2020年09月18日

秋のソロコンサートのご案内

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長野の新潟寄り、信濃町野尻に移り、2週間が経ちました。家のメンテナンスもしながら大量の荷物を片付け中。片づかない家の中で、旅かキャンプ生活のような日々を一ヶ月半やっていると、疲れが溜まり口内炎もできてきます。。。
コロナ禍が始まって、人前で弾く機会がなくなり、さすがに精神状態は限界になってきました。
レッスンの仕事があるのが本当に有難いし、家で楽器を弾いて音楽の世界に夢中になれるのは本当に幸せ。でも、同じ空間で人のために音楽をし、人と一緒にアンサンブルし、音でコミュニケーションし、耳に聴こえない、目に見えないものを感じながら音楽することの喜びは、どんなに素晴らしいことか!

ということで、とうとう、11月3日(火祝)に小さなコンサートを計画しました。
毎年秋にさせていただいている、練馬は江古田のギャラリー古藤さんにて、午後1時から、3時から、6時から、一回60分で3公演。
クラシックコンサートの客席数を100パーセントに戻す動きがあるようですが、私個人的にはまだ密な状況は避けたい気持ちです。ですから、今回はまだ、一公演の定員は10名以下にします。

感染症対策としては、上記定員制限のほか、マスクの着用、入場の際の検温、アルコール消毒、公演の途中(25分)で換気をいたします。当日、体調が優れない方はご無理なさらずキャンセルしてくださって結構です(キャンセル料はかかりません)。
演奏中はマスクを外しますが、曲紹介は手短にします(トークがある場合はマスクをします)。

今、コロナの流行で仕事も生活も大変、頭の中も毎日の話題もそれでいっぱいです。いつまでマスクをした生活が続くのか、制限された行動が続くのか、予測ができない・・・。
少し遠くから見てみると、人間の歴史では常に、疫病や異常気象、戦争があり、困難と隣り合わせです。戦争が起こる前、伝染病が流行り、経済危機に陥り、貧困に苦しむ人々が増え、個人の自由を我慢してでも国難を乗り切ろうという風潮が生まれ、外敵を作り、政治権力者が司法やマスメディアなどの自立を抑えていった、歴史の繰り返しに呆れ、情けない思いと、憤りと、そして今現在の状況を照らし合わせて怖くなります。
そして足元や身の回りを見ると、コロナ流行以前から潜在していた問題は変わらずあり、自然災害も立て続けに起こります。
芸術に触れるとき、その作品が誕生した時代にどんなことがあったか、作家はどのような状況にあったか、何を考えていただろうか、と想像することは楽しくもあり、目が覚めるような、ハッとする気づきもあります。
そんなことを思いながら、プログラムを構成していくつもりです。
お集まりいただいた方々の心の動きや、細やかな空気の動きを感じるのを楽しみにしております。

2020年11月3日(火祝)
午後1時/3時/6時 (開場は各回開演の15分前)
富田牧子 無伴奏チェロコンサート〜ガット(羊腸)弦を張ったバロックと現代の楽器を使って〜

【場所】ギャラリー古藤(東京都練馬区栄町9−16 西武池袋線「江古田駅」西武有楽町線「新桜台駅」大江戸線「新江古田駅」)
【プログラム】
[バロックチェロで16〜18世紀の音楽を]
J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調、
組曲第1番よりプレリュード、第5番よりプレリュード、
D.オルティス、G.ルーヴォ、スプリアーニの作品から
[モダンチェロで20世紀の音楽を]
リゲティ・ジョルジュ/無伴奏チェロソナタ(1948/53)
アルチュール・オネゲル/パドゥアーナ(1945)
他、私の編曲による小品

以上の曲を組み合わせて3回公演それぞれのプログラムを作ります。3回目はモダンチェロを使う曲が多くなる予定です。近くなったらプログラム詳細をお知らせいたします。

【料金】定員各回10名以下 要予約3公演それぞれ満席になりました。ありがとうございます!
大人2500円/高校大学生1000円/小学生500円
【予約】
MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(☆を@にタイプし直してください)
予約のご連絡は前日夜8時までにお願いいたします。当日はギャラリー古藤さんへお電話ください
ギャラリー古藤 ☎︎03−3948−5328
💡チラシはこちら
20201103古藤コンサート表.pdf
20201103古藤コンサート裏.pdf
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2020年04月14日

音楽学者からの時を超えた贈り物

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準備して来たリサイタルは予定通りには開催できないけれど、延期した1年後までに新たな発見があることは、小さな、いや、大きな恩恵です。
ここ数週間、私の夫の伯母である亡きチェンバリスト有賀のゆりさんの遺品を片付け中。大量の本や雑誌、文献を整理しているあいだに、私が取り組んでいるバロックから古典派の作曲家やその周辺に関する読むべき物が色々見つかりました。
そのうちの一つに、1999年11月に関西で行われた、音楽学者Kirsten Beißwengerさんの「J.S.バッハのチェロ組曲の例に見る演奏実践とアーティキュレーション」と題する講演の全文のコピーが残っていました。のゆりさんが学会の会報にこの講演会の報告文を書いた、その原稿と一緒に。

J.S.バッハのチェロ組曲は、ロマン派以降、様々なチェリストが強弱や表情記号も加えて独自のスラーをつけて楽譜を出版してきました。それはこの曲に限らず、その時代の音楽解釈で古い音楽を演奏していた習慣があったからでもあります。現代では、多くの演奏家が、音楽作品が作曲された当時の楽器や演奏スタイルで歴史的にauthenticな響きを実現しようとしています。

