸木美術館コンサートのプログラム

富田牧子 Makiko Tomita, cello
コスマス・カピッツァ Kosmas Kapitza, percussion

始まりと終わりは、祈りのシンギングボール(チベット仏教のドニパドロ)で。

鳥の歌(カタロニア民謡)*
G.B.ヴィターリ:パッサ・ガッリ *
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調〜プレリュード、アルマンド、クーラント
B.バルトークの「農民の歌」による即興 *
G.リゲティ:無伴奏ソナタ
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調〜サラバンド、メヌエット、ジーグ
休憩
パーカッションソロ
ブルガリアの踊り *
Z.コダーイ:無伴奏チェロソナタより 第1楽章
B.バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 *
鳥の歌 *
[*チェロ+パーカッション] 

Song of the Birds (Catalan Carol) [Cello + Percussion]
G.B.Vitali : Passa Galli [Cello + Perc.]
J.S.Bach : Suite for Cello No.2 - Prelude, Allemande, Courante
Improvisation on the Peasant Song (Paraszti Nóta) by B.Bartók [Cello + Perc.]
G.Ligeti : Sonata for Cello
J.S.Bach : Suite for Cello No.2 - Sarabande, Menuet, Gigue
〜intermission〜
Percussion solo
Bucimis (Bulgarian Dance) [Cello + Perc.]
Z.Kodály : Sonata for Cello 1st mov.
B.Bartók : Roumanian Folk Dances (Román népi táncok) [Cello + Perc.]
Song of the Birds (Catalan Carol) [Cello + Perc.]

2016年03月05日

録音

先日は12時間、録音セッションがありました。私はチェロを弾かずに、録音技師のアシスタントで参加。出張録音では、毎回、機材やコンピュータセッティングから始めるのでエンジニアの仕事は大変です。たくさんのマイク(数は何本だ?)と配線をわかる人が見れば、セッティングに4〜5時間というのが驚異的な速さだと理解してくださるでしょう(笑)ちなみに片付けはなんと1時間強でした!
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パーカッションのコスマスの即興ソロは圧巻でした!これぞ音楽、素晴らしかった!
エンジニアは録れた音を聴きながら涙してました。コンガとジェンベの音が立体的に録れているのを聴いて、演奏者は大満足のようでした。
即興している5分間は、別世界へ運ばれる、実際より長く感じるドラマです。爪先から頭のてっぺんまで身体が巡っているから、初めから構えもなく、自分の呼吸を滞らせる引っかかりも何物もない。頭で考えることもない。内側からのエネルギーと宇宙からの大きな力が合わさって、音やリズムが身体の動きと完全に一体になり、自由になり、離脱する。大きな音は、エネルギーの大きさであるから、ちっともうるさくない。少し緩めに貼った皮を、多彩に(演奏中まったく技術を感じさせない!ものすごいことをやっているのに!)打ち鳴らしてゆく。これこそ音による癒しです。
20数年前、コンガ一つ担いで日本にやってきたというコスマス。その真髄が発揮された録音でした。彼の才能をもっと引き出す本番や機会を作ろうと本気で思いました。
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羊とヤギで録音を作ろうと、じわじわ計画中です。
おそらく、お互いのソロあり、デュオはバルトークと即興的オリジナル音楽詩(musical poem)になるでしょう。

2016年02月14日

空間を感じる

ダンサーの身体の周りの空間を感じることができる。そんな体験を、また、した。インバル・ピント&アブシャロム・ポラックダンスカンパニーの"DUST"。
大勢で踊っても、ひとりひとりの周りに空気の動きがある。音楽の呼吸にあった、呼吸する身体の動き。それぞれの身体の、その動きによって生じる流れがそれぞれあり、全体の空間も心地いいバランスを取っている。涙の洪水でも、地に沈み込むような重苦しいものにはならず、その広がりはとても軽やか。爆撃や戦争が近くにあるなかで、この軽やかな、個々が生かされているエネルギーとは、いったいどういうことなんだろう、と考えてしまう。
現代だけを見回しているのではなく、古い物から学ぶことは多い。
音楽の作り方も興味深かった。演者の語り(声)がそのまま効果音となり、なんと自然にベートーヴェンにつながっていくことか!
真新しく刺激的な物が「現代」なだけでなく、人間が大昔から受け継いでいる物が土台にあり、歴史が背景にあることは、大事だと思う。
舞台、ダンスや演劇と一緒に音楽をしてみたい。

「羊とヤギ」今回のプログラム、前半は、中世のダンスや頌歌、民謡を詩のように連ねた形で試みます。即興や変拍子によるブルガリアのリズムの踊りもあります。
後半は、バルトークの「ルーマニア民族舞曲」、ピアソラの「タンゴエチュード」「ESCUALO(鮫)」です。

ヒーラー(癒しの)パーカッショニストのコスマスと、ガット弦のチェロの音で、演奏者もお客様も、気持ち良くなって、元気になる場にしたいと思います。曲紹介や説明は最小限にして、とにかく音で流れを作り、風通しのいい空間にできれば。
聴いている人の身体が自然に動いて、声を出したくなってしまうような演奏ができたら!

