2023年12月20日

2024年4月ソロリサイタルのお知らせ!Gut feeling! その3

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コロナ禍の間、長〜東京〜京都を車で移動して、コンサートやレッスン他の用事をまとめてする、という生活を回しています。自宅に数日しかいられない間に、次の準備をし、家の片付け・・・。移動しながら先々の予定を組み、出会いのある中で新たな企画を生む。日々の生活に追われる中で、勉強や練習の時間を確保するのはとても大事なことです。優れた演奏家とのアンサンブルを楽しむだけでなく、新しい作品の開拓や勉強のためにも、本番があるのは有難いです。知れば知るほど、できないことだらけ。一つ扉を開けたら知らないことだらけ。楽譜を読み、調べて、練習。納得するまでその繰り返しです。
2024年4月に東京でソロリサイタルを開催することになりました。2020年の振替で2021年にソロリサイタルをして3年になります。
前回の時に比べると、音楽活動も、作品の取り組み方も、演奏技術も、自分の中で明確になってきた気がします。
やはり山羊座は、困難に立ち向かうほど底力を発揮できる性質を持つのでしょう(笑)。

J.S.バッハの無伴奏組曲5番をプログラムに入れたい、と、まず思いました。調弦を変えるスコルダトゥーラの曲との組み合わせ、同じ調弦の作品を並べてもいいのですが、毎回同じ発想では面白くない。というわけで、後半に、バロックでスコルダトゥーラのバッハの5番、モダンでスコルダトゥーラのパブロ・エスカンデ 氏の「白い馬のフィドル」を演奏します。
前半は、様々な時代のチェロ奏者が作曲した技巧的なカプリス(カプリッチョ)を選びました。
それぞれの音楽に合った演奏技法を探求しつつ、新たな発見を楽しみに準備したいと思います。

貧富の格差がますます広がり、世界のあちこちで戦争が耐えず、この先どうなるのかわからない。それでも一度限りの一生、人との出会いに感謝し、音楽の中に小さな発見をし、生きるための大きな希望を得て、この素晴らしい音楽がある喜びを皆さまと分かち合うことができますように。
新しい節目、次なるステップに向かうエネルギーを溜めて、生きた音楽をお届けいたします。

会場は、初台のオペラシティ内の近江楽堂は休館中ですので、久しぶりの同仁キリスト教会に戻りました。どんな響きになるか楽しみです。

チケット発売は年明け1月5日開始です。
チラシ・ご案内の発送はもうしばらくお待ちください。ご案内の発送前にお申し込みいただけましたら、チケットや振込先とチラシを一緒にお送りいたします。
ご予約はMA企画 kikaku_ma(a)yahoo.co.jp までお願いいたします( (a)を@にタイプし直してください)。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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2024年4月20日(土)
無伴奏リサイタル “ガット弦の魅力” Gut feeling! その3

2回公演【時間】15:30/18:30
【場所】同仁キリスト教会[東京都文京区目白台3丁目10−9]
【プログラム】
G.M.ダッラーバコ:11のカプリッチョより
A.ピアッティ:G.パチーニの歌劇「ニオベ」の主題によるカプリッチョ
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV 1011
P.エスカンデ :白い馬のフィドル(2020年)
【料金】一般4000円/中高大学生2000円/小学生500円
未就学児無料 車椅子席ご用意できます
【主催/予約/問合せ】MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(☆を@にタイプし直してください)
【チケット取扱い/問合せ】ベアータ☎︎03ー6317ー8916
💡チケット発売開始2024年1月5日
💡チラシはこちらからご覧いただけます
チラシpdf表
チラシ裏pdf

2023年09月18日

9月17日プログラム「J.S.バッハ〜無伴奏チェロ組曲とコラール」

◆◆◆◆20230917富田牧子無伴奏バッハチェロ組曲 コンサート.jpg
京都のアイガットサロンさんにて始めてのコンサート、J.S.バッハプログラム、終了しました。心から音楽を楽しんで、コンサートを喜んでくださっているオーナーさんと、温かなお客様に支えられ、たっぷり2時間2回公演、気持ちよく集中できて楽しい時間を過ごすことができました。どうもありがとうございました!
この内容を別の場所で、また、このテーマで第2弾をできたら嬉しいです。
告知記事はこちらからお読みいただけます。
当日のプログラムです。

2023年9月17日(日)富田牧子 バロックチェロ コンサート 於 アイガットサロン

J.S.バッハ〜無伴奏チェロ組曲とコラール
program


リュートのための前奏曲
Prelude in C minor for lute BWV 999


コラール(讃美歌)「天におられる私たちの父よ」
Vater unser im Himmelreich

ヨハネ受難曲より第5曲「あなたの御心がなされますように」
Choral - Dein Will gescheh, Herr Gott from “Johannes-Passion BWV 245”

カンタータ第101番より第7曲「我らを汝の右の御手もて導き」
Choral - Leit uns mit deiner rechten Hand from Cantata BWV 101


無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007
Suite for violoncello solo in G major BWV1007
プレリュード/アルマンド/クーラント/サラバンド/メヌエットI, II/ジーグ

〜休憩〜

コラール「ああ 血と傷にまみれし御頭(みかしら)」
O Haupt voll Blut und Wunden

R.カイザー『マルコ受難曲』より「いつの日かわれ去り逝くとき」
R. Keiser : Choral - Wenn ich einmal soll scheiden from “Markus-Passion”

マタイ受難曲より第62曲「いつの日かわれ去り逝くとき」
Choral - Wenn ich einmal soll scheiden from “Mathäus-Passion”


コラール「恵みもて われらに平和を賜わらんことを」
Choral - Verleih uns Frieden gnädiglich

カンタータ第126番より第6曲「恵みもて われらに平和を賜わらんことを」


無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1010
Suite for violoncello solo in C major BWV 1010
プレリュード/アルマンド/クーラント/サラバンド/ブーレ I, II/ジーグ

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次回 アイガットサロンにて
2023年11月11日(土)2回公演 14:00/17:00
大内山薫(バロックヴァイオリン)×富田牧子(バロックチェロ ) デュオコンサート
”インヴェンション”
コレッリ、ボンポルティ「インヴェンツィオーネ 」より、J.S.バッハ「インヴェンション」より 他

2023年09月09日

J.S.バッハの無伴奏組曲とコラール編曲

◆◆◆◆20230917富田牧子無伴奏バッハチェロ組曲 コンサート.jpg
長く続いた猛暑も少し和らいできたようです。
夏の終わりの蚊達も必死で生きています。
夏の疲れが出る頃、抵抗力が下がっているとき、くれぐれも体調にお気をつけください。

さて、今月17日(土)に京都市の地下鉄北大路駅下車すぐ、商店街の中にあるアイガットサロンさんにて、バロックチェロ のソロコンサートを行います。まだ活動を始められて間もない小さなサロン。オーナーさんはバッハの無伴奏チェロ組曲やガット弦を愛する、ジャズのベースもお弾きになる方です。
チェリスト達が必ず無伴奏組曲をプログラムに入れるので、組み合わせとしてはバロック奏者なら、イタリアの17、18世紀のバロック、または19世紀のチェロ奏者の作品になると予想されます。
他の人がやらないことを、と考えて、最近取り組んでいるJ.S.バッハのコラールと組み合わせることにしました。バッハだけでまとめます。

天におられる私たちの父よVater unser im Himmelreich〜第4節の歌詞を使ったヨハネ受難曲の第5曲「あなたの御心がなされますようにDein Will gescheh, Herr Gott」、
BWV126からコラール「恵みもて我らに平和を賜らんことを(恵み深く我らに平和をお与えください)Verleih uns Frieden gnadiglich」、
受難曲からのコラール「いつの日かわれ去りゆくときWenn ich einmal soll scheiden」・・・これはJ.S.バッハの所蔵楽譜にあったカイザー伝のマルコ受難曲と、J.S.バッハのマタイ受難曲から、イエスが十字架上で生き絶えた直後のコラール。3つを取り上げてみたいと思います。
無伴奏組曲は第1番と第3番。
それから、リュートのための前奏曲も。
ヒストリカルな製法でのガット弦を張ったチェロの響きを味わっていただけたら幸いです。
ぜひお越しください。お待ちしております。