その理解のためには、まず、音楽学の視点が必要だということ。自筆譜以外にも確かで頼れる文献に出会うことが大切。
それをわかった上で、どのような演奏をするかは演奏者個人が考え、選ぶことになります。
このチェロ組曲はバッハの自筆譜が残っておらず、一番近い妻のアンナ・マグダレーナの筆写譜は大事な資料です。彼女の筆写は、音符に関しては確実性が高いけれど、スラーはだいぶ曖昧。
スラーが音符のどこにかかるか、と言うことは、どのようにアーティキュレート(音節に分けて明瞭に発音すること)するか、ということに直接関わってくるので、演奏上とても大切なことです。
残念ながら、アンナ・マグダレーナの写譜はバッハのオリジナル楽譜とは言えません。
例えば、組曲第1番のプレリュードの冒頭3小節は同じ音形なのに、彼女の書いたスラーは全て違います。他にもたくさんの場所で辻褄の合わない、どこにかかっているのか判明できないスラーの書き方をしています。

バイスヴェンガーさんは、バッハの自筆譜とマグダレーナの写譜が残っているヴァイオリンのための無伴奏曲を見比べ、彼女の癖を調べ、解析し、そこから得た見方でチェロ組曲のスラーを考えていくわけです。バッハの楽譜を再現することは不可能だけれども、どこまで近づくことができるかアプローチし解明していく作業をバイスヴェンガーさんは行った。
彼女の講演内容では、他の研究家の例えを出しながら、バッハのアーティキュレーションには非常に統一性があることも同時に示しています。
アンナ・マグダレーナは音符は完璧に写せたのに(そして筆跡も夫にとてもよく似ている!)どうしてスラーはこんなに不明瞭なのか?
それは、彼女は演奏技法の知識が欠如していたから。
アーティキュレーションについて、スラーをつけたり音を切ったりする技術的なことや意味について、身体で分からなければ(演奏者としての視点です。例え弦楽器を演奏できないとしても!)、スラーの書き方に大切さを見出せない、書き方が分からないのではないか、ということを明解に述べておられました。

チェリストAnner Bylsma氏の功績を疑う人はいないでしょう。彼の言ったことでずっとひっかかっていたことがありました。
ビルスマ氏は、アンナマグダレーナの楽譜を信頼の置ける楽譜として、彼女の統一を欠くスラーを忠実に再現して演奏することを目指した。18世紀には同じことを繰り返さないという習慣があったから。バッハは弾くたびに色々試し、それを楽譜に上書きした・・・。

演奏体験から「そうかもしれない」「そうだろう」と推測はできるでしょう。
アーティキュレーションはこの時代最も大切な音楽の要素だし、バッハはそんなに曖昧で統一性のない話し方をチェロ組曲で用いたのだろうか、と思っていました。感覚ではなく、裏付けが欲しいのです。
まだまだ自分の中で納得いかないことだらけだし、楽器の調整についても知りたいことが山積みだけれども、核心部分のモヤモヤが晴れました。

バイスヴェンガーさんも夫君の小林義武氏も、このバッハ研究者夫妻は、ちょうど私がガット弦とバロック弓を使い始めた時期に亡くなられました・・・。

音楽学の助けによって真正性に近づくことで、音楽作品の魅力を引き出す演奏が可能になる。毎回の演奏というのは、霊感を受けた音楽家が生み出した音楽がまた新しく生まれる時。やはり、のゆりさんは学者であったのだなあ、と思います。説得力がある演奏は、その演奏家が学者でもあることからもわかります。
理解が深まり、頭と精神と身体のバランスが取れ、全てが繋がっている演奏を追求するのには、終わりがない・・・。


2020年04月03日

【重要】リサイタルのチケットにつきまして

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このたび、4月22日(水)に予定しておりました「富田牧子チェロリサイタル」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、来年2021年4月21日(水)に延期して開催することになりました。公演を楽しみにされていたお客様には心よりお詫び申し上げます。
すでにご購入いただいたチケットにつきましては、2つの方法をご提案させていただきますので、どちらかをお選びください。

💡チケットをマネージメントのアレグロミュージック にてご予約ご購入いただいたお客様
こちらのページもご覧ください。http://www.allegromusic.co.jp/cancel_MTomita.html

@お手元のチケットはそのまま来年4月21日の公演にご利用いただけますので、
お手元にて保管のうえ、コンサート時にお持ちください。

Aチケットの払い戻しを希望されるお客様にはご返金いたします。
お手数ですが、下記の要領でチケットを普通郵便にてご返送ください。

4月30日(木)までに、チケットおよび下記の内容を同公演のマネージメント、アレグロミュージック宛にご返送くださいますようお願い申し上げます。

【ご返送の際に同封していただくもの】
◎4/22富田牧子チェロリサイタル(会場:近江楽堂)のチケット
◎ご返金先詳細 (メモ書きにて以下の内容をお知らせください。)
 (1)チケットをご購入いただいた方のお名前
 (2)お電話番号
 (3)チケット枚数
 (4)お振込先詳細:
 ・金融機関名(銀行名または郵便局)
 ・支店名
 ・口座番号(普通、当座など種類も明記してください)
 ・口座人名義(カナ表記)
【チケットご返送先】 〒102-0094 千代田区紀尾井町3-29-5002 アレグロミュージック 富田牧子チェロリサイタル 払い戻し係

