2025年10月30日

スカルソープの音楽

IMG_20251030_091701.jpg
今シーズンの無伴奏のプログラムで取り組んでいる、オーストラリアの作曲家スカルソープのレクイエム。
弾くたびにその音楽が身体に馴染んでいき、身の回りの自然の中にいるような、空気と一体になるような感じになります。
伝統的なヨーロッパ音楽とキリスト教のつながりは切り離せないものですが、世界には民族とその音楽(文化)はその数だけあります。
スカルソープの音楽では、西洋音楽とキリスト教カトリックの信仰と、彼が生まれ育った土地の風土や敬愛する先住民族アボリジニーの音楽(ディジェリドゥの響きがします)と信仰が、見事に融合しています。それは彼の生き方そのものなのだと思います。
頭での理解、頭の中で構築するのみにとどまらず、自然のテンポ感ーーー人の脈拍、動物の息遣い、風の速さ、光や音(波動)などーーーに身を置いて思考し仕事をし行動する、その生活に音楽があるのです。
文化や様式の融合が上部の形式でなく、作家の魂に出会う形で見られる、つまり芸術作品として昇華するとき、地球上の人類の共存(ともに生きる)を表しているのだと思います。

例えば、痛み、という言葉が出てきたとき、バロック時代には音がぶつかる不協和音で表します。
より現代では、木の枝が折れるような、それを身体で「痛い」と感じる、そのような音(音色)として表現できます。
「柔らかい」の表現は、羽毛や子猫を触っているような触感、そのような音。

ガット弦だからこそ、より体感できるように思います。
IMG_20251030_092017.jpg

2025年09月12日

無伴奏チェロコンサート”ガット弦の魅力”「言葉〜音楽〜静寂」松本公演

20251102ソロ@憩の森.jpg
11月初めに松本で無伴奏コンサートを開催します。東京のリサイタルと同じプログラムです。
いつもコンサート会場として快く使わせていただいているギャラリー&カフェ憩の森さんにて。
よろしければお越しいただけましたら幸いです。
お待ちしております。

2025年11月2日(日)
無伴奏チェロコンサート”ガット弦の魅力” 松本公演
言葉〜音楽〜静寂

【時間】15:00
【場所】Gallery&CAFE 憩の森 [松本市城山11−17]
*コンサートに車でご来場の際は、隣接の城山公園の駐車場をご利用ください
【プログラム】
A. キューネル(1645-c.1700):ヴィオラ・ダ・ガンバのための ソナタ第10番「主イエス キリスト、汝こよなき宝」
August Kühnel : Sonata X for Viola da Gamba “Herr Jesu Christ, du höchstes Gut”
J. S. バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV 1010
J.S.Bach : Suite IV for cello solo in E flat major BWV 1010
A. トルベック(1830-1919):波
Auguste Tolbecque : Les Vagues
V. シルヴェストロフ(1937- ):静けさと悲しみの瞬間
Valentin Silvestrov : Moments of Silence and Sadness (2002)
P. スカルソープ(1929-2014):レクイエム
Peter Sculthorpe : Requiem (1979)

【料金】限定30席要予約 ワンドリンク付き
一般4500円/学生2000円
【主催/問合せ】MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp
(☆を@にタイプし直してください)

💡チラシはこちらからご覧いただけます。
20251102チラシ表.pdf
20251102チラシ裏.pdf

🌼メッセージ
バロックとモダンのスタイルに調整し、歴史的製法によるガット弦を張った2台のチェロと様々な形の弓を使い分け、バロック時代から現代に至る無伴奏作品をご紹介するリサイタルシリーズの第4回です。第一次世界大戦以降、広く使われるようになったスチール弦に対し、天然素材であるガット弦は倍音成分を多く含み、自然界の音のように陰影に奥行きがあり、人が話す言葉のように抑揚や凹凸のある表現が可能です。近代以降、音楽はより大きな音と均一性を求めて発展しましたが、今私たちが必要としているのは、有機的なもの、生命あるものに触れることではないでしょうか。この数年、心ある製作者たちによる質の高いガット弦や弓を用いて演奏するようになって、その確信はますます深められています。
 プログラム前半では、聖書の言葉から生まれたコラール(ドイツ語賛美歌)に基づくキューネルの作品と、J. S. バッハの無伴奏組曲第4番に同じ調性のコラールを組み合わせてお届けします。後半は、19世紀フランスのチェロ奏者で歴史的な楽器を収集し修復も手がけたトルベック、現代ウクライナのシルヴェストロフ(ロシアのウクライナ侵攻によりベルリンへ移住、今年9月で88歳になる)の静かな音楽、そして生地オーストラリアの風土と先住民文化に根ざした作風で知られるスカルソープによる単旋聖歌を使用した鎮魂歌を演奏します。
 街に溢れる音の洪水、ネット上に飛び交う荒んだ言葉、武力による破壊と殺戮。そこで奪われる生命、かき消される小さな声…。安らぎと希望の礎となる静寂を、一刻も早く取り戻すことができますように。静寂のなかにこそ生まれる音楽、命の糧となる言葉と音楽を求めつつ。

2025年08月09日

11月8日無伴奏チェロリサイタル”ガット弦の魅力”その4「言葉ー音楽ー静寂」

20251108リサイタルチラシ表.jpg
今年の夏も猛暑と大雨が続きましたが、ご無事でお過ごしでしょうか。
 いつも私の活動をお支えいただき、どうもありがとうございます。
 この秋11月8日(土)に東京で開催する無伴奏リサイタルのご案内を申し上げます。ガット弦を張ったバロックとモダンの楽器でのプログラムシリーズの第4回となります。チェロの無伴奏作品には内面的なものが多い中、今回、特に瞑想的な内容を選び、タイトルを「言葉〜音楽〜静寂」と名付けました。10代の頃から、演奏技術〜音楽と演奏と身体のつながり〜を探求しながらチェロと向かい合ってきました。近年ますます、音楽に生かされている有難さを強く感じています。このプログラムを響く空間で聴くことによって、音に誘われる想像の世界をより味わっていただけるのではないかと思います。
 8年前、東京におけるシルヴェストロフ氏の生誕80年を記念して行われたコンサートで、氏の演奏した静かなピアノの音色、音楽の空気感が忘れられません。世界中の人々が、一刻も早く、心安らかに音楽や芸術を享受できる日が訪れますように。
 もしよろしければお越しいただけましたら嬉しく存じます。会場でお目にかかれるのを楽しみに、お待ちしております。              

富田牧子チェロリサイタル ”ガット弦の魅力”
無伴奏チェロ作品の変遷その4 「言葉ー音楽ー静寂」
Makiko Tomita Solo Cello Recital 2025 Gut Feeling!