ご予約はアイガットサロン
kishida@kyoto-advisory.co.jp
090-7359-4585
または、
申し込みページまで。

2023年09月01日

8月6日おはなしコンサート@憩の森 プログラム

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この夏、松本市のカフェ&ギャラリー憩の森にて、ソロで「おはなしコンサート」開催しました。この日は乾燥してよく晴れた一日でした。居心地の良い、響きのあるお部屋で、お話ししながら音楽するにはぴったりの空間。
カフェのご主人は音楽、特にチェロがお好きだとか。気持ちよく音楽をさせていただきました。
憩の森さん、いつも松本でのコンサートにお越し下さる皆さま、どうもありがとうございました!
こちらで不定期ながら「おはなしコンサート」をシリーズでさせていただければ、と考えています。
ひっそりと各地で、心と身体が求める方々のための有機的な音楽の伝道をしておりますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
以下、当日のプログラムを掲載します。
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2023年8月6日「おはなしコンサート@憩の森〜ガット弦のチェロの魅力」
プログラム

ディエゴ・オルティス:『変奏論』より レセルカーダ第2番
Diego Ortiz (1510-1570): Recercada segvnda “Tratado de glosas”

ジュゼッペ・コロンビ:チャッコーナ
Giuseppe Colombi (1635-1694): Ciaccona

ドメニコ・ガブリエッリ:リチェルカーレ第3番
Domenico Gabrielli (1651-1690): Ricercar 3

ジュリオ・ルーヴォ:ロマネッラ、タランテラ
Giulio Ruvo(fl. 1703-1716 ): Romanella, Tarantella

フランチェスコ・アルボレア (フランチスケッロ):ソナタ ニ長調より
アモローソ(情愛を込めて)
Francesco Alborea detto Francischello (1691-1739): Sonata in D major - Amoroso

J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1010
プレリュード、サラバンド、ブーレ1&2
J. S. Bach (1685-1750): Suite n.3 a Violoncello solo senza Basso, BWV 1010
Prelude / Sarabande / Bourrée 1,2

〜休憩〜

ジュゼッペ・ダッラーバコ:カプリッチョ 第9番
Guiseppe Marie Dall’Abaco (1710-1805): Capriccio 9 per violoncello solo

ジャン=ピエール・デュポール:ソナタ 作品4第6番より
メヌエット抜粋
Jean-Pierre Duport (1741-1818): Sonata 6, op.4 - Menuetto

オーギュスト・フランショーム:カプリッチョ 第9番
ラルゲット 悲しみを持って
Auguste Franchomme (1808-1884): Capriccio 9, op.7
Larghetto con dolore

フレデリック・ショパン:チェロソナタ ト短調 作品65 より
第3楽章 ラルゴ
Fryderyk Chopin (1810-1849): Sonata for cello and piano in G minor op.65
Largo

アドリアン・フランソワ・セルヴェ:カプリッチョ 第4番
Adrien-François Servais (1807-1866): Capriccio 4, op.11

ロベルト・シューマン:トロイメライ
Robert Schumann (1810-1856): Träumerei “Kinderszenen” op.15
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2023年07月21日

「バロックチェロ デュオコンサート」ご報告と「おはなしコンサート@憩の森」ご案内

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今年の一大企画、松本市音楽文化ホールでのバロックチェロ デュオコンサートが無事終了しました。
この素晴らしいメインホールの響きを生かして、バロックの小さなアンサンブルで豊かな音楽をお届けしたい、という想いで始まったこの企画。何百人のお客様にお越しいただけなくても、この響きをゆったりと味わっていただきたいと思っておりました。
ご来場いただいたお客様からは、このホールの音響の良さ、バロックの楽器でも豊かな奥行きを持つ表現が可能であること、空気に消えてゆく音の美しさ、などを感じていただけたとご感想を頂戴しています。

今回のコンサートはなんと公演の半年前になって、当初の主催者が途中で手を引いてしまうというハプニングがありました。地元でもない土地で、キャパが700人弱のホール。演奏家が個人で主催する規模ではないのですが、無理も承知で私が主催で進めることにしました。
事情を知る友人知人たち(松本市近隣から遠方の人たちまで)が応援してくださり、できる範囲でコンサートを宣伝、集客に協力してくださいました。「どうしてこんなことを始めたんだろう」と思わずにはいられないほど、集客には難航。それでも諦めずに、できる限りのことをやってコンサートまでたどり着けたのは、共演者の橋弘治さんや私の家族、周りの人々、応援してくださる方々のお陰です。理解してくださる人のおかげで活動ができる、ということをしみじみ感じ、本当に有難いと思っています。

またこのホールでコンサートをしてほしい、とのお言葉もいただきました。
私としてもこの響きの中で音楽をしたい気持ちは山々ですが・・・資金がなければ難しいのです。200人300人・・・500人は集客できるようになったら鍵盤楽器など共演者も増やして様々な企画が可能になりますね(笑)100人までの小規模コンサートを続けてきた私としては、そんなことが実現できるか夢のまた夢ですが、「音」「響き」そしてお客様一人一人との心の交流を大切に、音楽を楽しんで活動して行けば、なるようになるだろうと思います。

さて、一息ついて、ご褒美のような企画。
8月6日に松本市のカフェ「憩の森」さんで、小さなコンサートを開催します。肩の力を抜いて、お客様と近い距離での「おはなしコンサート」です。
バロックの楽器で17世紀イタリアやJ.S.バッハの音楽、モダン(ガット弦を張ったモダン調整のオールドの楽器のことを、モダンと言えるかどうか疑問ですが)の楽器で1700年代後半から1800年代の様々なチェリスト〜〜ダッラーバコ、フランショーム、セルヴェのカプリスを演奏します。
作品に関する話を交えながら、でも説明的(お勉強)にならないように、どうしてこの曲を演奏するのか、というお話をします。コンサートが始まったら音楽の流れができますから、それを止めたくないので、音楽を身体で感じていただけるよう、音に集中できるように進めたいと思っています。

ガット弦の音は心身を緩めて、活力を与えてくれると感じます。人間にとっての癒しはお金がかからないもの・・・愛情、そして自然。
自然の中にいるとどんな感じになりますか?
机の前やコンピュータの前の仕事、人間関係に疲れ、もうダメだ、と頭がパンパンになりフリーズ状態になった時。自然の中で歩くと、だんだん鎮まっていきます。大地に足がつき、気が下がり、気持ちが落ち着く。ダメじゃないかも、という気持ちになる。自然界の力が静かに慰めてくれる、なんて素晴らしい!
人間が作った楽器でも、その場を壊さない、自然の波動とつながった音を出したい、といつも思っています。
技巧的な曲でも、ガット弦で演奏するときには楽しい。ワクワクします。こんな高い音でも魅力的な音が出るし、こんなこともできる、という喜びがあります。
誰にでも、生活の中で大切にしている動きや仕事があると思います。どんな小さくても、丁寧な仕事。他人が見逃すことでも、私は大事にする、ということ。
だから、誰にも比べられない演奏になるし、毎回発見があり毎回新しくなる。それが音楽。
広島の原爆の日に、生活の中に芸術がある平和を想いながら。

不定期でもシリーズにできればいいな、と思います。
各地でこういう場を作っていきたいですね。

もしよろしければお越しください。定員あと10名となっております。MA企画までご連絡お待ちしております。
おはなしコンサート@憩の森 〜ガット弦のチェロの魅力
【時間】15:00開演(14:45開場)
【場所】Gallery&CAFE 憩の森[松本市城山11−17]
【プログラム】17,18世紀のチェロソロ作品、ガブリエッリ 、J.S.バッハ、フランショーム他
【料金】限定25名 要予約 *ワンドリンク付き
一般 3,000円(7月15日コンサートチケットご購入の方500円割引)/大学生 2,000円/高校生以下 1,000円/未就学児無料3名まで(ドリンクご希望の方300円)
【主催/ご予約】MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp[前日18時まで](☆を@にタイプし直してください)
★駐車場案内★
コンサートに車でご来場の際は、隣接の城山公園の駐車場をご利用ください。
💡チラシpdfはこちら

2023年04月18日

2023年 京都コンサートホール・ロビーコンサートより

2023年2月25日(土)に出演した京都コンサートホール主催による、エントランスホールでのロビーコンサートのダイジェスト版、以下の曲の抜粋です。

ヨハン・セバスチャン・バッハ:無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調, BWV1010より サラバンド、ブーレ
Johann Sebastian Bach (1685-1750) : Sarabande & Bourree I from Cello Suite No.4 in E-flat major, BWV1010
パブロ・エスカンデ:白い馬のフィドル(富田牧子委嘱作品/2021年初演)
Pablo Escande (b. 1971) : White Horse's Fiddle


2023年03月02日

音楽で笑顔になる!