💡MA企画、または本人からご購入いただいた方にはそれぞれ直接ご連絡させて頂きますが、以上と同じ方法で、チケットご返送先はMA企画または本人となります。

感染症の終息はまだまだ先が見えません。この先の社会状況によりましては、こちらからのご連絡やお振込手続きが遅れる場合がございます。その節は何卒ご容赦お願い申し上げます。





2020年04月01日

無伴奏チェロリサイタル延期のお知らせ

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My solo recital, scheduled on the 22nd of April, has been postponed until next spring because of coronavirus restrictions.
東京オペラシティ内の近江楽堂で予定していました「富田牧子チェロリサイタル”ガット弦の魅力”
無伴奏チェロ作品の変遷 その2 多様な音の世界」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来春に延期いたします。
チケットをすでにご購入いただいている方には、払い戻しをいたしますので、追って最新情報をお知らせいたします。

残念ですが、みなさんが安心して落ち着いた気分で音楽会を楽しめる時期が来るまで、今はじっと静かに動かないでいることが大事だと思います。
今まで準備してきたことは無駄ではありませんし、この先中身を深め、また新たな発見をして、充実した音楽を多くの方々にお聴きいただく日を待ち望みます。
それまで、どうぞみなさん、ご無事でいてください。
またお元気でコンサートにお越しいただき、お会いできるのを心から楽しみにしております。

2020年02月29日

白い馬のフィドル

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新型コロナウイルスであちこちのイベントやコンサートが中止になっていますが、名古屋の無伴奏コンサートは無事終了しました。お集まりいただいたお客様、スタジオハルさん、どうもありがとうございました。また来年、コンサートが企画できたらと願っております。

そのあと京都に行って、リサイタルのためにパブロ・エスカンデ氏に書いてもらった新曲を彼に聴いてもらいました。テンポ感、旋律の節回しや抑揚、音の発音、リズムなど、詳細にわたって具体的に明快なイメージを受け取ることができました。
作品の題名は「白い馬のフィドル」。そう、これはスーホの白い馬を想起する音楽です。
上の2弦を一音下げる(CドーGソーCドーGソ)スコルダトゥーラにすることで、独特な、自然でリラックスした共鳴が得られます。プレーンガット弦によるスコルダトゥーラは特別な響きがあり、モンゴルの馬頭琴を想像させる音色を生み出します。その響きを生かした歌の深い哀しみの部分、対比するリズミカルな躍動感のある部分、広がる草原や砂漠に風に乗って届く音やメッセージなど、作品の物語が想像できてとても面白いです。
これから4月まで弾きこんで自分の身体に入れていくつもりです。

2019年12月12日

白い馬

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4月のリサイタルのためにPablo Escande氏に作曲して貰っていた無伴奏作品が完成!
題名は『白い馬のフィドル』。
タイトルから想像できるように、草原を駆ける白い馬の思い出、哀歌、亡骸で作った楽器で奏でられる音が聴く人々に平安を与える・・・
そう、絵本「スーホの白い馬」。この話を彼は知らなかったそうです。パブロが作曲途中にアイデアを彼の連れ合いに話したところ、彼女は絵本の話をすぐに連想して、その話を教えたら、パブロはあまりにイメージがピッタリだったので驚愕!
CGcg(ド−ソ−ド−ソ)の調弦、スコルダトゥーラを使った開放弦の響きは、大自然の溶け込む素朴でしなやかな馬頭琴を思わせる。楽器が無理せず自然に鳴る。私のガット弦のチェロにピッタリ!チェロの響きのイメージを彼が明解に持っているのがわかる。
知的なユーモアと遊び心、そして温かなエネルギー、身体感覚。表現と技術が合っている。音で描く世界、その想像の翼は軽やかに時空をこえて駆け巡る、イメージが鮮やかに現れる。アルゼンチンの音の並び、アジアの空気感、そして騎馬民族のハンガリー民謡の音も聴こえ、想像力を掻き立てる。

タヴナーの死者のための哀歌に合わせて、パブロの新曲は復活の内容でもあり、イースターを迎えた後の時期に、これは偶然なのか、なるべくしてなったのか、腑に落ちるプログラムになりました。
本当に楽しみです!4月の初演、どうぞご期待ください!!!!!🎉✨✨✨✨

2019年11月18日

2月24日「無伴奏チェロコンサート”ガット弦の魅力”」名古屋

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ガット弦を張ったバロックと現代のチェロを使って、バロックから現代まで、時代様式にあった音楽のプログラムでお届けする自主企画の無伴奏チェロコンサートを、来年2月、初めて名古屋で開催いたします。