【時間】2回公演 15:00/18:30 (開場は各回15分前)
【場所】同仁キリスト教会 Dojin Christian Church (東京都文京区目白台3-10-9)
【チケット】一般前売4,000円[当日4,500円]/中高大学生2,000円/小学生500円 *未就学児無料 *車椅子席ご用意できます
【予約/問合せ】BEATA(ベアータ)電話 03-6317-8916
【主催/予約】MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp (☆を@にタイプし直してください)
8月20日チケット発売。ご予約受付中!
💡チラシはこちら
20251108リサイタルチラシ表.pdf
20251108リサイタルチラシ裏.pdf

【プログラム】
A. キューネル(1645-c.1700):ヴィオラ・ダ・ガンバのための ソナタ第10番「主イエス キリスト、汝こよなき宝」
August Kühnel : Sonata X for Viola da Gamba “Herr Jesu Christ, du höchstes Gut”
J. S. バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV 1010
J.S.Bach : Suite IV for cello solo in E flat major BWV 1010
A. トルベック(1830-1919):波
Auguste Tolbecque : Les Vagues
V. シルヴェストロフ(1937- ):静けさと悲しみの瞬間
Valentin Silvestrov : Moments of Silence and Sadness (2002)
P. スカルソープ(1929-2014):レクイエム
Peter Sculthorpe : Requiem (1979)

🌼メッセージ
バロックとモダンのスタイルに調整し、歴史的製法によるガット弦を張った2台のチェロと様々な形の弓を使い分け、バロック時代から現代に至る無伴奏作品をご紹介するリサイタルシリーズの第4回です。第一次世界大戦以降、広く使われるようになったスチール弦に対し、天然素材であるガット弦は倍音成分を多く含み、自然界の音のように陰影に奥行きがあり、人が話す言葉のように抑揚や凹凸のある表現が可能です。近代以降、音楽はより大きな音と均一性を求めて発展しましたが、今私たちが必要としているのは、有機的なもの、生命あるものに触れることではないでしょうか。この数年、心ある製作者たちによる質の高いガット弦や弓を用いて演奏するようになって、その確信はますます深められています。
 プログラム前半では、聖書の言葉から生まれたコラール(ドイツ語賛美歌)に基づくキューネルの作品と、J. S. バッハの無伴奏組曲第4番に同じ調性のコラールを組み合わせてお届けします。後半は、19世紀フランスのチェロ奏者で歴史的な楽器を収集し修復も手がけたトルベック、現代ウクライナのシルヴェストロフ(ロシアのウクライナ侵攻によりベルリンへ移住、今年9月で88歳になる)の静かな音楽、そして生地オーストラリアの風土と先住民文化に根ざした作風で知られるスカルソープによる単旋聖歌を使用した鎮魂歌を演奏します。
 街に溢れる音の洪水、ネット上に飛び交う荒んだ言葉、武力による破壊と殺戮。そこで奪われる生命、かき消される小さな声…。安らぎと希望の礎となる静寂を、一刻も早く取り戻すことができますように。静寂のなかにこそ生まれる音楽、命の糧となる言葉と音楽を求めつつ。
20251108リサイタルチラシ裏.jpg

2025年06月19日

妙高教会での無伴奏コンサート〈平和への祈り〉

IMG_20250618_132338.jpg
避暑地でもある黒姫や妙高では年々夏が蒸し暑くなっており、エアコンのない場所でのコンサートは、弦楽器にとってなかなか厳しい条件です。前日まで湿度98パーセント、家ではエアコンと暖房を併用して除湿したり、全くエコロジーとは言えない森の生活。
全国各地で35度前後という、梅雨は何処へやらというような、よく晴れた夏のような1日。爽やかな風がふく高原に建つカトリック妙高教会での無伴奏コンサート〈平和への祈り〉、無事終了しました。
Messenger_creation_4224770C-9F8F-406A-A50B-032B125B2DAE.jpeg
この教会は、以前赴任されていたイタリアの神父さんが会堂を建て替える際に、材木やステンドグラスなどをイタリアから取り寄せて造られたそうです。
いい材質を使った、天井高く吹き抜けた木造の素敵な空間は、会衆の祈りも加わって、とてもいい響きがします。
長野県との県境に位置する妙高高原はスキーで有名ですが、冬以外は人も多くない。このような場所に、こんな素敵な場所が存在することが奇跡のように思えます。集まって来られる教会員の温かなコミュニティも、場をよくしているのでしょう。
お世話になった教会員のみなさま、近くから遠くからお越しくださったお客さま、どうもありがとうございました。

毎日、世界各地のどこかで爆撃のニュースがあり、人々が犠牲になっているのがとても悲しく、戦争が止む気配が見えないのはとてももどかしく残念でなりません。価値観の違いを武力で押さえ込んだり、攻撃したり、武装(核武装)することへの抵抗がますますなくなっているように感じます。まず、一刻も早く戦いが終わるよう、そして時間をかけても平和を築きあげることができるよう願う〈平和への祈り〉コンサート。この日は、それに加えて、病や困難を抱えている方、祈りを必要とされている方がいらしたら、その方を想いながら音楽を聴いていただけますよう、みなさまに呼びかけました。
人を想う力は大きいですね。みなさまの祈りが、私に力を与えてくださいました。
遠く離れている方々にも、きっと、想いが伝わって心身が楽になった方があったのではないかな、と想像します。

ヒルデガルトの聖歌は祈りそのものです。その歌で始め、最後を締めくくりました。
キューネルやJ.S.バッハの作品の元になっているコラールも、礼拝で歌われる音楽です。
三位一体の主日を迎えた週、おりしも、神を賛美する調であるフラット3つの変ホ長調Es-durの無伴奏組曲を演奏しました。プログラムを決めた段階では教会暦のことは忘れていたので、偶然というか、導きというべきか・・・笑。
無伴奏組曲そのものに宗教的な意味はないけれど、深い信仰を持つバッハの作品であるからして、何か聴こえてくるもの、気づくものはあるのではないかと思い、同じEs-durのコラールを探しました。ヨハネ受難曲の最後に歌われるコラール「ああ主よ、汝の御使いに命じ」を選び、編曲しました。編曲作業をしながら、改めて、このコラールの素晴らしさ、歌詞の意味や和声が心に直接訴えてくる力に感動しました。

後半はモダン楽器を使い、カタロニア民謡「鳥の歌」、19世紀ウクライナの作曲家リセンコのチェロのためのエレジー、そしてハンガリーのコダーイの無伴奏、第二次大戦中ファシズム政権下で抗議を込めて作られた合唱曲「孔雀は飛んだ」を演奏。
祈りの流れの中で弾くこれらの作品は、新たな命を与えられたかのような存在感を表したと思います。
アンコールは、故郷を追われて疲れ切った人が森の中で神に安らかな憩の時を願う「夕べの歌」、民謡を元にしたコダーイの合唱曲でした。
IMG_20250618_132412.jpg
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから、細々と続けてきた〈平和への祈り〉コンサートですが、お集まりいただいた方々の想いと一緒になって特別な時を作り出すことができました。このような場を与えられて、本当に有難いです。ありがとうございます。
どうか、私たち人間が地球で平和を作ることができますように。
20250618プログラム.jpg
20250618プログラム.pdf

2024年07月24日

おはなしコンサートat憩の森(松本)終了

IMG_20230806_121943.jpg
7月21日松本市のギャラリー&カフェ憩の森にて「おはなしコンサート」無事終了しました。
当初の定員を超えて35名のお客様にお集まりいただきました。いつも聴いてくださるお客様、初めてのお客様、カフェのオーナー様、スタッフの皆さん、その場にいられなくても応援してくださっている方々、どうもありがとうございました!
前半は特に、ガット弦や、時代背景や当時の演奏習慣のことなど話すことが多かったため、話が長くなりました。
毎回初めてのお客様がいらっしゃるので、「作曲当時の音楽を今新しく捉える」前提として同じ内容に触れる必要がありますが、毎年開催を継続できれば、取り上げる時代やテーマなど焦点を絞った内容にすることも可能と思います。初めての方や小さなお子さんにも聴いていただければ嬉しいです。
20240721program.jpg
今回も、能登半島地震被災地復旧救援活動を行っているヒューマンシールド神戸(代表:吉村誠司さん https://www.facebook.com/seiji.yoshimura.73 )を支援するために、皆さまに寄付を呼びかけました。
おかげさまで、12,400円集まりました。皆様のお気持ちに感謝申し上げます。
能登半島から昨日信濃町に戻られて、翌朝にはまた能登へ出発・・・。
IMG_20240724_094431.jpg

2024年05月21日

おはなしコンサートat憩の森(松本)