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まだ雪山が残りますが、春の陽射しがやってきました。今日はまた雪が降り積もる一日でしたが。

2月末に京都コンサートホールのロビーコンサートに出演しました。エントランスホールは円形の大きな空間で、残響がとても長く、まるでヨーロッパの石造りの教会のようです。ここで、年に3回、40分のロビーコンサートが行われています。
この響きを生かして、バロックの楽器でヴィターリ、ガブリエッリ 、J.S.バッハ、そしてモダンの楽器でパブロ・エスカンデ氏の「白い馬のフィドル」のプログラムを組みました。響きのある空間で演奏できたことは得がたい体験でした。プログラムを考えて、演奏することを想像しながら準備する過程も楽しく、ワクワクしながら、本番が待ち遠しい気持ちでした。
日本では、ヨーロッパの古い石造りの建造物のように、残響の長いコンサート会場はほとんどありませんから、数百年前の音楽が本来どのように聞こえるのか、どのように弾けばよいのか学ぶことがなかなかできません。
響きによって演奏技術も変化するものですから、理想を知らずに対処療法をしながら演奏活動しているようなものです。特にバロック音楽は響きのある空間で演奏することを前提にしていますから、かなり問題がある状況だと思いますが・・・。

「白い馬のフィドル」の成り立ちには、彼が知らずにインスピレーションを受けた物語が、絵本「スーホの白い馬」物語の内容に似ていてびっくりしたという経緯があります。初演時に、この話を知らずに聴いても、草原を走る馬を想像し、情景を思い描いたお客様が少なくありませんでした。今回は、絵本の要約をお客様にお話ししてから演奏しました。
開放的な空間でこの曲を演奏すると、今までに感じたことのないほどのスケールの大きさと、作品の中の様々な音や性格、それを作る演奏技術のアイデアが明確に現れました。
パブロの音楽人生の原点に教会の響きがあることに気づけましたし、尚かつ、彼の基礎が確かだからこそ、作品の良さを再発見できました。良い作品や良い演奏は、良い状況で更に生かされて、思いがけない可能性が生まれるのだと思います。

このようなコンサートでは小さなお子さんを連れて来られますから、小さな人たちが何人も、そして集中して聴いてくれて、とても嬉しかったです。
聴いてくださった皆さま、ホールのスタッフの皆さま、どうもありがとうございました!
ここのホールスタッフは音大卒業した後ヨーロッパ留学した人が多く、若い人たちは自分の仕事を自ら考えて動いている様子で、年輩の公演責任者はホールの一番外に近い場所で先頭に立ってお客様を出迎える、生き生きした雰囲気で感じが良かったです。

全国の公共ホールには、クラシック音楽の専門的な職員を置いて、このようにプロフェッショナルな音楽事業を展開しているところもあれば、運営に行き詰まっているところもあります。どのような雇用形態であるかも問題もでしょうけれど、上に立つ人が、自分のいるホールがどのような特性を持ち、地方自治体の中でどのように生かせるのか理解し、このホールでどんな音楽を(クラシックに限らず)やっていきたいのか方向性を決め、内容に関しては専門家を入れて創造的な仕事をしていただきたいと願います。税金を使っているのですから、安くて使いにくい貸館業務に専念するのではなく、借りる人が使いやすくは当然ですが、ホール主催事業のソフト面を充実することが市民への還元にもなるのでは?どんな職場もそうだと思いますが、まず社員、職員が生き生き仕事ができることは大事でしょうね。事務室に入った時に雰囲気を感じ取るものだと、ある音楽事務所の社長さんも仰っていました。

地方の文化施設や、大きな公演やプロジェクトの長に就任された方がよく仰るのが、芸術文化が大都市に(特に東京)に集中する現状に対して、もっと地方で創造し発信しよう、ということ。
アイデアとお金だけでは形にならず、たとえ形にしたとしても継続できません。人がいなければ!一人のアイデアが周りの人の共感を得て、少しずつ広がれば何処でも可能です。一人一人が言葉の表面だけでなく、言葉の意味を受け取って中身や内容を理解するには時間がかかります。SNSは情報発信のツールとしては便利ですが、短い単語による情報だけでは人と人は繋がらない。時にまどろっこしいと思う、言葉のやり取りや思いの交流、感じたことを伝え合うことが生活の中になければ、教育にも芸術にも反映しないでしょう。
ネット世代の文学作品の読解力の低下を嘆く意見がありますが、オトナ(年配)の方々の普段の会話が、文章で意思を伝えずに単語を単発するだけでは(周りの人が意を汲み取る)説得力はありませんね。

今回は演奏する場所の大切さを再確認しました。聴き手にも弾き手にもスタッフにも嬉しい、心が満足する創造の場を作るために、急がず、意思の疎通をしながら、丁寧に仕事をすることですね。
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2023年01月04日

Play for You!

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新年どのようにお迎えでしょうか。毎年、お正月におせち料理を準備して親戚お集まりの方も、お仕事で忙しくて普段と変わらない方も、体調を崩されている方も、お一人で迎える方も、居心地のよくない状況でも、戦火の中でも。地球のどこにいても、安全に無事に、暖かい場所と暖かい食事が与えられますように。どなたにとっても、新たな年がどうか希望のある一年になりますように。
私はクリスマスのあと京都に来て、年末は友人夫妻の録音セッションの仕事。1月29日のコンサートのご案内の発送がギリギリになってしまいました(まだ発送が終わっていませんが・・・。すでに14時の回は残席2となりました!)。元旦からやっと練習する気力が出て、2日には親しい友人一家のためのプライベートコンサートを開きました。どんなに小さなホームコンサートでも、そのためのプログラムを考え、準備をすることで気が張りますし、弾くことで活力が出て来ます。クリスマスにはソロコンサートがなかったので、クリスマス物語による内容にしました。イエスキリストの誕生は、地上に平和がやってくることを意味しますから、新しい年のはじめに平和を祈るのにはふさわしいと思いました。
最近取り組んでいる、言葉と音楽との関係でプログラムをまとめるのは、頭の中も部屋の中もカオスになりますが、その過程が楽しく、充実感があります。
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私が大切にしたいことは、大勢をひとつにまとめて皆を引き込むような進行をするコンサートではなく、集まってくれたひとりひとりのために、一対一の関係が作るコンサートです。
聴いてくれた友人一家は、音楽によって年末年始の疲れを癒せたようで、元気になってもらえました。音楽はその場限りで消えてしまう、時間の芸術ですが、心に残り、心も体も新鮮さと生きる活力を得ることができます。
そして、感じたことを伝えてもらえるのは嬉しい。音楽は言葉を超える、言葉を必要としないかもしれないけれど、音楽を聴いて感じたことを言葉で伝えたいと思うのは面白い。
伝えるということは、その人を思う「祈り」でもある、と小さな人に教えられました。祈りであるとすれば、言葉の使い方や発言には気をつけなければならないですね。
これからも、新年にはミニコンサートをやりたいな。Pray for Peace...
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2022年07月22日

1700年前後イタリアのチェロ音楽から

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安曇野、穂高川。

猛暑に大雨、山火事に洪水・・・今年の夏も厳しそうです。感染症拡大は収まる様子が見えません。皆さま、くれぐれもお身体にお気をつけてお過ごしください。
大国の武力による侵攻は止むことなく、大勢の犠牲者が出て、世界中の人々の心も傷ついて、武装に向かっていく悪循環。
小さなつながりを大切にして、どんな場所でも音楽による平和が作れますように!