会場は地下鉄東山線池下駅下車、住宅街の中の個人宅の素晴らしい、ソロや室内楽にぴったりの音楽サロン。天井が高く十分な空間があって、音質のいい、聴きやすい響きで、お客さまと演奏者の一体感も楽しめる「スタジオハル」さんです。
ご自身でも楽器を演奏なさる音楽愛好家のオーナーさんご夫妻が、年間通してたくさんの演奏会を開催され、なかなか空いている土日祝日がないほどです。ピアノの先生でいらっしゃった母上が、音をよく聴けるよう条件のいい場所でのレッスンをしたい、という理想を叶えるためにお建てになった音楽室。母上が亡くなられた後に、音楽家に解放してくださって、多くの人に音楽を身近で楽しむ機会を与えてくださっています。素晴らしいですね!
名古屋では、何十年も前から、熱心な室内楽愛好家が手作りでコンサート企画を続けていらっしゃって、特に弦楽四重奏は世界の有名な団体が何度も呼ばれていたのは有名です。室内楽好きの土壌があるのですね。
やはり、ソロだけでなく、ピアノと弦楽器の二重奏や弦楽四重奏などの小編成室内楽では、演奏家と聴衆が近い距離で演奏される時、お互いの息遣いを感じながら対話のような親密なコミュニケーションができ、繊細な音色を味わえるのが何よりの醍醐味なんだと思います。
会場の響きはとても大事です。天井が低いと圧迫感があり、歌やグランドピアノにとっては厳しい。アットホームでありながら、空間を感じる、適度な場所はなかなか見つかりません。
スタジオハルは恵まれた会場です。名古屋の学生、音楽愛好家の皆さんはラッキーですね!

さて、そのような場所で初めてソロをさせていただくので、潔く、バッハとコダーイのプログラムをご用意しました。バロックチェロでJ.S.バッハの無伴奏組曲を、モダンチェロでハンガリーのゾルターン・コダーイの名曲、無伴奏ソナタを演奏します。
弦楽器は木で作られています。そこに現代の演奏家が一般的に使うスチール弦ではなく、何百年前もから人間が生活をともにし、音楽家たちが使ってきた動物の腸からできた弦を張って弾くことで、私にとっては、音楽がもっともっと生命力のあるものになります。時空を超えて、自然の営みの中で生きる人間の温かな血の通う交流になります。
倍音成分を多く含むガット弦による、抑揚や陰影、幅の広い豊かな表情を持つ音色を、身体全体で味わっていただけたら嬉しく思います。
楽器や弓、作品の話を交えながら進めます。学校に入る前のお子さんでも、じっと座って聴いていられるのでしたら大歓迎です。未就学児は無料です。
ぜひお誘い合わせの上、お越しいただけましたら幸いです。お待ちしております。
2月にお会いできますのを楽しみにしております!

2020年2月24日(月祝)14時開演(13:40開場)
無伴奏チェロコンサート”ガット弦の魅力” 〜バロックと現代のチェロを使って
【場所】スタジオハル(名古屋)
【プログラム】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007 & 第2番 ニ短調 BWV 1008
Z.コダーイ:無伴奏チェロソナタ 作品8
【料金】前売3,000円/当日3,500円/高校生以下1,000円 定員45名 残席僅少
【ご予約】☎︎03−6317−8916 ベアータ
【ご予約・お問合せ】MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(恐れ入りますが☆を@にタイプし直してください)
メールによるご予約お問い合わせはコンサート前日までにお願いいたします。
【会場お問合せ】スタジオハル☎︎052-752-2650
💡会場アクセスはこちら
💡チラシはこちら.pdf

2019年08月28日

リサイタル”ガット弦の魅力”無伴奏チェロ作品の変遷 その2 多様な音の世界

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ドーム型の近江楽堂の特別な音響のなかで、ガット弦を張ったバロックと現代のチェロを用いて多様な音の世界をお届けする、東京での無伴奏リサイタル第2回のお知らせです。
リサイタルによせて。

ガット弦を張ったチェロで弾く、オーガニック(有機的)な音楽

バロックとモダンのスタイルに調整し、ガット(羊腸)弦を張った2台のチェロと、バロック、クラシカル、モダンの弓(ボウ)を使い分け、様々な時代の無伴奏作品をご紹介するリサイタルシリーズ、第2回もまた――J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲から現代の作曲家の新作(委嘱作品)まで――多彩な音楽を取り上げます。

クラシカルボウで弾く1800年前後の作品に、前回はデュポール兄弟の兄ジャン・ピエールを選びましたが、今回は弟ジャン・ルイの作品を演奏します。チェロの名手であったデュポール兄弟との出会いによりベートーヴェンは最初の2つのチェロソナタを書きました。私のライフワークの一つであるベートーヴェンのチェロとピアノのデュオ作品を探求するうえで、デュポール兄弟の存在は欠かせません。いつの時代も作曲家と演奏家が互いに影響を与え合うなかから、新しい芸術が誕生するのだと思います。

今回、新曲を委嘱したパブロ・エスカンデ氏は、アルゼンチン出身の作曲家・鍵盤楽器奏者で、オランダに学び、現在は京都を拠点に活動しています。バロック音楽に精通するエスカンデ氏は、自身の音楽をネオ・バロックと位置づけ、アルゼンチン独特のリズムや音楽語法をベースにしながらも、舞曲や対位法、修辞法、明解な対比などバロック的な要素を取り入れ、知的な遊びのような魅力的な作品を発表しています。表情豊かで柔らかな音色のガット弦のために彼がどんな作品を書いてくれるのか、とても楽しみにしています。

一般的なスチール弦に対し、天然素材であるガット弦は、倍音成分を多く含み、自然界の音のように抑揚や陰影に奥行きがあり、凹凸のある表現が可能です。近代以降、音楽はより大きな音と均一性を求めて発展しましたが、現代の私たちが必要としているのは、有機的なもの、生命あるものに触れることではないでしょうか。