20240721おはなしコンサート憩の森2.jpg
昨年に引き続き、松本市の「ギャラリー&カフェ憩の森」にて、おはなしコンサートを開催します。
チェロの新たな魅力をお伝えできるよう、よく知られた曲以外もお楽しみいただけますよう、作曲当時の演奏習慣や様式などを話しながら演奏します。
昨年秋から使い始めた、歴史的な製法によるガット弦によって「喋る」バロック音楽の語法に多くの気づきを得ています。それだけでなく、19世紀の音楽も、その前の時代の流れから来るものとして豊かな表現が可能になります。
長年、楽器や様々な作曲家の作品と向き合っていますが、新たな学びが絶えることはありません。
もしよろしければ、お誘い合わせの上、お越しいただけましたら嬉しく存じます

チェロという楽器を通して西洋音楽の歴史を辿る、おはなしコンサート。
1600年代後半に北イタリアで誕生 したこの楽器が、多くのチェリストの活躍によってヨーロッパ各地に広がり発展した1900年頃までの作品を時 代背景と音楽との関わりに触れながら、毎回少しずつご紹介します。
今回はイタリアのバロック、J.S.バッハ、そしてイタリアのチェロの名人たちの作品̶̶自らの音楽性を生かす ための技巧を駆使したカプリス(カプリッチョ)を取り上げます。

★歴史的ガット弦を張ったチェロで弾く、有機的な音楽★
􏰦􏰧􏰨􏰔􏰕􏰄􏰩􏰪􏰫ガット弦は20世紀の初めまで一般的に使用されていました。
第一次大戦以来、広く使われるようになったスチール弦に対し、天然素材であるガット弦は、倍音成分を多く含み、自然界の音のように陰影に奥行きがあり、 人が話す言葉のように抑揚と凹凸のある表現が可能です。近代以降、音楽はより大きな音と均一性を求めて発展 しましたが、 今私たちが必要としているのは、有機的なもの、生命あるものに触れることではないでしょうか。弦の羊腸、弓の馬尾毛、そして木。
生命あるものから生まれた楽器と一緒に呼吸して、新たな息吹が与えられる音楽を、間近で体感してみませんか。

2024年7月21日[日] 15:00開演 [14:45開場] 休憩あり1時間半 􏰴􏰵􏰶􏰶􏰷􏰸􏰹􏰅􏰬􏰩􏰺􏰻 􏰑􏰒􏰓
Gallery&CAFE 憩の森 [松本市城山11-17 電話 0263-38-7660]
【プログラム】
J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲より、ガブリエッリ 、
ダッラーバコ、グラツィアーニのカプリッチョ
ピアッティ:パチーニの歌劇「ニオべ」の主題によるカプリッチョ ・・・ほか
【料金】限定25名 要予約 (ワンドリンク付き)
一般 3,500円/大学生 2,000円/高校生以下 1,000円
*未就学児無料3名まで (ドリンクご希望の方300円)
【主催/ご予約】MA企画 kikaku_ma@yahoo.co.jp [前日18時まで] 残席6になりました。ありがとうございます。(6月22日現在)
💡おはなしコンサートチラシ.pdf

2024年05月03日

無伴奏リサイタル終了&御礼

IMG_20240502_111805.jpg
4月20日の東京での無伴奏リサイタル、ご来場いただいた皆さま、遠くからお励ましくださった皆さま、お手伝いくださった方々、どうもありがとうございました!楽器も弦も、作品も、関わってくださる人々あってこそ、このプログラムと音楽ができたのだとつくづく感じました。
久しぶりに広い場所でソロを弾きましたが、空間を使って音楽をすることの大切さを痛感しました。響き、発音、音と音の関係性、リズム、音楽を作る全てが、会場のサイズ、空間の捉え方で変化します。場所は大事ですね。
次回はいつになるか未定ですが、マイペースで続けてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

このコンサートで、能登半島地震被災地復旧救援を行っているヒューマンシールド神戸(代表:吉村誠司さん)を支援するために、皆さまに寄付を呼びかけました。おかげさまで、64,575円集まりました。多くの方々のお気持ちに感謝申し上げます。
早速、吉村さんにご報告しましたところ、次のようなお返事をいただきました。
「震災から4ヶ月、記憶が減っている中での貴重なカンパ、ありがとうございます。」
被災地で吉村さんの活動の様子はこちらFacebookでご覧いただけます。
IMG_20240507_160227.jpg
連休は能登の子どもたちが野尻湖で保養しているようです。
IMG_20240504_173728.jpg
長野の北部は今、草木の芽吹きの柔らかな緑、色とりどりの果樹の花が目に優しい季節。山菜も豊作です。よく晴れて乾いて空気も爽やか。身体が緩んで、気持ちも優しく明るくなります。
人間を生かしてくれる自然の中から訴えます。世界で起こっている戦争が早く止みますように!


2024年03月26日

4月の無伴奏チェロリサイタル ご挨拶

20240420チラシ.jpg
春の訪れを感じるこの頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
年明けの大きな地震から時間が経過しましたが、被災された方々のことを思うと心痛みます。そして世界のあちこちで止まない戦争。地球のどこにいても、どうか無事で、心身が自由になりますように。音楽が心を癒し、生きる希望となりますように。
いつも私の活動をお励ましくださってありがとうございます。
4月20日にソロリサイタルを開催いたします。近江楽堂が使えなくなった今、久しぶりに同仁キリスト教会に戻ります。

 コロナ禍の間の静まりから活気が戻ったように見える東京で、1月と2月にバロックを専門とする演奏家と小さなコンサートをしました。ヴァイオリンの廣海史帆さんとJ.S.バッハの鍵盤作品をメインに、フーガなど対位法の音楽、それからコントラバスの角谷朋紀さんとデュオで1800年前後のプログラム。角谷氏は歴史的な製法のガット弦をご自身で手作りしていらっしゃいます。私はバロックとモダン両方の楽器に彼の弦を張って弾いています。20世紀における弦楽器の弦は、スチール弦の普及、ガット弦産業の衰退、古楽の復興とともに生まれた新技術といった様に激しく変化がありました。18世紀と同じ方法で作られた、そして音質が良く、凹凸があり陰影や抑揚のある「言葉をしゃべる」ガット弦は貴重です。

 今回のリサイタルでは、18、19世紀のチェリスト達のカプリス(奇想曲)、そしてスコルダトゥーラ(変則調弦)で演奏するバッハ組曲第5番(無伴奏チェロによるフーガの原点!)と、4年前にエスカンデ氏に委嘱した作品を演奏します。弾くたびに新しい発見のあるガット弦での技術、音楽語法を楽しみながら準備しております。
1月以降、バロックの楽器のA、D、G線をプレーンガット弦にしています。1700年代後半まで、3弦のプレーンガット弦とC線の金属巻きガットという組み合わせが一般的でした。これを実践することで、現代的な「弾きやすさ」よりも、当時の音楽の捉え方を改めて見直した音楽作りをしています。
ピアッティは19世紀のチェリストで、現代では学生時代に一度は取り組む技巧的なカプリスの曲集で有名ですが、最近、彼の作曲した無伴奏曲やピアノとの二重奏曲などが見直されて多くのチェリスト達によって演奏されています。彼はエンドピンを使わずに演奏するのを好んだようです。『「ニオベ」の主題によるカプリッチョ』は当時流行ったオペラのアリアのテーマを使った変奏曲で、アルペッジョ、スピッカートなどの右手の超絶技巧、高音域(ハイポジション)を駆使した華やかな即興的な音形があちこちに使われる、ロマン派らしい作品です。この演奏技術はガット弦によって生かされるのかもしれない、と感じています。
 よろしければお越しいただけましたら嬉しく存じます。ご予約はフライヤー記載の連絡先、MA企画 kikaku_ma(a)yahoo.co.jp ( (a)を@にタイプし直してください)までご連絡お待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
 季節の変わり目、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
20240420recitalチラシ裏.jpg
2024年4月20日(土) 無伴奏チェロリサイタル “ガット弦の魅力” Gut feeling! その3
2回公演【時間】15:30/18:30
【場所】同仁キリスト教会[東京都文京区目白台3丁目10−9]
【プログラム】
G.M.ダッラーバコ:11のカプリッチョより
A.ピアッティ:G.パチーニの歌劇「ニオベ」の主題によるカプリッチョ
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV 1011
P.エスカンデ :白い馬のフィドル(2020年)
【料金】一般4000円/中高大学生2000円/小学生500円
未就学児無料 車椅子席ご用意できます
【主催/予約/問合せ】MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(☆を@にタイプし直してください)メールでのお問合せは前日18時まで。
【チケット取扱い/問合せ】ベアータ☎︎03ー6317ー8916
💡チラシはこちらからご覧いただけます
20240420チラシ表.pdf
20240420チラシ裏.pdf