7月31日に東京・練馬のギャラリー古藤で開催する小さなコンサート、おかげさまで、15時の回は満席、18時の回は残席一つとなりました(7月21日現在)。どうもありがとうございます。
今回は、クリップインの弓からインスピレーションを受けて、チェロ音楽が生まれたイタリアからチェリストたちの作品を少しずつご紹介します。チェロvioloncelloが生まれる前、1600年代の低音楽器ヴィオローネのための音楽も演奏します。
前半は、1500年代のディエゴ・オルティスの装飾論からヴィオールのための作品で始めて、1600年代のジュゼッペ・コロンビのチャッコーナ、ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ、それからチェロのための作品、モデナで活躍したドメニコ・ガッリ、ボローニャのドメニコ・ガブリエッリ 。
後半は、モデナで生まれボローニャで活躍したジョヴァンニ・ボノンチーニ、彼が影響を与えたであろうナポリへ移って、フランチェスコ・パウロ・スプリアーニ 、フランチェスコ・アルボレア(通称フランチスケッロ)、ナポリの民族音楽のリズムを使ったジュリオ・ルーヴォ。
最後は同じ時期に生きたドイツのJ.S.バッハ。

知られていないバロックのチェロ作品から、毎回、ほんの一部ずつプログラムに組んでいます。もっと演奏したい曲がたくさんあります。テーマを持ったこのような小さなソロコンサートをあちこちでできたらいいな、と思います。
もちろん、他の楽器とのアンサンブルも!
バロックチェロ の橋弘治氏とのデュオコンサートも今秋、11月19日に安曇野市で、そして来年には松本市で予定しています。
こちらは17、18世紀に活躍した様々な国籍のチェロ奏者による作品を集めたプログラムになりそうです。
詳細決まり次第、ご案内いたしますので、もうしばらくお待ちくださいませ!
どうぞよろしくお願いいたします。

2022年06月20日

7月31日バロックチェロコンサートのご案内〜1700年前後の無伴奏チェロ作品

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蒸し暑い日が続きます。雨が多いこの時期、身体の具合が優れない方がいらっしゃると思いますが、どうぞお気をつけてゆったりとした気持ちでお過ごしくださいますよう。
長野から東京や京都を往復して用事や仕事をして、あっちでもこっちでも家の掃除と庭木や草刈り・・・車で自転車操業の生活をするだけで日が経ち、あっという間に一年の半分が過ぎて行きます。
災害やコロナ禍、身内の問題、戦争が起ころうと、人の生活は日々続けられます。住む場所を追われて避難している人々にも、平和に生きる権利のために闘っている人にも、それぞれの生活があります。
芸術音楽は生活の中に存在する、ということの実感。
大切なことは人によって違うからこそ、大切なものは自分で守りたい。

「階級、社会的階層に基づくあらゆる差別を拒否する。音楽は万人のためのものでなければならないのです」コダーイ・ゾルターン『歌う若者たち』1941年より

さて、久しぶりに練馬のギャラリー古藤さんでコンサートを開催することになりました。
2年前にコロナ禍始まって8ヶ月ぶりのコンサートで、限定10名(3回本番!)で行なった雰囲気が、リラックスして、集中できてよかったので、この先も少人数コンサートを続けるつもりです。
新しく使うことになったクリップインのバロック弓の初舞台となります。製作者は、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩掛けチェロ)の製作に熱心に取り組まれ、その普及に力を注いでいらしゃる倉匠さん。弓の毛を緩めたり張ったりするスクリューが付いていない、フェルメールの絵画や17世紀の演奏家を描いた絵で見かけるスタイルの弓です。音も発音も違います。何より、現代のチェロの弓で慣れているフロッグの高さより、だいぶ高いので(竿と毛の間が幅広い)、慣れるのに時間がかかります。
倉さんのお話を伺って再確認したのですが、今の演奏家が慣れている感覚に合わせてバロックの楽器や弓を使っていると、いつの間にか現代人の発想の「使いやすい」楽器に近づいてしまい、現代の音と変わらなくなってしまう。自分が持っている技術を楽器に合わせるよりも、楽器から学ぶ方が、その時代の音楽の面白さに出会えるのだと思います。
本番で使って、様々な体感をし、音楽と奏法の繋がりを発見できる喜びにワクワクしています。
 
 心機一転、チェロという楽器が誕生した1680年以降のモデナやボローニャで活躍した低音弦楽器奏者の作品から、ナポリで活躍したチェリストの作品、そしてバッハの無伴奏、今回は1720年代までの音楽をプログラムにまとめます。
 現在あまり演奏されていない、見慣れない作曲家の名前かもしれません。当時は演奏家が同時に作曲家でしたし、最新の「現代曲」を演奏するのが当たり前。様々な時代様式、世界中の音楽を演奏するのがメジャーになったのはここ100年〜150年といったところでしょうか。
  夏の暑さのなかですが、もしよろしければぜひ、お越しをお待ちしております。

2022年7月31日(日)
富田牧子 バロックチェロコンサート 独奏チェロの始まり〜 1700年前後の無伴奏チェロ作品 
【プログラム】
D.ガブリエッリ、D.ガッリ、スプリアーニ などイタリアのチェロ奏者による作品。
J. S. バッハ:無伴奏組曲第1番 ト長調 BWV 1007
【時間】2回公演 15時開演/18時開演(開場は各回15分前)15時の回は満席になりました(7/11現在)18時の回あと1名になりました(7/20現在)
【場所】ギャラリー古藤(東京都練馬区)西武新宿線江古田駅
【料金】要予約 一般3,000円 小中学生500円
定員各回限定15名 
【予約・問合せ】MA企画📩 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(前日18時まで)
(恐れ入りますが☆を@にタイプし直してください)
当日連絡先:ギャラリー古藤☎03−3948−5328
💡チラシ.pdfはこちら
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2022年04月29日

チャリティコンサートの動画視聴期間及び申込期間の延長

4/13に開催したウェスレー財団主催のウクライナ難民支援のためのチャリティコンサート「平和への祈り」、動画視聴期間及び申込期間が延長になりました!お申込は5月27日17時まで(日本時間)。視聴期間は、1カ月延長し、5月31日までの限定配信です。
まだ戦争が終わらず、犠牲も破壊も止まらず、人々の生活や街、地球はこの先どうなってしまうのだろう・・・。
ご覧くださって、お知り合いにお声がけいただけましたら幸いです。

曲名やプログラム内容についてはこちらの記事をご覧ください。
ウェスレー財団チャリティコンサートの詳細情報はこちらをご覧ください。
コンサート前半では、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表 カレン・ファルカス氏と国連UNHCR協会の事務局長川合雅幸氏から、ウクライナ難民の現状や世界各国で起きている人道危機についてのお話があります。後半はチェロのソロ演奏(約1時間)です。
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2022年04月09日

5月5日ソロコンサート@小布施

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4月なのに雪が残っていて、新しい季節が始まった気がしなかったのですが、それでもやっと雪解け。芽吹き、花が咲き始めました。
5月5日(木祝)に小布施で初めて、おぶせミュージアム・中島千波館にてコンサートをすることになりました。小布施は散歩サイズで、山が見え、自然が残り、美術館や、面白そうな個人の店があり、落ち着いた街です。きっと多様な人が住んでいるのでしょう。

たくさんの作品に囲まれて、音楽の世界に入り込む、時空を超えた体験になればと楽しみにしております。
17世紀のイタリアバロックとJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第2番をバロックチェロで、コダーイの無伴奏チェロソナタを現代のスタイルのチェロでお届けします。コダーイをプレーンガット弦で弾き続け、弾くたびに、少しずつ右手左手の感覚に気づきあり。いったいどれだけ長い年月、同じ曲と向かい合っているんだろう・・・。

いい音楽のためなら何処へでも、けれど、なかなか厳しい中。
感染症拡大は治りませんが、今年の連休の人出はどうなることか。地方では、人が集まる場を恐れる人が多く、お誘いしづらい雰囲気があります。お客様が少なくても、中止するより開催した方がいい、活動を止めるわけにはいきません。
コンサートや音楽の内容、音に表す意味を大切にしたい私。それを伝えるのは難しいけれど、長野(どこでも)で数少ない信頼おける友人知人が理解してくださり、助けてくださる方あり、ご支援くださる方あり・・・(涙)
同じ敷地内のギャラリーでは、飯綱在住の陶芸家、朝比奈克文氏とご兄妹夫妻の3人展も開催予定です。ゆっくりした時間を味わえると思います。お近くの方、小布施がお好きな方、絵画や陶芸に興味のおありの方、ぜひお立ち寄りください。
今回も感染拡大予防対策のため、人数を制限しております。事前に前席の有無をお電話でご確認の上ご来場頂きますようお願い申し上げます。
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2022年5月5日(木祝)
無伴奏チェロコンサート”ガット弦の魅力”
〜バロックと現代のスタイルのチェロで〜