2015年12月08日

羊とヤギ冬のライヴ2016年

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2016年、羊とヤギライヴを2月に行います。
今までのレパートリーに加えて、ピアソラの音楽を入れる予定です。和音を出せる楽器が少なくとも一つあればアレンジもしやすいのですが、チェロとパーカッションでどんな響きが作れるか、とにかくやってみようと思います。ピアソラがパリで勉強していた当時の作曲家だけでなく、幼い頃からバッハを好み、ドビュッシーやバルトーク、ストラヴィンスキー、コープランド、ガーシュインなど開拓者たちの音楽に魅せられていたことを知ると、ますます興味深いプログラムのイメージが湧いてきます。アルゼンチンタンゴの異端者としてではない、「ピアソラ」という音楽。リズムだけでなく和声が影響を受けているのが面白いのに、出せる音があまりに少ないのは惜しい・・・のですが!
それからバルトークの民謡の要素が濃い作品のなかから、今回はブルガリアリズムに基づく音楽を「ミクロコスモス」から。ブルガリアの民族音楽(踊りの音楽)も合わせて演奏します。
力が抜けて、研ぎ澄まされたリズムが湧き出るコスマス氏に乞うご期待!
年明けから新たな試みが続きます。ぜひご一緒にお楽しみいただければ幸いです。

2月13日(土)19時
Cafe MURIWUI カフェムリウイ(祖師ケ谷大蔵)
投げ銭制(+席料500円)
美味しい飲み物や食べ物あります!

2月27日(土)15時(14:45開場)
府中グリーンプラザ(京王線府中駅)地下2階 第1音楽練習室
料金:一般2500円/大学生1000円/中・高生500円/小学生以下無料
予約・問合せ:MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてください)
こちらでチラシをご覧いただけます20160213&27羊ヤギ.pdf

2015年11月04日

pecora e capra「羊とヤギ」音楽 ご提案&ご提供

pecora e capra「羊とヤギ」デュオ
チェロの富田牧子とパーカッションのコスマス・カピッツァによる異色デュオです。
中世から現代に至る音楽を、独自のサウンドと即興を交えたアンサンブルでお届けします。クラシックな視点だけでなく、カピッツァのラテンのリズム、世界の様々な民俗音楽の音からインスピレーションを受け、自然界の生命や呼吸や波動を大事にしながら、音楽を選曲し創造しています。
「羊とヤギ」の名前は、チェロに羊の腸(ガット)弦を用いていること、山羊の皮を張った太鼓や爪の楽器を揃えていること、二人の星座が牡羊座と山羊座であることから名付けられました。
そして、音楽に寄り添い呼吸を合わせた自然な照明で舞台演出をします。
車で移動できる場所であれば何処へでも伺います。普段はバロックと現代のチェロ二台、大きな太鼓から小物まで数多くのパーカッション、場所に合わせた照明器具等全て自前のもので準備していますが、コンパクトにすることも可能です。
ご興味おありの方はぜひ一度このデュオのコンサートにお越しいただき、お声をかけていただけましたら幸いに存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2015年10月23日

羊とヤギ2015秋のライヴ

11月3日にチェロとパーカッションのデュオ〈羊とヤギ〉ライヴコンサートを行います。
定番の中世のカンティガや舞踊音楽、羊とヤギオリジナルサウンドのバルトーク「ルーマニア民俗舞曲」、
それから今回はダンサーと一緒に、12世紀ドイツの修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの音楽を演奏します。お客様の歌と一緒にチャッコーナの音楽もやります。

昼、夜同じプログラムで、一時間ほどです。照明の効果で雰囲気もいいと思いま す。もしよろしければ、ぜひお越しください。
元機械工場ですので夜は冷え込むかもしれません。当日は晴れるようですが、前日の冷たい雨で会場の気温が下がっていると思います。昼間の部も暖かい服装で、くれぐれも防寒対策もお忘れなくご準備ください。
お待ち申し上げております。

プログラム(予定)
巡礼の歌 " Dum Pater Familias "(12世紀)、イタリアのダンス " La Manfredina - La Rotta "(14世紀)、『モンセラートの朱い本』よりダンス " Los Set Gotxs (七つの悦び)" "Cuncti Simus (皆して歌おう)"(14世紀)、ヒルデガルト・フォン・ビンゲン " O Ecclesia "(12世紀)、カンティガ " Como poden per sas culpas " (13世紀)、M.Cazzati (17世紀): Ciaccona(即興)、参加者全員の歌とのセッション(17世紀の音楽による即興)、バルトーク『ルーマニア民俗舞曲』・・・など

チラシはこちら20151103ギャラリー南.pdf
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