2023年12月20日

2024年4月ソロリサイタルのお知らせ!Gut feeling! その3

20240420チラシ.jpg
コロナ禍の間、長野〜東京〜京都を車で移動して、コンサートやレッスン他の用事をまとめてする、という生活を回しています。自宅に数日しかいられない間に、次の準備をし、家の片付け・・・。移動しながら先々の予定を組み、出会いのある中で新たな企画を生む。日々の生活に追われる中で、勉強や練習の時間を確保するのはとても大事なことです。優れた演奏家とのアンサンブルを楽しむだけでなく、新しい作品の開拓や勉強のためにも、本番があるのは有難いです。知れば知るほど、できないことだらけ。一つ扉を開けたら知らないことだらけ。楽譜を読み、調べて、練習。納得するまでその繰り返しです。
2024年4月に東京でソロリサイタルを開催することになりました。2020年の振替で2021年にソロリサイタルをして3年になります。
前回の時に比べると、音楽活動も、作品の取り組み方も、演奏技術も、自分の中で明確になってきた気がします。
やはり山羊座は、困難に立ち向かうほど底力を発揮できる性質を持つのでしょう(笑)。

J.S.バッハの無伴奏組曲5番をプログラムに入れたい、と、まず思いました。調弦を変えるスコルダトゥーラの曲との組み合わせ、同じ調弦の作品を並べてもいいのですが、毎回同じ発想では面白くない。というわけで、後半に、バロックでスコルダトゥーラのバッハの5番、モダンでスコルダトゥーラのパブロ・エスカンデ 氏の「白い馬のフィドル」を演奏します。
前半は、様々な時代のチェロ奏者が作曲した技巧的なカプリス(カプリッチョ)を選びました。
それぞれの音楽に合った演奏技法を探求しつつ、新たな発見を楽しみに準備したいと思います。

貧富の格差がますます広がり、世界のあちこちで戦争が耐えず、この先どうなるのかわからない。それでも一度限りの一生、人との出会いに感謝し、音楽の中に小さな発見をし、生きるための大きな希望を得て、この素晴らしい音楽がある喜びを皆さまと分かち合うことができますように。
新しい節目、次なるステップに向かうエネルギーを溜めて、生きた音楽をお届けいたします。

会場は、初台のオペラシティ内の近江楽堂は休館中ですので、久しぶりの同仁キリスト教会に戻りました。どんな響きになるか楽しみです。

チケット発売は年明け1月5日開始です。
チラシ・ご案内の発送はもうしばらくお待ちください。ご案内の発送前にお申し込みいただけましたら、チケットや振込先とチラシを一緒にお送りいたします。
ご予約はMA企画 kikaku_ma(a)yahoo.co.jp までお願いいたします( (a)を@にタイプし直してください)。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
20240420recitalチラシ裏.jpg

2024年4月20日(土)
無伴奏リサイタル “ガット弦の魅力” Gut feeling! その3

2回公演【時間】15:30/18:30
【場所】同仁キリスト教会[東京都文京区目白台3丁目10−9]
【プログラム】
G.M.ダッラーバコ:11のカプリッチョより
A.ピアッティ:G.パチーニの歌劇「ニオベ」の主題によるカプリッチョ
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV 1011
P.エスカンデ :白い馬のフィドル(2020年)
【料金】一般4000円/中高大学生2000円/小学生500円
未就学児無料 車椅子席ご用意できます
【主催/予約/問合せ】MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(☆を@にタイプし直してください)メールでのお問合せは前日18時まで。
【チケット取扱い/問合せ】ベアータ☎︎03ー6317ー8916
💡チケット発売開始2024年1月5日
💡チラシはこちらからご覧いただけます
チラシpdf表
チラシ裏pdf

2023年09月09日

J.S.バッハの無伴奏組曲とコラール編曲

◆◆◆◆20230917富田牧子無伴奏バッハチェロ組曲 コンサート.jpg
長く続いた猛暑も少し和らいできたようです。
夏の終わりの蚊達も必死で生きています。
夏の疲れが出る頃、抵抗力が下がっているとき、くれぐれも体調にお気をつけください。

さて、今月17日(土)に京都市の地下鉄北大路駅下車すぐ、商店街の中にあるアイガットサロンさんにて、バロックチェロ のソロコンサートを行います。まだ活動を始められて間もない小さなサロン。オーナーさんはバッハの無伴奏チェロ組曲やガット弦を愛する、ジャズのベースもお弾きになる方です。
チェリスト達が必ず無伴奏組曲をプログラムに入れるので、組み合わせとしてはバロック奏者なら、イタリアの17、18世紀のバロック、または19世紀のチェロ奏者の作品になると予想されます。
他の人がやらないことを、と考えて、最近取り組んでいるJ.S.バッハのコラールと組み合わせることにしました。バッハだけでまとめます。

天におられる私たちの父よVater unser im Himmelreich〜第4節の歌詞を使ったヨハネ受難曲の第5曲「あなたの御心がなされますようにDein Will gescheh, Herr Gott」、
BWV126からコラール「恵みもて我らに平和を賜らんことを(恵み深く我らに平和をお与えください)Verleih uns Frieden gnadiglich」、
受難曲からのコラール「いつの日かわれ去りゆくときWenn ich einmal soll scheiden」・・・これはJ.S.バッハの所蔵楽譜にあったカイザー伝のマルコ受難曲と、J.S.バッハのマタイ受難曲から、イエスが十字架上で生き絶えた直後のコラール。3つを取り上げてみたいと思います。
無伴奏組曲は第1番と第3番。
それから、リュートのための前奏曲も。
ヒストリカルな製法でのガット弦を張ったチェロの響きを味わっていただけたら幸いです。
ぜひお越しください。お待ちしております。

ご予約はアイガットサロン
kishida@kyoto-advisory.co.jp
090-7359-4585
または、
申し込みページまで。

2023年09月01日

8月6日おはなしコンサート@憩の森 プログラム

363832281_767482898712331_3094472335339604055_n.jpg
この夏、松本市のカフェ&ギャラリー憩の森にて、ソロで「おはなしコンサート」開催しました。この日は乾燥してよく晴れた一日でした。居心地の良い、響きのあるお部屋で、お話ししながら音楽するにはぴったりの空間。
カフェのご主人は音楽、特にチェロがお好きだとか。気持ちよく音楽をさせていただきました。
憩の森さん、いつも松本でのコンサートにお越し下さる皆さま、どうもありがとうございました!
こちらで不定期ながら「おはなしコンサート」をシリーズでさせていただければ、と考えています。
ひっそりと各地で、心と身体が求める方々のための有機的な音楽の伝道をしておりますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
以下、当日のプログラムを掲載します。
20230806おはなしコンサート憩の森.jpg
2023年8月6日「おはなしコンサート@憩の森〜ガット弦のチェロの魅力」
プログラム