【時間】17:00開演
【場所】おぶせミュージアム・中島千波館
【料金】要予約 一般前売3500円(当日4000円)
小中学生 500円/高校生 1,000円[入館料500円含む]
チケットを郵送いたします。ご予約の際に宛先をお知らせください残席10となりました。(5月3日現在)
【主催】名曲ポケット
【共催/チケット取扱い】おぶせミュージアム中島千波館
☎ (026) 247− 6111
長野県上高井郡小布施町小布施595
【制作/ご予約/お問合せ】MA企画(コンサート前日と当日はお電話にてお問い合わせください)
kikaku_ma☆yahoo.co.jp
(恐れ入りますが☆を@にタイプし直してください)
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4月13日チャリティコンサート 「平和への祈り」プログラム

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前回の記事の通り、4月13日(水)に開催される、東京・青山にある公益財団法人ウェスレー財団における、ウクライナや世界各国の難民への支援のための「チャリティコンサート〜平和への祈り」
短い準備期間ですが、深く心にかけてプログラムを構成しました。同時に、チャリティコンサート の意味も考えました。支援金を送るだけならコンサートをする必要はない、どうして音楽をするのだろうか。
無惨に命が奪われ、あらゆるものが破壊され続け、終わりが見えず、人間性も失った・・・そんな時に音楽がなかったら生きていけないではないですか。ウクライナの地下壕で、破壊された街で演奏するチェリスト、ヴァイオリニストたちに共鳴して、同じ曲をプログラムに加えました。
心から信頼する人がいるのだろうか。孤立する独裁者には、母のように包んでくれる大きな愛が必要なのでは。
音楽で戦争をすぐに止めることができないけれど、音楽には平和と愛を人の心に生む力があると思います。普遍的な音楽には、よく生きようとする気持ち、いや少なくとも、生きる希望の小さな光を見つけることができると思います。
私が大切なら、他の人も大切で、それぞれ大切なものがあり、地球上にはそれがたくさん集まっている。どれも愛おしい。
命は一つしかない。
止めたらもう終わり。核を使ったらすべて終わり。
辛抱強く、続けていくことです。

今回のプログラムにウクライナ民謡だけでなく、私が個人的に親しみを抱いているハンガリーの音楽を加えたことについて。
今のハンガリーの政権はウクライナといい関係にあるとは言えませんが、避難してくる人々を助ける人々がいて、国際的な団体が拠点を置いて支援活動をしています。民謡の歌詞には、時の戦争や権力者から迫害されている人々の祈り、解放や自由を歌ったものがあります。体験や思いは民族や国を超えて共通のものだと思います。
最後の民謡の歌詞は次のような内容です。
「私は故郷を追われ、さまよい疲れ、見知らぬ国でとどまりました。
夜が迫まる森で祈りを捧げる。
神さま、どうか温かな夢と明日への希望、安らかな夜をお与えください」

以下、コンサートのプログラムです。

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお魂の牧者よ
Hildegard von Bingen (1098-1179): O pastor animarum

バンドゥリスト、私の灰青色の鷲よ(タラス・シェフチェンコ詩、ウクライナ民謡/富田牧子編曲)
Banduryste, orle syzyi [Bandurist, my blue-grey eagle] (lyrics: Taras Shevchenko/Ukrainian Song, arr. by Makiko Tomita)


おお人よ 汝の大いなる罪を嘆け[受難節コラール]
O Mensch, bewein dein Sünde groß [Passion]

J. S. バッハ:無伴奏組曲第6番 ニ長調 BWV 1012 より サラバンド
J.S.Bach(1685-1750): Sarabande from Suite No.6 in D major BWV 1012

〈ウクライナ民謡〉
柳の板、私の小さな橋。いつ愛する人は通りすぎるの?
Verbovaya Doshchechka[The Willow Board]

月が明るく、星の降る夜。愛する人よ、一緒に森へ行こう
Nich yaka misyachna [What a moonlit night]

広きドニエプルの嵐(タラス・シェフチェンコ詩/富田牧子編曲)
Reve ta stohne Dnipr shyrokyi [The Mighty Dnieper] (lyrics: Taras Shevchenko/Ukrainian Song, arr. by Makiko Tomita)


ミコラ・リセンコ(富田牧子編曲):エレジー(哀歌)
Mykola Lysenko(1842-1912): Elegy (arr. by Makiko Tomita)

J. S. バッハ:無伴奏組曲第5番 ハ短調 BWV 1011 プレリュードより
J.S.Bach: Prélude from Suite No. 5 in C minor BWV 1011


コダーイ・ゾルターン:無伴奏チェロソナタ 作品8 第1楽章
Kodály Zoltán(1882-1967): Sonata for solo cello op.8 - 1st movement


バルトーク・ベーラ:ルーマニア民俗舞曲より 棒踊り
Bartók Béla(1881-1945): Romanian Folk Dances -1. Stick Dance

コロメイカ(ウクライナの踊り)
Kolomyika

バルトーク:ルテニアのコロメイカ
Bartók: Rutén kolomejka from 44 Duos


ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:慈愛は万象に満ち溢れ
Hildegard von Bingen : Caritas abundat in omnia

コダーイ(富田牧子編曲):孔雀は飛んだ(ハンガリー民謡を基に)
Kodály: Fölszallott a páva (based on the Hungarian folk song, arr. by Makiko Tomita)


コダーイ(富田牧子編曲):夕べの歌(ハンガリー民謡を基に)
Kodály: Esti dal (based on the Hungarian folk song, arr. by Makiko Tomita)

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日時:2022年4月13日(水)17:00開演(16:30開場)演奏は18時頃から1時間。
場所:ウェスレーセンター1F(101)東京都港区南青山6-10-11 アクセスはこちら  
定員:35名(会場のみ)
申込み方法:
@会場参加 4月13日(水)お申込みの方はこちら
A録画配信(4月20日〜30日)を希望される方はこちら
主催:公益財団法人ウェスレー財団
協力:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所、国連UNHCR協会
💡チラシpdfはこちら
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2022年04月01日

チャリティコンサート 「平和への祈り〜ウクライナや世界各国の難民への支援〜」

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4月13日(水)に、東京・青山にある公益財団法人ウェスレー財団における、ウクライナや世界各国の難民への支援のための「チャリティコンサート〜平和への祈り」に出演します。
コンサート前半では、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所と国連UNHCR協会からウクライナ難民の現状や世界各国で起きている人道危機についてのお話があります。後半はチェロのソロ演奏(約1時間)です。
集められた寄付金は、国連UNHCR協会に寄付され、UNHCRがウクライナをはじめとする世界各地で実施する難民援助活動に役立てられます。
当日のコンサートは収録され、後日期間限定で録画した動画が配信されます。
ウェスレー財団チャリティコンサートの詳細情報はこちらをご覧ください。

今この瞬間にも犠牲になっている人々を思うと、胸が張り裂けそうです。ニュースで焼け崩れた街や犠牲者たちの悲惨な映像を見ると胸が苦しくなります。小さな子どもから高齢の人、家や街を破壊されて、避難している人々のことを祈ります。
難民支援のために寄付を送るだけでなく、普遍的な音楽による祈りの必要を感じていましたので、このような貴重な機会を与えられて有難く思います。
ヒルデガルトの祈りの音楽で始めて、受難のコラール、J.S.バッハ、コダーイ、ウクライナの作曲家ミコラ・リセンコの作品、平安と自由を求める内容のハンガリーやウクライナなど民謡を演奏します。
みなさまとご一緒に平和を希求する時を持てますよう、心から願っております。


日時:2022年4月13日(水)17:00開演(16:30開場)
場所:ウェスレーセンター1F(101)東京都港区南青山6-10-11 アクセスはこちら  
定員:35名(会場のみ)
申込み方法:
@会場参加 4月13日(水)お申込みの方はこちら
A録画配信(4月20日〜30日)を希望される方はこちら
主催:公益財団法人ウェスレー財団
協力:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所、国連UNHCR協会
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2022年03月16日