ガット弦のチェロで無伴奏作品を演奏することは瞑想に通じます。身体と楽器と作品のつながりに集中していくことで、おなかの底=肚から共鳴し、より深い理解へと向かっていく。弦の羊腸、弓の馬尾毛(ばす)、そして木。生命あるものから生まれた楽器は、強引に鳴らされるのを嫌います。楽器と共に呼吸することで、音楽に新たな息吹を与え、それをみなさまと分かち合うことができたらこれ以上の喜びはありません。

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2020年4月22日(水)19時開演[18:30開場]
チェロリサイタル”ガット弦の魅力”
無伴奏チェロ作品の変遷 その2 多様な音の世界
〜バロックと現代のチェロを使って

【場所】近江楽堂(東京オペラシティ3階)

【プログラム】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV 1008
G.M.ダッラーバコ、J.L.デュポールの作品
J.シベリウス:チェロのための主題と変奏 (1887)
J.タヴェナー:哀歌 (1990)
P.エスカンデ:委嘱作品 (世界初演)
【料金】一般前売¥4000[当日¥4500]/ 学生¥2500 好評発売中!✨学生券はアレグロミュージック またはMA企画で取り扱っております。
【チケット取扱い】 03−5353−9999 東京オペラシティチケットセンター
【ご予約・お問合せ】03−5216−7131 ︎アレグロミュージック(平日10:00–18:00)


💡午後3時から1時間(休憩なし)の昼公演もあります。トークつき。
小さなお子さんもご一緒にどうぞ!
15:00開演[14:45開場]
【プログラム】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV 1008、J.シベリウス:チェロのための主題と変奏 (1887) 、P.エスカンデ:委嘱作品 (世界初演)
【料金】一般¥2000 未就学児無料 ご予約受付中!✨
【ご予約・お問合せ】☎︎03−6317−8916 ベアータ
✨小さなお子さんが大人と一緒に静かに聴くことが出来るかどうか、ご同伴の方がご判断の上、お越しください。もちろん、途中で我慢ができなくなったら、曲の間やトークの間で出入りをしていただいて構いません。他の大人のお客さま、ご理解いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

【ご予約・総合お問合せ】MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(恐れ入りますが☆を@にタイプし直してください)メールでのお問い合わせは前日まで

💡チラシはこちらからご覧いただけますmaki-200422recital.pdf
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Wed, 22 April 2020 at 7:00pm
Cello Solo Recital “Gut Feeling!” 2020 ~Baroque and modern cellos played with gut strings~
at Oumi Gakudo
, Tokyo Opera City, 3F
[program]
J.S.Bach (1685-1750): Suite for Solo Cello No.2 in D minor BWV 1008
Pieces by G.M.Dall’Abaco (1710-1805), J.L.Duport (1749-1819)
Jean Sibelius (1865-1957): Theme and variations for solo cello (1887)
John Tavener (1944-2013): Thrinos (1990)
Pablo Escande (1971- ): Commissioned piece (world premiere)
[Ticket] Advance ¥4000 / Doors ¥4500 / Student ¥2500
Click here for the flyer maki-200422recital.pdf
Matinée Concert at 3:00
Babies, children and adults of all ages welcome!
[Fees] ¥2000 under age 6: free
[Info & Reservation] MA-kikaku 📩kikaku_ma@yahoo.co.jp

2019年08月13日

小さなことの価値

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野尻湖畔のイタリアンレストラン舟小屋さんでのコンサート、定員いっぱいの素敵なお客様に恵まれて無事終了しました。夏のイベントが重なってしまい、数日前までディナーの予約も埋まらず心配でしたが、おかげさまでお店の常連さんの予約もあり、コンサートのみのお客様も増えて安心しました。お店は熱気でいっぱいでしたが、夜は涼しい風が入りました(演奏者は汗だくでしたが)。
エアコン無しでの自然環境の中、ガット弦や絃楽器にとって湿度は厳しいですが、お客様にはありのままを見ていただくことができる貴重な体験だと思います。
年月を経て固く引き締まり、職人の手入れが行き届いた楽器は、多少の気温差や湿度変化にはへこたれません。もともと動物の腸は強い消化液にも強く、ストレスにも耐えてきたガットの弦も、自然環境にちゃんと反応してくれます。
演奏技術はそれに対応する形で必要です。いつもと同じでない、という状況に反応し、その場に合った音楽をする、という技術です。指板や弦の滑りが悪いときに、いつもと同じタイミングで指の移動を急ぐのではなく、それなりの時間をかけて丁寧に音程をとる。弦が引っかからないように、弓の毛との当たりに集中し、丁寧に発音する・・・。音の出し方はその場に合わせて自然と変わります。
演奏者は環境と楽器に合わせて、その場の人々のために音楽をすることで、生きた音楽になり、心の交流ができるのだと思います。
有機的です!

夏休みの混雑時、お盆休み前の忙しい時期にコンサートの場を与えてくださった舟小屋さん、ありがとうございました。
長崎の原爆の日に、音楽を通して祈りをともにしてくださったみなさま。小さな集いに、心と魂で音楽を受け止めてくださるお客様に感謝です。

翌々日の信濃村教会の礼拝では、J.メンセンディーク先生の希望のある前向きなお話で、心が温まり満たされました。先生は、アメリカからの宣教師の息子として2歳の頃から東北で生活し、仙台の教会にいらしたとのこと。マイノリティである日本のキリスト教の教会に携わる中で、「小さなことが大事であり、価値がある」ことに改めて気づかされたとおっしゃいます。東日本大震災では被災者のための活動に追われて、ついにバーンアウトしてしまった。礼拝に参加しても讃美歌も歌えず、話もできず、何も感じられなくなってしまった時、周りの人々が自分の代わりに歌ってくれ、祈ってくれた。そのことで力を与えられたそう。
弱ってしまってもありのままでいい、ということ。
自然natureと人が元気をくれるのでしょう。そして信仰が。
マタイによる福音書のあちこちから、小さなことに価値がある、真実がある例えを挙げてくださいました。
「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである」マタイ18-20
良い真珠を探すこと、そして価値ある真珠は必ずあるということ。