ディエゴ・オルティス:『変奏論』より レセルカーダ第2番
Diego Ortiz (1510-1570): Recercada segvnda “Tratado de glosas”

ジュゼッペ・コロンビ:チャッコーナ
Giuseppe Colombi (1635-1694): Ciaccona

ドメニコ・ガブリエッリ:リチェルカーレ第3番
Domenico Gabrielli (1651-1690): Ricercar 3

ジュリオ・ルーヴォ:ロマネッラ、タランテラ
Giulio Ruvo(fl. 1703-1716 ): Romanella, Tarantella

フランチェスコ・アルボレア (フランチスケッロ):ソナタ ニ長調より
アモローソ(情愛を込めて)
Francesco Alborea detto Francischello (1691-1739): Sonata in D major - Amoroso

J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1010
プレリュード、サラバンド、ブーレ1&2
J. S. Bach (1685-1750): Suite n.3 a Violoncello solo senza Basso, BWV 1010
Prelude / Sarabande / Bourrée 1,2

〜休憩〜

ジュゼッペ・ダッラーバコ:カプリッチョ 第9番
Guiseppe Marie Dall’Abaco (1710-1805): Capriccio 9 per violoncello solo

ジャン=ピエール・デュポール:ソナタ 作品4第6番より
メヌエット抜粋
Jean-Pierre Duport (1741-1818): Sonata 6, op.4 - Menuetto

オーギュスト・フランショーム:カプリッチョ 第9番
ラルゲット 悲しみを持って
Auguste Franchomme (1808-1884): Capriccio 9, op.7
Larghetto con dolore

フレデリック・ショパン:チェロソナタ ト短調 作品65 より
第3楽章 ラルゴ
Fryderyk Chopin (1810-1849): Sonata for cello and piano in G minor op.65
Largo

アドリアン・フランソワ・セルヴェ:カプリッチョ 第4番
Adrien-François Servais (1807-1866): Capriccio 4, op.11

ロベルト・シューマン:トロイメライ
Robert Schumann (1810-1856): Träumerei “Kinderszenen” op.15
364796717_767482902045664_3327383870257811643_n.jpg

2023年07月21日

「バロックチェロ デュオコンサート」ご報告と「おはなしコンサート@憩の森」ご案内

20230806おはなしコンサート憩の森.jpg
今年の一大企画、松本市音楽文化ホールでのバロックチェロ デュオコンサートが無事終了しました。
この素晴らしいメインホールの響きを生かして、バロックの小さなアンサンブルで豊かな音楽をお届けしたい、という想いで始まったこの企画。何百人のお客様にお越しいただけなくても、この響きをゆったりと味わっていただきたいと思っておりました。
ご来場いただいたお客様からは、このホールの音響の良さ、バロックの楽器でも豊かな奥行きを持つ表現が可能であること、空気に消えてゆく音の美しさ、などを感じていただけたとご感想を頂戴しています。

今回のコンサートはなんと公演の半年前になって、当初の主催者が途中で手を引いてしまうというハプニングがありました。地元でもない土地で、キャパが700人弱のホール。演奏家が個人で主催する規模ではないのですが、無理も承知で私が主催で進めることにしました。
事情を知る友人知人たち(松本市近隣から遠方の人たちまで)が応援してくださり、できる範囲でコンサートを宣伝、集客に協力してくださいました。「どうしてこんなことを始めたんだろう」と思わずにはいられないほど、集客には難航。それでも諦めずに、できる限りのことをやってコンサートまでたどり着けたのは、共演者の橋弘治さんや私の家族、周りの人々、応援してくださる方々のお陰です。理解してくださる人のおかげで活動ができる、ということをしみじみ感じ、本当に有難いと思っています。

またこのホールでコンサートをしてほしい、とのお言葉もいただきました。
私としてもこの響きの中で音楽をしたい気持ちは山々ですが・・・資金がなければ難しいのです。200人300人・・・500人は集客できるようになったら鍵盤楽器など共演者も増やして様々な企画が可能になりますね(笑)100人までの小規模コンサートを続けてきた私としては、そんなことが実現できるか夢のまた夢ですが、「音」「響き」そしてお客様一人一人との心の交流を大切に、音楽を楽しんで活動して行けば、なるようになるだろうと思います。

さて、一息ついて、ご褒美のような企画。
8月6日に松本市のカフェ「憩の森」さんで、小さなコンサートを開催します。肩の力を抜いて、お客様と近い距離での「おはなしコンサート」です。
バロックの楽器で17世紀イタリアやJ.S.バッハの音楽、モダン(ガット弦を張ったモダン調整のオールドの楽器のことを、モダンと言えるかどうか疑問ですが)の楽器で1700年代後半から1800年代の様々なチェリスト〜〜ダッラーバコ、フランショーム、セルヴェのカプリスを演奏します。
作品に関する話を交えながら、でも説明的(お勉強)にならないように、どうしてこの曲を演奏するのか、というお話をします。コンサートが始まったら音楽の流れができますから、それを止めたくないので、音楽を身体で感じていただけるよう、音に集中できるように進めたいと思っています。

ガット弦の音は心身を緩めて、活力を与えてくれると感じます。人間にとっての癒しはお金がかからないもの・・・愛情、そして自然。
自然の中にいるとどんな感じになりますか?
机の前やコンピュータの前の仕事、人間関係に疲れ、もうダメだ、と頭がパンパンになりフリーズ状態になった時。自然の中で歩くと、だんだん鎮まっていきます。大地に足がつき、気が下がり、気持ちが落ち着く。ダメじゃないかも、という気持ちになる。自然界の力が静かに慰めてくれる、なんて素晴らしい!
人間が作った楽器でも、その場を壊さない、自然の波動とつながった音を出したい、といつも思っています。
技巧的な曲でも、ガット弦で演奏するときには楽しい。ワクワクします。こんな高い音でも魅力的な音が出るし、こんなこともできる、という喜びがあります。
誰にでも、生活の中で大切にしている動きや仕事があると思います。どんな小さくても、丁寧な仕事。他人が見逃すことでも、私は大事にする、ということ。
だから、誰にも比べられない演奏になるし、毎回発見があり毎回新しくなる。それが音楽。
広島の原爆の日に、生活の中に芸術がある平和を想いながら。

不定期でもシリーズにできればいいな、と思います。
各地でこういう場を作っていきたいですね。

もしよろしければお越しください。定員あと10名となっております。MA企画までご連絡お待ちしております。
おはなしコンサート@憩の森 〜ガット弦のチェロの魅力
【時間】15:00開演(14:45開場)
【場所】Gallery&CAFE 憩の森[松本市城山11−17]
【プログラム】17,18世紀のチェロソロ作品、ガブリエッリ 、J.S.バッハ、フランショーム他
【料金】限定25名 要予約 *ワンドリンク付き
一般 3,000円(7月15日コンサートチケットご購入の方500円割引)/大学生 2,000円/高校生以下 1,000円/未就学児無料3名まで(ドリンクご希望の方300円)
【主催/ご予約】MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp[前日18時まで](☆を@にタイプし直してください)
★駐車場案内★
コンサートに車でご来場の際は、隣接の城山公園の駐車場をご利用ください。
💡チラシpdfはこちら

2023年04月18日

2023年 京都コンサートホール・ロビーコンサートより

2023年2月25日(土)に出演した京都コンサートホール主催による、エントランスホールでのロビーコンサートのダイジェスト版、以下の曲の抜粋です。

ヨハン・セバスチャン・バッハ:無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調, BWV1010より サラバンド、ブーレ
Johann Sebastian Bach (1685-1750) : Sarabande & Bourree I from Cello Suite No.4 in E-flat major, BWV1010
パブロ・エスカンデ:白い馬のフィドル(富田牧子委嘱作品/2021年初演)
Pablo Escande (b. 1971) : White Horse's Fiddle


2023年03月02日

音楽で笑顔になる!