3月20日信濃村教会コンサートのプログラム

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信濃町での今週末のコンサートは、受難節と今のウクライナの悲惨な現状に合わせたプログラムです。過去の戦争での独裁政権の支配から解放を願う人たちの民謡も含め、そして最後に復活へと希望を持つ音楽を演奏します。

3月20日(日)12:00開演(11:45開場)
富田牧子チェロコンサート
【場所】日本キリスト教団 信濃村教会 礼拝堂
定員30名(予約優先)
【料金】一般2000円/学生500円 未就学児無料
【主催/予約/問合せ】
日本キリスト教団 信濃村教会[信濃町柏原369-2] ☎ 026-255-2075
💡コンサートのご案内記事

プログラム

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお魂の牧者よ
Hildegard von Bingen (1098-1179): O pastor animarum

G. B. ヴィターリ:パッサ・ガッリ
Giovanni Battista Vitali (1632-1692): Passa galli


おお人よ 汝の大いなる罪を嘆け[受難節コラール]
O Mensch, bewein dein Sünde groß [Passion]

J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007
J.S.Bach (1685-1750): Suite for cello solo in G major BWV 1007
前奏曲/アルマンド/クーラント


ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:顔を赤らめし時に
Hildegard von Bingen : Cum erubuerint

M. ルター:詩篇130篇 深き淵より われ 汝に呼ばわる、主よ
M. Luther: Psalm 130 Aus tiefer Not schrei ich zu dir

J. シベリウス:フィンランド讃歌
J. Sibelius (1865-1957): Finlandia Hymn

J. シベリウス:私には富も名声もいらない(5つのクリスマスの歌より)
J. Sibelius: En esti valtaa, loistoa, en kaipaa kultaakaan


M. ルター:詩篇12篇 ああ神よ、天より見そなわし
M. Luther: Psalm 12 Ach Gott vom Himmel sieh darein

広きドニエプルの嵐(ウクライナ民謡/富田牧子編曲)
The Mighty Dnieper (Ukrainian Song)


M. ルター:キリストは死の縄目に繋がれたり[復活のコラール]
M. Luther: Christ lag in Todes Banden [Ostern]

J. S. バッハ:無伴奏組曲第6番 ニ長調 BWV 1012 より サラバンド
J.S.Bach: Sarabande from Suite No. 6 in D major BWV 1012


M. ルター:キリストは死の縄目に繋がれたり
M. Luther : Christ lag in Todes Banden

Z. コダーイ(富田牧子編曲):孔雀は飛んだ
(ハンガリー民謡を基に1937年作)
Kodály Zoltán (arr. by Makiko Tomita): Fölszallott a páva (1937)


ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:慈愛は万象に満ち溢れ
Hildegard von Bingen : Caritas abundat

死を(J.S.バッハ:カンタータ第4番「キリストは死の縄目に繋がれたり」より)
Den Tod, (Excerpt from “Christ lag in Todes Banden, BWV 4” by J.S.Bach)

パブロ・エスカンデ:白い馬のフィドル(2020年委嘱・2021年初演)
Pablo Escande (1971- ): White Horse’s Fiddle (2020)
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除雪した雪の山が家の脇や道端、あちこちに残りますが、小鳥たちが元気に歌い、春の光が差しています。春を待ち望む・・・

2022年03月11日

3月のコンサートのお知らせ

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毎年、世界のあちこちで、災害が起こり犠牲者があり、それらは人ごとではなく、その度に心が痛みます。
3月11日、あの日のこと、大きな揺れ、都内の裏道までも渋滞し、動けなくなったこと、時間が進むにつれ仙台の弟家族と連絡がつかなくなっていったこと、テレビで流れる津波情報、体がここにない感じ、言葉にならないショックと不安・・・蘇ってきます。数日後の原発事故という人災が重なり、人生の転換期になりました。
今、コロナ禍にある私たちは、目の前の自分の生活に追われて、あの時の、そして今に続く解決しない事故処理や被害者の抱えている問題の重さ、一人一人の日々の生活に関わっていることを忘れがちになります。3月10日が東京大空襲の日であったことも、いつの間にか取り上げられなくなってしまい・・・。過去の戦争も災害も、記憶の彼方にいかないように、せめて一年に一度、思い出すのは意味があると思います。
疫病に戦争、世界で、身の周りで起こる様々なこと。その中でも、どうか福島の原発事故のこと、それが引き起こした、今に至る繊細な問題や人々の気持ちを忘れないでください。現状から目を背けずに・・・。
コロナ禍で行動の自由がなくなっていることは、支援活動にも大きな影響が出ています。保養プログラムもストップしたり、被害者の人たちが会う機会がなくなったり。直接話し合う機会がなくてストレスを溜め込んでしまうのは、コロナ禍で多くの人が経験していることですよね。
行動だけでなく、言論、思想、信条の自由を奪われるとどうなるか・・・。
今、こうしている間にウクライナで人々が傷つき命を落としていることが悲しくつらい。ロシアの権力者はどうしてウクライナをいつも自分のものにしたがるのか。どうして他国を侵略し、武器を使って人を殺し、街を破壊したがるのだろう。子どもたちが泣いている!大事な人が離れ離れになる。原発を攻撃したらベラルーシやロシアの人も危険に晒されるのに、何を考えているのだろう?人間の命は?
誰もが同じ地球上でしか生きられないし、逃げる場所も地球上しかないのです。国や土地、国民は、権力者の思い通りにならない!

音楽によって謙虚で温かく寛容になれて、命を守り、信頼を取り戻し、人間の良い部分で繋がれますよう。心から願って演奏します。音楽には命を生かす力があります。

毎年この時期に開催している「ミホプロジェクト祈りのコンサート〈ひまわりの丘〉 福島の子どもたちとともに」、今年は2月25日ライヴコンサートを東京で開きました。その模様を収録し、3月11日から31日までオンライン配信コンサートを行っています。
💡視聴チケット お一人2,000円(3月30日まで購入可能)
配信のお申込み方法は2通り
1)Peatix ピーティックス(クレジットカード/コンビニ/ATM)
https://mihoproject2022.peatix.com/
2)ミホプロジェクト申込みフォーム(郵便振替)
https://mihoproject.wordpress.com/online/

3月20日(日)に、信濃町の日本キリスト教団信濃村教会にて小さなコンサートをします。この教会の船水牧夫牧師がこの3月いっぱいで退任されるので、その前にぜひ、と急遽開催を決めました。コロナ禍で先生も思うように活動がお出来になれなかったとお察しします。毎週の礼拝では凝縮したメッセージがますます冴えて来られたように感じていたので、とても残念です。厳しいキリスト者としてのご自身の覚悟が証しされ、聖句から今生きている社会の問題や私たち自身の問題を考え、身の周りから世界の平和を祈り、最後の温かな祝祷。信濃町でこんな素晴らしいお話がうかがえるなんて、と毎回、目が開かれるようでした。まだたくさん教えていただきたかったのに。先日の退任正式発表された時のお祈りには涙がでました。
人口の少ない町では人々はコロナ感染を恐れ、なかなか集まりには出てこられないでしょうけれど。感染予防対策を講じて、一時間のプログラムで、トークも最小限に行います。
ヒルデガルトの歌で始め、受難節のコラールと詩篇歌をバッハの無伴奏組曲や他の曲と組み合わせて進めます。
ハンガリー民謡を基にしたコダーイの「孔雀は飛んだ」は、第2次大戦でヨーロッパがファシズムの侵攻された時、独裁政権下のハンガリーで抗議を意味をこめて作曲された作品。
ウクライナ民謡も演奏します。5、6年前に福島の原発事故避難者を支援する団体が、チェルノブイリの原発被害の子どもたちを診てきた医師スヴィトラーナ・ベスパーロヴァさんと被災者支援の市民団体代表タマーラ・クラシツカさんを招いてお話を聞く会を東京で開催し、そこで演奏する機会をいただきました。その際、有名なウクライナ民謡を編曲したものを今回あらためて手直ししました。
受難から復活への希望を持って、最後にパブロ・エスカンデ氏の「白い馬のフィドル」を演奏します。