また、インドのヴァンダナ・シヴァ氏の言葉から:
「独裁制と全体主義の支配するこの時代にあっては、小規模な対応が必要となってきているのです。なぜなら、大きな規模を持つ仕組みや手続きは、いま主流となっている権力に支配されているからです。生命中心の文化、生命中心の民主主義を建て直すにあたっては、小さきものこそ力を得るのです。・・・小さきものは、解き放たれた民衆のエネルギーにかんするかぎり、大きいのです。」(ヴァンダナ・シヴァ著 山本規雄訳「アース・デモクラシー」明石書店 より)

私のコンサートはいつも規模は小さいですが、魂で交流する人がいらしてくださって、音楽の本質を演奏者と一緒に心の奥深いところで、お腹の深いところ(丹田)で、味わってくださるのを感じます。
興行的にはギリギリですし、売れる演奏家にはなれませんが、私は生きた音楽の伝道者であり、芸術家でありたいと思います。

2019年08月01日

災害救援 NGO「ヒューマンシールド神戸」活動支援のためのチャリティーコンサート2019

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信濃町在住の吉村誠司さん(災害救援NGO《ヒューマンシールド神戸》代表)は、阪神淡路大震災から本格的 に被災地支援を始め、東日本大震災や熊本地震ほか国内外の現場で活動を続けてきました。
この一年だけでも、大阪府北部地震、西日本豪雨、北海道胆振地震、山形県沖地震など、 大きな災害が続いています。当日は吉村さん自身から各地の状況や今後の活動についてお話を伺う予定です。
災害救援のエキスパー トとして活躍される吉村さんをサポートするチャリティコンサート、信濃村教会をお借りしての開催は、一昨年に続き2回目となります。昨年は東京の富ヶ谷にあるベテル教会で、リードオルガンとのデュオで開催しました。今年は無伴奏チェロです。
J.S.バッハの無伴奏組曲から、 20 世紀ハンガリーのコダーイの無伴奏ソナタより第1楽章、ハンガリー民謡の編曲、フィンランドのシベリウスの無伴奏チェロ作品、カタロニア民謡「鳥の歌」を、ガット(羊腸)弦を 張ったチェロの音色でお楽しみください。
コンサートの最後に、義母木田みな子によるリードオルガンと一緒に、みなさんで讃美歌を歌いたいと思います。
みなさま、ぜひお誘い合わせの上お越しください。

【災害救援NGO ヒューマンシールド神戸(代表:吉村誠司)】 地震や洪水などの災害時に、いち早く現地に駆け付ける災害救援NGO。現在は Open Japan の一員と して東日本大震災の復興支援を継続しつつ、多くの団体・個人と連携しながら各地で相次ぐ水害や震災の 救援活動を行っている。ネパール地震やフィリピンの台風など海外での活動も多い。代表・吉村誠司氏は信濃町在住。
💡吉村誠司の地球日記
💡吉村誠司 Facebook


2019年8月25日(日)15:30開演(15:00開場)
災害救援NGOヒューマンシールド神戸活動支援のためのチャリティコンサート 2019夏
【場所】日本キリスト教団 信濃村教会(長野県上水内郡信濃町柏原369-2)JR信越本線 黒姫駅
【料金】一般2500円/小中学生500円 未就学児入場可
    ★コンサートの収益は《ヒューマンシールド神戸》の活動のために使われます
【主催・予約・問合せ】チャリティコンサート事務局 ☎︎03-6317-8916 (ベアータ)
【チケット取扱い】日本キリスト教団 信濃村教会 ☎︎026-255-2075
【協力】日本キリスト教団 信濃村教会、ヒューマンシールド神戸、ぼーしやジャム工房、萬屋酒店
💡チラシはこちらからご覧いただけます20190825信濃村教会チャリティコンサート .pdf

仙台びすた〜り2019 無伴奏チェロ ティータイムコンサート〜バロックと現代のチェロを使って

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ゆっくりと時が流れる居心地のよい古民家レストランで
表情豊かなガット(羊腸)弦の音色を!

「長町遊楽庵びすた〜り」の落ち着いた雰囲気と、代表の菊田さんの考えや想いに共鳴して、2017年、18年と連続で《羊とヤギ》でコンサートをさせていただきました。今年はソロで、バロックとモダンの楽器2台持って仙台へ行きます。
築約130年の古民家を再生したレストラン、「長町遊楽庵びすた〜り」では、障害を持った人も一緒に働き、ゆっくり時が流れています。びすた〜りとはネパール語で「ゆっくり」の意味だそう。働く人がゆっくりのペースでも確実に、丁寧に、作り上げたものには、食べ物なら身体に優しく、きっといいエネルギーがあると思います。イタリアンをメインにした料理には、障害のある人が働くびすた〜りファームで作られた野菜も使われています。震災後の大変な時期を乗り越えて、美味しい食事を提供するだけでなく、人と人がつながる場として、多くの共感を得ながら続けてこられたことが素晴らしいです。その柔らかな雰囲気がとても居心地よく、一年経つとやはり懐かしく、今年は《羊とヤギ》で計画はできなかったけれど、「そうだ、ソロで行こう」と公演を企画しました。
ガット(羊腸)弦を張ったバロックと現代の楽器を用いて、17、18 世紀のバッソオスティナートによる変奏曲、 J.S.バッハの無伴奏組曲、19 世紀フィンランドのシベリウス、20 世紀ハンガリーのコダーイを演奏します。
 休憩時間にケーキセットをお出しします。ゆっくりお茶を飲みながら、チェロ一本で奏でる世界を味わっていただけたら嬉しいです。
ぜひ、お越しください。「びすた〜り」でお会いできるのを心待ちにしております!