IMG_20230301_120714.jpg
まだ雪山が残りますが、春の陽射しがやってきました。今日はまた雪が降り積もる一日でしたが。

2月末に京都コンサートホールのロビーコンサートに出演しました。エントランスホールは円形の大きな空間で、残響がとても長く、まるでヨーロッパの石造りの教会のようです。ここで、年に3回、40分のロビーコンサートが行われています。
この響きを生かして、バロックの楽器でヴィターリ、ガブリエッリ 、J.S.バッハ、そしてモダンの楽器でパブロ・エスカンデ氏の「白い馬のフィドル」のプログラムを組みました。響きのある空間で演奏できたことは得がたい体験でした。プログラムを考えて、演奏することを想像しながら準備する過程も楽しく、ワクワクしながら、本番が待ち遠しい気持ちでした。
日本では、ヨーロッパの古い石造りの建造物のように、残響の長いコンサート会場はほとんどありませんから、数百年前の音楽が本来どのように聞こえるのか、どのように弾けばよいのか学ぶことがなかなかできません。
響きによって演奏技術も変化するものですから、理想を知らずに対処療法をしながら演奏活動しているようなものです。特にバロック音楽は響きのある空間で演奏することを前提にしていますから、かなり問題がある状況だと思いますが・・・。

「白い馬のフィドル」の成り立ちには、彼が知らずにインスピレーションを受けた物語が、絵本「スーホの白い馬」物語の内容に似ていてびっくりしたという経緯があります。初演時に、この話を知らずに聴いても、草原を走る馬を想像し、情景を思い描いたお客様が少なくありませんでした。今回は、絵本の要約をお客様にお話ししてから演奏しました。
開放的な空間でこの曲を演奏すると、今までに感じたことのないほどのスケールの大きさと、作品の中の様々な音や性格、それを作る演奏技術のアイデアが明確に現れました。
パブロの音楽人生の原点に教会の響きがあることに気づけましたし、尚かつ、彼の基礎が確かだからこそ、作品の良さを再発見できました。良い作品や良い演奏は、良い状況で更に生かされて、思いがけない可能性が生まれるのだと思います。

このようなコンサートでは小さなお子さんを連れて来られますから、小さな人たちが何人も、そして集中して聴いてくれて、とても嬉しかったです。
聴いてくださった皆さま、ホールのスタッフの皆さま、どうもありがとうございました!
ここのホールスタッフは音大卒業した後ヨーロッパ留学した人が多く、若い人たちは自分の仕事を自ら考えて動いている様子で、年輩の公演責任者はホールの一番外に近い場所で先頭に立ってお客様を出迎える、生き生きした雰囲気で感じが良かったです。

全国の公共ホールには、クラシック音楽の専門的な職員を置いて、このようにプロフェッショナルな音楽事業を展開しているところもあれば、運営に行き詰まっているところもあります。どのような雇用形態であるかも問題もでしょうけれど、上に立つ人が、自分のいるホールがどのような特性を持ち、地方自治体の中でどのように生かせるのか理解し、このホールでどんな音楽を(クラシックに限らず)やっていきたいのか方向性を決め、内容に関しては専門家を入れて創造的な仕事をしていただきたいと願います。税金を使っているのですから、安くて使いにくい貸館業務に専念するのではなく、借りる人が使いやすくは当然ですが、ホール主催事業のソフト面を充実することが市民への還元にもなるのでは?どんな職場もそうだと思いますが、まず社員、職員が生き生き仕事ができることは大事でしょうね。事務室に入った時に雰囲気を感じ取るものだと、ある音楽事務所の社長さんも仰っていました。

地方の文化施設や、大きな公演やプロジェクトの長に就任された方がよく仰るのが、芸術文化が大都市に(特に東京)に集中する現状に対して、もっと地方で創造し発信しよう、ということ。
アイデアとお金だけでは形にならず、たとえ形にしたとしても継続できません。人がいなければ!一人のアイデアが周りの人の共感を得て、少しずつ広がれば何処でも可能です。一人一人が言葉の表面だけでなく、言葉の意味を受け取って中身や内容を理解するには時間がかかります。SNSは情報発信のツールとしては便利ですが、短い単語による情報だけでは人と人は繋がらない。時にまどろっこしいと思う、言葉のやり取りや思いの交流、感じたことを伝え合うことが生活の中になければ、教育にも芸術にも反映しないでしょう。
ネット世代の文学作品の読解力の低下を嘆く意見がありますが、オトナ(年配)の方々の普段の会話が、文章で意思を伝えずに単語を単発するだけでは(周りの人が意を汲み取る)説得力はありませんね。

今回は演奏する場所の大切さを再確認しました。聴き手にも弾き手にもスタッフにも嬉しい、心が満足する創造の場を作るために、急がず、意思の疎通をしながら、丁寧に仕事をすることですね。
IMG_20230228_134120.jpg

2023年01月04日

Play for You!

IMG_20230103_171318.jpg
新年どのようにお迎えでしょうか。毎年、お正月におせち料理を準備して親戚お集まりの方も、お仕事で忙しくて普段と変わらない方も、体調を崩されている方も、お一人で迎える方も、居心地のよくない状況でも、戦火の中でも。地球のどこにいても、安全に無事に、暖かい場所と暖かい食事が与えられますように。どなたにとっても、新たな年がどうか希望のある一年になりますように。
私はクリスマスのあと京都に来て、年末は友人夫妻の録音セッションの仕事。1月29日のコンサートのご案内の発送がギリギリになってしまいました(まだ発送が終わっていませんが・・・。すでに14時の回は残席2となりました!)。元旦からやっと練習する気力が出て、2日には親しい友人一家のためのプライベートコンサートを開きました。どんなに小さなホームコンサートでも、そのためのプログラムを考え、準備をすることで気が張りますし、弾くことで活力が出て来ます。クリスマスにはソロコンサートがなかったので、クリスマス物語による内容にしました。イエスキリストの誕生は、地上に平和がやってくることを意味しますから、新しい年のはじめに平和を祈るのにはふさわしいと思いました。
最近取り組んでいる、言葉と音楽との関係でプログラムをまとめるのは、頭の中も部屋の中もカオスになりますが、その過程が楽しく、充実感があります。
IMG_20230102_203420.jpgコンサートプログラム.pdf
私が大切にしたいことは、大勢をひとつにまとめて皆を引き込むような進行をするコンサートではなく、集まってくれたひとりひとりのために、一対一の関係が作るコンサートです。
聴いてくれた友人一家は、音楽によって年末年始の疲れを癒せたようで、元気になってもらえました。音楽はその場限りで消えてしまう、時間の芸術ですが、心に残り、心も体も新鮮さと生きる活力を得ることができます。
そして、感じたことを伝えてもらえるのは嬉しい。音楽は言葉を超える、言葉を必要としないかもしれないけれど、音楽を聴いて感じたことを言葉で伝えたいと思うのは面白い。
伝えるということは、その人を思う「祈り」でもある、と小さな人に教えられました。祈りであるとすれば、言葉の使い方や発言には気をつけなければならないですね。
これからも、新年にはミニコンサートをやりたいな。Pray for Peace...
IMG_20230101_170348.jpg

2022年07月22日

1700年前後イタリアのチェロ音楽から

293562825_590028285832799_6375563292961916412_n.jpg
安曇野、穂高川。

猛暑に大雨、山火事に洪水・・・今年の夏も厳しそうです。感染症拡大は収まる様子が見えません。皆さま、くれぐれもお身体にお気をつけてお過ごしください。
大国の武力による侵攻は止むことなく、大勢の犠牲者が出て、世界中の人々の心も傷ついて、武装に向かっていく悪循環。
小さなつながりを大切にして、どんな場所でも音楽による平和が作れますように!