3月20日(日)12:00開演(11:45開場)
富田牧子チェロコンサート

【場所】日本キリスト教団 信濃村教会 礼拝堂
定員30名(予約優先)
【料金】一般2000円/学生500円 未就学児無料
【主催/予約/問合せ】
日本キリスト教団 信濃村教会[信濃町柏原369-2]
☎ 026-255-2075
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3月24日(木)は、バロックチェロの橋弘治氏のリサイタルシリーズで共演します。秋の初共演では多く学ばせていただき、バロックチェロの奏法を一から見直すことになりました。17、18世紀のチェロのレパートリーにはあまり演奏されていない曲がたくさんあります。今回はイタリアのトリノ出身でパリでも活躍した名手たちの作品をご紹介。室内楽、特にチェロの響きの良いサルビアホールで弾くのは、カルテットでの出演以来で、楽しみです。
どうぞよろしくお願いいたします。

2022年3月24日(木)2回公演 14:00開演/19:00開演
鶴見de古楽 橋弘治 バロック チェロ リサイタル 共演
〜バロックチェロ 2本の響き イタリア・トリノからフランス・パリへ〜

【場所】鶴見区民文化センター サルビアホール 3階 音楽ホール
【料金】一般¥3900円/ペア7200円 
全席自由 (各回50席限定)
【主催・予約・問合せ】VIA GALLERIA(ヴィア・ガレリア)
☎︎045−961−0813 info@viagalleria.or.jp
コンサート詳細情報&お申し込みページはこちら
チラシはこちら

横浜・関内のベルーガオルガン練習室でのデュオレッスンは月末に予定しています。こちらもどうぞ!
3月26日(土)13 時/14 時/15 時 *時間は応相談
【会場】 BELUGA オルガン練習室 [JR 関内駅3分] 横浜市中区常盤町3-34和風ビル2F
【料金】10,000円/60分(準備・片付け時間を含む)
*レッスン前に手洗いまたは消毒、 レッスン中はマスクの着用をお願いします。
【申込み】
@お名前  Aメールアドレス  B電話番号  C曲名(原語で) D楽器 E希望日時(可能な時間を多めに)
を明記のうえ、1週間前までにお申し込みください。期日過ぎた場合も相談可。
BELUGA(ベルーガ)オルガン練習室
📩belugaorgan@icloud.com ☎︎0 4 5 ( 6 6 2 ) 5 5 3 6
💡ご案内チラシpdfは2022年1月〜3月belugaデュオレッスン.pdf

2022年01月21日

ソロコンサート@長野、無事終了

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先週の土曜日、長野市での小さな無伴奏チェロコンサートが無事終了しました。市内在住の弦楽器演奏家や音楽愛好家の方々が多くお越し下さいました。新しい出会い、熱心な反応が嬉しく、とても励まされました。長野でも新型コロナウイルス感染が拡大する中でコンサートを開かせてくださったカフェのオーナーさん、お越し下さった方々、応援してくださった皆様に感謝いたします。
5月5日に小布施でソロコンサートを開催する予定です。プログラムはほぼ決定しています。詳細は追ってご案内いたします。

コンサート開催に当たっては、ずっと、定員を半数以下に人数制限をしています。感染予防対策を工夫していますが、お客様がご自身で判断して、ご無理のないようにご来場いただけたら有難く思います。今回も、大雪のために出て来られない方や、感染拡大を恐れてキャンセルされる方もいらっしゃるだろうと予想していました。感染拡大や天候には逆らえません。
コンサートは音楽家の仕事です。できる限り想像力を働かせて、準備をするのみです。無料PCR検査ができるようになりましたが、近くにその場所がない町もありますし、県をまたがって住民票がない土地でも受けられたらいいなと思います。しばらくの間、抗原検査で陰性を確認してコンサートをするのが必要になるでしょう。フリーランスに支給元はありませんから、抗原検査キットを無料で配布して貰えるとありがたいです。

感染症流行が始まって、海外からの演奏家の来日が難しくなり、国内の演奏家も積極的に活動を展開できません。生の音楽を心から求め、待望している人がたくさんいるでしょう。音楽が人間にとって本当に必要だという思いが、日増しに強くなりました。衣食住が十分でない時に音楽が役に立つのか、音楽が生きる上でどういうものか、災害が起こるたびに自問自答します。音楽でお腹はいっぱいになりませんが、心が満たされます。傷ついた心、固くなった心を和らげたり、温かくすることができるよう願っています。音楽によって、もう一度やり直そう、生きよう、と思った経験がある人は少なくないでしょうから。
コンサートの間、時空を超えて、別の世界へ飛ぶ体験を味わい、特別な時間にしたい・・・。
音楽をすることで、誰かの人生や人間らしさに関われる可能性があるのは、とてつもなく素晴らしく、私にとって大きな喜びです。

今年は、録音プロジェクトも計画しています。制限のある中で可能な活動をして行きます。
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今年は雪が多く、ウンザリするほど雪かきに追われる毎日。屋根から落ちた雪で家の窓はすっかり雪で埋もれてしまっています。取り除いても、降り積もり。雪を捨てる場所もなくなってきました。白くて、サラサラして、固まって重くなるものに食傷気味・・・。
それでも、夕暮れ時、音もなく静かに降ってくる雪にホッとします。こんな音楽もあるんだなあ、と。

自然の力は底知れない。水は地球のはじめからあり、生き物に欠かせないが、襲うこともある。何もかも真っ白に覆い尽くす雪。太陽が出れば雪は溶け、大地が乾いてくれる。
南の方では鳥が鳴き、花が咲き始めているのでしょう。
ここでは、まだしばらく、モランが家のそばにいます。あちこちにモランがいて、悲しんでいる。
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2022年01月13日

無伴奏プログラム@長野 解放の詩と音楽

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週末の小さなコンサートの内容のご案内です。
まず、12世紀ドイツの修道女、ビンゲンのヒルデガルトの聖母マリアのための歌でプログラムを始めます。
「いま われらに開かれたり 閉ざされていた門が」
イザヤ書60章11「あなたの城門は常に開かれていて 昼も夜も閉ざされることはなく 国々の富があなたのもとにもたらされ その王たちも導き入れられる」と通じる内容です。ヒルデガルトの目は女性に向けられています。男性優位の社会が女性に閉ざしていた門、厳しいしきたりやタブーに、今、光が差し込み、女性が明るく輝く。処女マリアが生命を受け入れることによって、すべての人の自立した新しい生き方が始まるのです。
「城門を通れ、通れ、民の道を開け。」

時が止まらないように、プログラムも続けて次へ進みます。
イタリアのボローニャとモデナで活躍したG.B.ヴィターリのヴィオローネのための音楽、そしてJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲から第1番。

19世紀終わりから20世紀前半に活躍したフィンランドのシベリウスの作品。
いつの時代も人間は国や人を支配しようとします。隣の大きな国の圧政に長く苦しめられていたフィンランド、隷属から解放され、目覚めの朝が始まります。「おお スオミ あなたの日は近づいている 夜の脅威は既に消え去り そして輝いた朝に雲雀は歌う それはまるで天空の音楽のよう・・・」有名なフィンランディア讃歌です。
遡って学生の頃に書かれたチェロのための作品、民謡風のテーマと変奏曲が続きます。

そして、ハンガリーのコダーイの作品から。
よく知られた民謡「孔雀は飛んだ」をもとに、19世紀に詩人アディ・エンドレ(1877〜1919)が詩を膨らませました。元の民謡の歌詞は、かつてオスマントルコ帝国の支配下にあったマジャール人、鎖なき囚人の自由を願った歌。
「飛べよ孔雀 飛べ 牢獄の上に 哀れな囚人たちを解放するために
孔雀は飛んだ だが囚人たちは解放されなかった
孔雀は飛んだ 哀れな囚人たちを解放するために」
コダーイは1935年にその民謡を採取し、アディ・エンドレの歌詞を使って1937年に合唱曲を作曲。時代は、ファシズムがヨーロッパを支配しつつあり、ハンガリーにも台頭した頃。コダーイは非人道的な政権に対する抗議を込めました。「孔雀は飛んだ 多くの貧しい者たちに自由を与えるために」
ここでまたイザヤ書61章1節から。
「わたしを遣わして 貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。
打ち砕かれた心を包み 捕らわれた人には自由を つながれている人には解放を告知させるために。」

ハンガリー民謡の研究に取り組みながら、パリで短期間学んだ若きコダーイ。第1時対戦中の1915年に作曲したチェロのための大曲、無伴奏チェロソナタから第1楽章。低音弦2本を半音ずつ下げる調弦スコルダトゥーラの指示があります。ハンガリー語のアクセントやリズム、民俗音楽が土台にある音楽です。
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2021年12月16日

生きる!生かす!