2019年10月13日(日)3:30開演(3:00開場)
【場所】長町遊楽庵びすた〜り(仙台市太白区長町3-7-1)
【プログラム】G.B.ヴィターリ、グリーンスリーヴス変奏曲、J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調、J.シベリウス:主題と変奏、Z.コダーイの無伴奏チェロソナタより第2楽章
【料金】 ケーキセット付き 大人(高校生以上) 3500円/中学生以下1500円
【ご予約】要予約 びすた~り☎︎ 022-352-7651
【ご予約・問合せ】MA 企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(☆を@にタイプし直してください)メールによるお問い合わせは2日前までにお願い申し上げます。
チラシはこちらからご覧いただけます20191013soloびすた〜り.pdf

✨富田牧子 (チェロ奏者) Makiko Tomita, Cellist
 東京芸術大学在学中にリサイタルを行い、演奏活動を始める。イタリア、フランス、ドイツ、オーストリアの音楽祭や講習会に参加、ニューヨークでH.シャピロ氏の指導を仰ぐなど、ソロと室内楽(弦楽四重奏、ベートーヴェンやロマン派のソナタを主とするピアノとの二重奏)の研鑽を積む。大学院修士課程修了後ハンガリー・ブダペストに留学、バルトーク弦楽四重奏団チェロ奏者L.メズー氏に師事。
 NHK-FM「名曲リサイタル」、ORF(オーストリア放送)の公開録音に出演。弦楽四重奏団のメンバーとしての活動(古典派のハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シェーンベルクやウェーベルンなど20世紀初頭の新ウィーン楽派をレパートリーとする)を行う。
 ピリオド(各時代や様式に合った)奏法への関心を深め、バロックと現代の楽器にガット(羊腸)弦を張り、様式の異なる弓を使い分け、17世紀から現代までの無伴奏チェロ作品を集めたソロリサイタルを継続中。様々な楽器との組み合わせによる「充実した内容の音楽を間近で味わうコンサート」の企画を続け、室内楽の楽しさを広める活動をライフワークとしている。パーカッションのコスマス・カピッツァ氏とのデュオ《羊とヤギ》で、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンなど中世の音楽や民俗音楽を土台に即興を織り交ぜながら独自の世界を展開している。2017年CD「O Terra(大地よ)」をリリース。身体と演奏の繋がりを探るワークショップも行っている。http://tomitamakiko.seesaa.net

💡別サイト「古民家びと」で代表の菊田さんへのインタビュー記事「古民家オーナーインタビュー」を見つけました。
http://cominka.jp/sp_future_bistari_1/ (前半)
http://cominka.jp/sp_future_bistari_2/ (後半)

2019年07月22日

夏の夜の湖畔の舟小屋コンサート

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8月は信濃町で2つコンサートをします。
まず、野尻湖畔のイタリアンレストラン「舟小屋」さんの、美味しいディナー後のコンサートです。
湖のすぐ脇にあるレストラン。昼間はテラスで、水と緑、光と風を感じ、弁天島を眺めながらいただく・・・その食事は!元気な野菜、色鮮やかな新鮮な食材を使った、口にも目にも楽しい、カラダが喜ぶイタリアンです!私はまだランチしかいただいたことがないのですが、さらにコース料理ですから、ああ、きっときっと素晴らしいんだろうな!!!
北イタリアで修行されたシェフのコース料理を堪能したあとに、お腹の中に落ち着いていくのを味わいつつ、ゆったりと音楽をお楽しみいただけたら幸いです。
ガット(羊腸)弦を張ったバロックと現代のチェロ2台を使って、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲、19、20世紀の音楽を演奏します。この日は長崎の原爆忌。カタロニア民謡の「鳥の歌」で、鎮魂と平和の祈りを願います。1時間のプログラムです。
羊の腸による音が、お腹によ〜く響きそうですね!
ディナーは夕方5時から。ゆっくり日が暮れていくのとともに。
そして、6時半からセッティングを変えてコンサートの準備して、開演は7時からです。
コンサートからお聴きいただくことも可能です。その方はワンドリンク付き(2杯目のワインやお茶をご希望でしたら別途ご注文ください)。
子育て真っ最中!輝くお日さまのようなチャーミングで元気なお連れ合いがサポートしてくださって、この素敵なオーナーファミリーとご一緒に開催するのが嬉しいです。
お近くのみなさま、黒姫、野尻やその周辺に滞在の方、まだ夏の予定は決まっていらっしゃらない方々、ぜひお越しください。

2019年8月9日(金)19:00開演
イタリアンレストランFunagoya −舟小屋− 無伴奏チェロ コンサート

【場所】Funagoya −舟小屋− (長野県上水内郡信濃町野尻258−4)
★ディナースタート 17:00
コース料理付き[限定15名様/要予約] 6900円(税込)
★コンサートスタート 19:00[開場 18:45]
食事なし1ドリンク付き (席が埋まり次第閉め切らせて頂きます) 予約2500円/当日3000円/学生1500円
【プログラム】J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番、シベリウス:主題と変奏、コダーイ:無伴奏チェロソナタより、カタロニア民謡「鳥の歌」
【ご予約】 ディナー要予約8月7日(水)まで 舟小屋 tel 026-258-2462

2019年06月14日

茶房ライヴシリーズ その3 SOLO CELLO!