7月31日に東京・練馬のギャラリー古藤で開催する小さなコンサート、おかげさまで、15時の回は満席、18時の回は残席一つとなりました(7月21日現在)。どうもありがとうございます。
今回は、クリップインの弓からインスピレーションを受けて、チェロ音楽が生まれたイタリアからチェリストたちの作品を少しずつご紹介します。チェロvioloncelloが生まれる前、1600年代の低音楽器ヴィオローネのための音楽も演奏します。
前半は、1500年代のディエゴ・オルティスの装飾論からヴィオールのための作品で始めて、1600年代のジュゼッペ・コロンビのチャッコーナ、ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ、それからチェロのための作品、モデナで活躍したドメニコ・ガッリ、ボローニャのドメニコ・ガブリエッリ 。
後半は、モデナで生まれボローニャで活躍したジョヴァンニ・ボノンチーニ、彼が影響を与えたであろうナポリへ移って、フランチェスコ・パウロ・スプリアーニ 、フランチェスコ・アルボレア(通称フランチスケッロ)、ナポリの民族音楽のリズムを使ったジュリオ・ルーヴォ。
最後は同じ時期に生きたドイツのJ.S.バッハ。

知られていないバロックのチェロ作品から、毎回、ほんの一部ずつプログラムに組んでいます。もっと演奏したい曲がたくさんあります。テーマを持ったこのような小さなソロコンサートをあちこちでできたらいいな、と思います。
もちろん、他の楽器とのアンサンブルも!
バロックチェロ の橋弘治氏とのデュオコンサートも今秋、11月19日に安曇野市で、そして来年には松本市で予定しています。
こちらは17、18世紀に活躍した様々な国籍のチェロ奏者による作品を集めたプログラムになりそうです。
詳細決まり次第、ご案内いたしますので、もうしばらくお待ちくださいませ!
どうぞよろしくお願いいたします。

2022年06月20日

7月31日バロックチェロコンサートのご案内〜1700年前後の無伴奏チェロ作品

KIMG3272.JPG
蒸し暑い日が続きます。雨が多いこの時期、身体の具合が優れない方がいらっしゃると思いますが、どうぞお気をつけてゆったりとした気持ちでお過ごしくださいますよう。
長野から東京や京都を往復して用事や仕事をして、あっちでもこっちでも家の掃除と庭木や草刈り・・・車で自転車操業の生活をするだけで日が経ち、あっという間に一年の半分が過ぎて行きます。
災害やコロナ禍、身内の問題、戦争が起ころうと、人の生活は日々続けられます。住む場所を追われて避難している人々にも、平和に生きる権利のために闘っている人にも、それぞれの生活があります。
芸術音楽は生活の中に存在する、ということの実感。
大切なことは人によって違うからこそ、大切なものは自分で守りたい。

「階級、社会的階層に基づくあらゆる差別を拒否する。音楽は万人のためのものでなければならないのです」コダーイ・ゾルターン『歌う若者たち』1941年より

さて、久しぶりに練馬のギャラリー古藤さんでコンサートを開催することになりました。
2年前にコロナ禍始まって8ヶ月ぶりのコンサートで、限定10名(3回本番!)で行なった雰囲気が、リラックスして、集中できてよかったので、この先も少人数コンサートを続けるつもりです。
新しく使うことになったクリップインのバロック弓の初舞台となります。製作者は、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩掛けチェロ)の製作に熱心に取り組まれ、その普及に力を注いでいらしゃる倉匠さん。弓の毛を緩めたり張ったりするスクリューが付いていない、フェルメールの絵画や17世紀の演奏家を描いた絵で見かけるスタイルの弓です。音も発音も違います。何より、現代のチェロの弓で慣れているフロッグの高さより、だいぶ高いので(竿と毛の間が幅広い)、慣れるのに時間がかかります。
倉さんのお話を伺って再確認したのですが、今の演奏家が慣れている感覚に合わせてバロックの楽器や弓を使っていると、いつの間にか現代人の発想の「使いやすい」楽器に近づいてしまい、現代の音と変わらなくなってしまう。自分が持っている技術を楽器に合わせるよりも、楽器から学ぶ方が、その時代の音楽の面白さに出会えるのだと思います。
本番で使って、様々な体感をし、音楽と奏法の繋がりを発見できる喜びにワクワクしています。
 
 心機一転、チェロという楽器が誕生した1680年以降のモデナやボローニャで活躍した低音弦楽器奏者の作品から、ナポリで活躍したチェリストの作品、そしてバッハの無伴奏、今回は1720年代までの音楽をプログラムにまとめます。
 現在あまり演奏されていない、見慣れない作曲家の名前かもしれません。当時は演奏家が同時に作曲家でしたし、最新の「現代曲」を演奏するのが当たり前。様々な時代様式、世界中の音楽を演奏するのがメジャーになったのはここ100年〜150年といったところでしょうか。
  夏の暑さのなかですが、もしよろしければぜひ、お越しをお待ちしております。

2022年7月31日(日)
富田牧子 バロックチェロコンサート 独奏チェロの始まり〜 1700年前後の無伴奏チェロ作品 
【プログラム】
D.ガブリエッリ、D.ガッリ、スプリアーニ などイタリアのチェロ奏者による作品。
J. S. バッハ:無伴奏組曲第1番 ト長調 BWV 1007
【時間】2回公演 15時開演/18時開演(開場は各回15分前)15時の回は満席になりました(7/11現在)18時の回あと1名になりました(7/20現在)
【場所】ギャラリー古藤(東京都練馬区)西武新宿線江古田駅
【料金】要予約 一般3,000円 小中学生500円
定員各回限定15名 
【予約・問合せ】MA企画📩 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(前日18時まで)
(恐れ入りますが☆を@にタイプし直してください)
当日連絡先:ギャラリー古藤☎03−3948−5328
💡チラシ.pdfはこちら
20220731無伴奏チェロS.jpg

2022年04月29日

チャリティコンサートの動画視聴期間及び申込期間の延長

4/13に開催したウェスレー財団主催のウクライナ難民支援のためのチャリティコンサート「平和への祈り」、動画視聴期間及び申込期間が延長になりました!お申込は5月27日17時まで(日本時間)。視聴期間は、1カ月延長し、5月31日までの限定配信です。
まだ戦争が終わらず、犠牲も破壊も止まらず、人々の生活や街、地球はこの先どうなってしまうのだろう・・・。
ご覧くださって、お知り合いにお声がけいただけましたら幸いです。

曲名やプログラム内容についてはこちらの記事をご覧ください。
ウェスレー財団チャリティコンサートの詳細情報はこちらをご覧ください。
コンサート前半では、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表 カレン・ファルカス氏と国連UNHCR協会の事務局長川合雅幸氏から、ウクライナ難民の現状や世界各国で起きている人道危機についてのお話があります。後半はチェロのソロ演奏(約1時間)です。
WesleyZaidanCharityConcertFlyer2022表-s.jpegWesleyZaidanCharityConcertFlyer2022-s.jpeg

2022年04月09日

5月5日ソロコンサート@小布施

KIMG3129.JPG
4月なのに雪が残っていて、新しい季節が始まった気がしなかったのですが、それでもやっと雪解け。芽吹き、花が咲き始めました。
5月5日(木祝)に小布施で初めて、おぶせミュージアム・中島千波館にてコンサートをすることになりました。小布施は散歩サイズで、山が見え、自然が残り、美術館や、面白そうな個人の店があり、落ち着いた街です。きっと多様な人が住んでいるのでしょう。

たくさんの作品に囲まれて、音楽の世界に入り込む、時空を超えた体験になればと楽しみにしております。
17世紀のイタリアバロックとJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第2番をバロックチェロで、コダーイの無伴奏チェロソナタを現代のスタイルのチェロでお届けします。コダーイをプレーンガット弦で弾き続け、弾くたびに、少しずつ右手左手の感覚に気づきあり。いったいどれだけ長い年月、同じ曲と向かい合っているんだろう・・・。