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飛ぶように月日が過ぎていきます。クリスマスが近づいてきました。
今年の冬は降雪が遅く、ここ信濃町では11月から2度積雪があったものの、数日でほとんど溶けてしまいます。それでも、妙高にちょっとだけ近い家の方は、町の他の地域と天気が違い、家に近づくと雪の量が多いです。明日から来週にかけて積もるでしょう。やっと雪のシーズン。
日が短く、夜が長くなるころ。冬至に向けて、活動時間が短いのに、年末の多忙な人間たち。他の哺乳動物と同じく、身体は冬眠を欲しているはず。

さて、今年のクリスマスコンサートは松本市の小さな教会で無伴奏チェロのコンサートをします。いつも応援してくださっている皆さまのおかげで、あっという間に定員の25名に達してしまいました。
よく知っているクリスマスソングを集めたコンサートではありません。とはいえ、最近の若い方は讃美歌やキャロル由来のクリスマスソングをあまりご存知ないとか。
カトリックの教会なら、ミサでは歌がつきものですし、音楽のミサ曲はまさにそのためのものです。プロテスタントの教会では、なかなか西洋音楽の歴史と結びつかないようです。バッハの音楽は好きな人が多いのにね。
聖書のクリスマス物語は降誕劇(ページェント)として子どもたちが楽しむ習慣がありますし、絵画や本、様々な媒体を通して馴染んでいる方も多いのでは。
この物語に沿って、内容に合わせた音楽を組み合わせて、まるでヨーロッパの古い石造りの教会で聖歌隊が歌うようなイメージを、チェロ一本でやってみたいと思います。中世のグレゴリオ聖歌やヒルデガルトの音楽、ヨーロッパ各地の民謡やキャロル、クリスマスキャロルを基にした20世紀の音楽を演奏します。ほとんどすべて編曲をしなければなりませんでしたが、おそらく、今後もコンサートに活用できるのではないかと期待しております。このプログラムで他の場所でも開催できたらと願っています。
プログラムはこちら。20211219クリスマスコンサートプログラム.pdf
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無償のコンサート(そういう場合もちろん、経費はいただいています)でも、いつもと変わらずエネルギーをかけています。チラシも自前、もちろん宣伝も。こういうのを、「コスパが悪い」と今の人は言うのでしょう・・・(苦笑)。そもそも芸術は経済活動と相容れないので、私は内容重視、音楽に集中できることが一番大事。当然、仕事でもありますから、本来は働いた分は報酬をいただきたい。毎回、準備するために勉強ができるので、実力の蓄えとしては(笑)どんどんプラスになっているはず。今後を楽しみに!
コロナ禍が続いて、最低限の生活の補償や音楽活動を継続するための助成が必要です。チケットを購入して聴いてくださる人がいてこそ成り立つ興行。定員を制限している以上、入場料をあげる以外に収入を維持する方法はなく、それが不可能なら、助成してもらうしかないのです。活動イコール生活なのですから、赤字公演は続けられません。そう言う意味で、「おはなしコンサート@松本」は継続が困難でした。場所や入場料を見直したり、集客を倍に増やすしかありません。東京の料金、地方の料金という考え方も、もうやめにしませんか?コロナ禍以前から、興行のあり方には常に課題がありました。本気で「芸術音楽」を考えるとき、この社会に存在しているシステムに乗っかって活動するだけでは、それぞれの音楽家独自の創造性は発揮されません。
コロナ始まった当初は「不要不急」などと言われましたが、芸術はどんな時にでも継続されるものです。
その活動とは、内面の奥深くに入っていくのと同時に、外の目に(耳に)触れていること。どんなに高い志や理想を持ち、本質的なことを頭で理解していたとしても、日々の練習と人との試み、公の場での実践無くしては身につきません。内面のものを表出していくこと、未熟な自らを晒して、徐々に形にしていくこと。その繰り返しが芸術活動で、生きること。
自分を、人を、その魂を「生かす」ため、「生きる」ための音楽を続けていけたら!
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年明け、長野市での無伴奏コンサート、お近くの方はぜひどうぞお出かけください。5月の連休には小布施でのコンサート(バロックとモダン両方使う)も予定しています。
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2021年11月17日

見えないものの声、自然の声を聴く

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長く続くコロナ禍。世界中の人が生活の困難に陥っている。傷ついた心と傷ついた心が出会って、さらに傷が広がり、痛みが深くなり・・・原因はもう見えなくなっている。直接、コロナが理由じゃなくても、全ての活動はそれに関わっている。因果関係は単純ではなく(そんなものはなく)、処方箋もなく。負の螺旋がどんどん回る。

自らの大変さで頭がいっぱいになっている。傷ついた自分中心の世界にいないか。
傷ついたことはもうしょうがなく、焦っても足掻いても変わらないなら、俯瞰して、ゆっくり本来の道に戻って、一歩一歩進んでいこうと思う。
関わってもらうことは大事だから、伝える努力はする。が、いくら説明をしても、当事者の大変さは同じ境遇の人にしか身体で解らない。その場にいないと解らない、仕事内容は経験した人にしか理解できないのと同じ、と割り切ろう。
どうやら、周りの大変な人たちより、私の方がまだ動ける、動く余裕があるらしい。それなら、「これはやるべきだ」と思ったらどんどん進んでいこうと思う。
大切なことは人によって違う。それぞれの大切なことをやって行けばいい。
できない、と言い続けて、できない理由を思いついてばかりいたら、死ぬまでできない。できない方向で動いているのだから。

西洋音楽とキリスト教、その歴史や思想に身を置いていると、自分がいる土地の古来の祈りに気づかない。昔から疫病が流行ると多くの人が亡くなり、手を尽くしても追いつかず祈るしかなかった、そんな歴史の繰り返し。
今、縁あって、地球上に存在している自分の身。
自然、宇宙はずっと前からあった。
だから、その声を聴こう。
人間の病に振り回されるのと同時に、土や水や風や光、木の無言の姿、遠くの太陽、月、星を見る。そうしたら傷ついた心を癒してもらえる。
そういう音楽をしていこう、しなければ、と思った。どこにいても音楽ができる。私には音楽がある有難さ。

芸術の活動は、「仕事」と「ライフワーク」の線引きがない。
音楽をすることがいつでも、本当の意味で心身を癒すことでありたい。それくらい、音楽は愛、そのもの。

長野県内でのクリスマスから年明けのコンサートのご案内です。
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日本キリスト教団波田教会クリスマス 
富田牧子チェロコンサート
12月19日(日)14:30
開演
日本キリスト教団 波田教会 礼拝堂 [松本市波田10186−3] 松本電鉄上高地線 波田駅 徒歩約10分
定員25名(予約優先)
【料金】高校生以上1500円/中学生以下500円 未就学児無料 
【ご予約・お問合せ】日本キリスト教団波田教会 ☎(0263)92-8815 (牧師 川本まで) 📩MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp (☆を@にタイプし直してください)
💡チラシはこちら20211219波田教会クリスマスコンサート.pdf

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富田牧子 無伴奏チェロコンサート “ガット弦の魅力”
2022年1月15日(土)14:30
開演

【場所】柿の木カフェパーシモン [長野市若里1−2−21 ]ホクト文化ホールと若里公園の西隣
定員25名
【料金】3000円/中学生以下1500円 *1ドリンク付
【ご予約・お問合せ】 カフェパーシモン☎ 026-217-2299 📩MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp (☆を@にタイプし直してください)
【企画・制作】MA企画
💡チラシはこちら20220115cellosoloカフェパーシモン.pdf

まずは東京での11月26日バロックチェロデュオコンサート、ぜひお越しください!
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💡チラシはこちら
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