いい音楽のためなら何処へでも、けれど、なかなか厳しい中。
感染症拡大は治りませんが、今年の連休の人出はどうなることか。地方では、人が集まる場を恐れる人が多く、お誘いしづらい雰囲気があります。お客様が少なくても、中止するより開催した方がいい、活動を止めるわけにはいきません。
コンサートや音楽の内容、音に表す意味を大切にしたい私。それを伝えるのは難しいけれど、長野(どこでも)で数少ない信頼おける友人知人が理解してくださり、助けてくださる方あり、ご支援くださる方あり・・・(涙)
同じ敷地内のギャラリーでは、飯綱在住の陶芸家、朝比奈克文氏とご兄妹夫妻の3人展も開催予定です。ゆっくりした時間を味わえると思います。お近くの方、小布施がお好きな方、絵画や陶芸に興味のおありの方、ぜひお立ち寄りください。
今回も感染拡大予防対策のため、人数を制限しております。事前に前席の有無をお電話でご確認の上ご来場頂きますようお願い申し上げます。
20220505おぶせ-2.jpg
2022年5月5日(木祝)
無伴奏チェロコンサート”ガット弦の魅力”
〜バロックと現代のスタイルのチェロで〜

【時間】17:00開演
【場所】おぶせミュージアム・中島千波館
【料金】要予約 一般前売3500円(当日4000円)
小中学生 500円/高校生 1,000円[入館料500円含む]
チケットを郵送いたします。ご予約の際に宛先をお知らせください残席10となりました。(5月3日現在)
【主催】名曲ポケット
【共催/チケット取扱い】おぶせミュージアム中島千波館
☎ (026) 247− 6111
長野県上高井郡小布施町小布施595
【制作/ご予約/お問合せ】MA企画(コンサート前日と当日はお電話にてお問い合わせください)
kikaku_ma☆yahoo.co.jp
(恐れ入りますが☆を@にタイプし直してください)
💡チラシpdfはこちら

4月13日チャリティコンサート 「平和への祈り」プログラム

KIMG3133.JPG
前回の記事の通り、4月13日(水)に開催される、東京・青山にある公益財団法人ウェスレー財団における、ウクライナや世界各国の難民への支援のための「チャリティコンサート〜平和への祈り」
短い準備期間ですが、深く心にかけてプログラムを構成しました。同時に、チャリティコンサート の意味も考えました。支援金を送るだけならコンサートをする必要はない、どうして音楽をするのだろうか。
無惨に命が奪われ、あらゆるものが破壊され続け、終わりが見えず、人間性も失った・・・そんな時に音楽がなかったら生きていけないではないですか。ウクライナの地下壕で、破壊された街で演奏するチェリスト、ヴァイオリニストたちに共鳴して、同じ曲をプログラムに加えました。
心から信頼する人がいるのだろうか。孤立する独裁者には、母のように包んでくれる大きな愛が必要なのでは。
音楽で戦争をすぐに止めることができないけれど、音楽には平和と愛を人の心に生む力があると思います。普遍的な音楽には、よく生きようとする気持ち、いや少なくとも、生きる希望の小さな光を見つけることができると思います。
私が大切なら、他の人も大切で、それぞれ大切なものがあり、地球上にはそれがたくさん集まっている。どれも愛おしい。
命は一つしかない。
止めたらもう終わり。核を使ったらすべて終わり。
辛抱強く、続けていくことです。

今回のプログラムにウクライナ民謡だけでなく、私が個人的に親しみを抱いているハンガリーの音楽を加えたことについて。
今のハンガリーの政権はウクライナといい関係にあるとは言えませんが、避難してくる人々を助ける人々がいて、国際的な団体が拠点を置いて支援活動をしています。民謡の歌詞には、時の戦争や権力者から迫害されている人々の祈り、解放や自由を歌ったものがあります。体験や思いは民族や国を超えて共通のものだと思います。
最後の民謡の歌詞は次のような内容です。
「私は故郷を追われ、さまよい疲れ、見知らぬ国でとどまりました。
夜が迫まる森で祈りを捧げる。
神さま、どうか温かな夢と明日への希望、安らかな夜をお与えください」

以下、コンサートのプログラムです。

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお魂の牧者よ
Hildegard von Bingen (1098-1179): O pastor animarum

バンドゥリスト、私の灰青色の鷲よ(タラス・シェフチェンコ詩、ウクライナ民謡/富田牧子編曲)
Banduryste, orle syzyi [Bandurist, my blue-grey eagle] (lyrics: Taras Shevchenko/Ukrainian Song, arr. by Makiko Tomita)


おお人よ 汝の大いなる罪を嘆け[受難節コラール]
O Mensch, bewein dein Sünde groß [Passion]

J. S. バッハ:無伴奏組曲第6番 ニ長調 BWV 1012 より サラバンド
J.S.Bach(1685-1750): Sarabande from Suite No.6 in D major BWV 1012

〈ウクライナ民謡〉
柳の板、私の小さな橋。いつ愛する人は通りすぎるの?
Verbovaya Doshchechka[The Willow Board]

月が明るく、星の降る夜。愛する人よ、一緒に森へ行こう
Nich yaka misyachna [What a moonlit night]

広きドニエプルの嵐(タラス・シェフチェンコ詩/富田牧子編曲)
Reve ta stohne Dnipr shyrokyi [The Mighty Dnieper] (lyrics: Taras Shevchenko/Ukrainian Song, arr. by Makiko Tomita)


ミコラ・リセンコ(富田牧子編曲):エレジー(哀歌)
Mykola Lysenko(1842-1912): Elegy (arr. by Makiko Tomita)

J. S. バッハ:無伴奏組曲第5番 ハ短調 BWV 1011 プレリュードより
J.S.Bach: Prélude from Suite No. 5 in C minor BWV 1011


コダーイ・ゾルターン:無伴奏チェロソナタ 作品8 第1楽章
Kodály Zoltán(1882-1967): Sonata for solo cello op.8 - 1st movement


バルトーク・ベーラ:ルーマニア民俗舞曲より 棒踊り
Bartók Béla(1881-1945): Romanian Folk Dances -1. Stick Dance

コロメイカ(ウクライナの踊り)
Kolomyika

バルトーク:ルテニアのコロメイカ
Bartók: Rutén kolomejka from 44 Duos


ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:慈愛は万象に満ち溢れ
Hildegard von Bingen : Caritas abundat in omnia

コダーイ(富田牧子編曲):孔雀は飛んだ(ハンガリー民謡を基に)
Kodály: Fölszallott a páva (based on the Hungarian folk song, arr. by Makiko Tomita)


コダーイ(富田牧子編曲):夕べの歌(ハンガリー民謡を基に)
Kodály: Esti dal (based on the Hungarian folk song, arr. by Makiko Tomita)

WesleyZaidanCharityConcertFlyer2022表-s.jpegWesleyZaidanCharityConcertFlyer2022-s.jpeg
日時:2022年4月13日(水)17:00開演(16:30開場)演奏は18時頃から1時間。
場所:ウェスレーセンター1F(101)東京都港区南青山6-10-11 アクセスはこちら  
定員:35名(会場のみ)
申込み方法:
@会場参加 4月13日(水)お申込みの方はこちら
A録画配信(4月20日〜30日)を希望される方はこちら
主催:公益財団法人ウェスレー財団
協力:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所、国連UNHCR協会
💡チラシpdfはこちら
KIMG3127.JPG
当サイトの写真、記事の無断転載・無断使用はご遠慮ください。 Copyright 2023 Makiko Tomita Kida, all rights reserved.