《築140年の蔵と227歳のチェロ》
蔵シック館『茶房』の床や梁に使われている木材は、長い年月を経て硬く締まり、チェロを弾いてみると、想像以上に低音がよく鳴り、高音も柔らかく、気持ちのいい響きです。
築140年の蔵と227歳のチェロが織り成す特別なハーモニーを皆様にも味わっていただきたく、コンサートを企画しています。
第 3 回は 16 世紀から現代までの無伴奏作品を演奏します。プログラムは、ディエゴ・オルティスのレセルカーダ(パッサメッツォ アンティグオ)、有名なグリーンスリーヴス、マラン・マレのシャコンヌとスペインのフォリアなど16世紀から18世紀のバッソオスティナート(固執低音)による変奏曲。バッハの無伴奏からフーガのある5番のプレリュード。20世紀のブリテンの無伴奏から歌とフーガの楽章、そしてコダーイの無伴奏から2楽章です。
変奏曲と対位法(フーガ)。チェロ一本で多声の音楽。どうぞお楽しみに!
みなさまのお越しをお待ちしております。

2019年7月15日(月祝)15:30(15:00開場)
茶房ライヴシリーズ その3 SOLO CELLO!「無伴奏チェロ〜ガット弦の音色」
【場所】中町・蔵シック館 茶房(長野県松本市中央2-9-15)
【曲目】パッサメッツォ、グリーンスリーヴス変奏曲、M.マレ:スペインのフォリア、J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番よりプレリュード、B.ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番より 第1のカント(歌)とフーガ、Z.コダーイ:無伴奏チェロソナタより第2楽章
【料金】要予約
一般3500円/高校生以下1500円
1ドリンク付き 未就学児の膝上鑑賞無料
【予約・問合せ】
070-4314-3735(えびはら)
MA 企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp (☆を@にタイプし直してください) [前日まで]

チラシはこちらからご覧いただけます。20190615茶房ライヴ3.pdf
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2019年04月15日

上大岡教会オープンチャーチ チェロ・コンサート〜羊がもたらす いのちのうた

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2019年4月14日(日)13:30
<4月のオープンチャーチ>チェロ・コンサート〜羊がもたらす いのちのうた
日本キリスト教団 上大岡教会([京浜急行/市営地下鉄「上大岡駅」下車 徒歩約13分]神奈川県横浜市磯子区森が丘1-4-27)
【プログラム】 
G.B.ヴィターリ(1632-92):トッカータ
J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲第1番 ト⻑調 BWV 1007
リゲティ・ジェルジュ(1923-2006):無伴奏チェロソナタ(1948 年)より ディアーロゴ(対話)
林晶彦(1955- ):チェロの為の《エッサイの若枝〜母なる木の下で》
カタロニア⺠謡[富田牧子編曲]:鳥の歌
コダーイ・ゾルターン(1882-1967):無伴奏チェロソナタ 作品8(1915 年) より 第1楽章 & 第3楽章
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2019年04月11日

新たな出発に:リサイタル終了

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新たな気持ちを持って迎えたガット弦での無伴奏リサイタル、無事終了いたしました。
お越しいただいたたくさんのお客さま、近くから遠くからの応援、マネジメントの皆さま、いつも協力してくれ励ましてくれる家族や友人、皆様のおかげです。お客さまは温かでゆったりした呼吸を一緒にしてくださって、言葉にできない感覚と時間の流れを体験しました。
どうもありがとうございました!

演奏する行為に一生懸命になりすぎない、つまり、うまく弾こうと無理をしないこと。
本番へ向けて準備して行く過程で、ガット弦で弾くのに、「正確に」「正しく」音を出そうと無理をしていたことに気づきました。全ての曲を、目をつぶって、右手も左手も指先の感覚に集中し、弓と弦の当たりに集中し、心の目で見て、耳で弾く、という練習をすることで、ガット弦の繊細さ、そしてやはり、ガットは生き物だと再認識しました。そして何より、楽器の演奏は「奏法」「方法」ではなく、身体で覚えた不思議な感覚を信じることが大切だと・・・。
ガット弦で弾く意味が身体的に音楽と繋がることができ、今回のプログラムに、またコダーイを入れて良かったと思いました。バッハもコダーイもずっと弾き続けています。もっと作品を理解したいとか、弾けない技術を克服しようとか、目に見えてわかりやすい課題はいつでもあるわけですが、結局は自分と楽器と音楽との対話になる訳です。いつ弾いても新しいものが見えてきて、少しずつ音楽や人を理解して行く。気持ちのいい修行をずっと続けるために、バッハとコダーイは私にとって大切な、いや、心身に合う音楽なのです。
他の作曲家については、それぞれのチェリストが自作を弾くとき、会場によってもその日の体調によっても毎回違う状況でどう弾いていたか想像することは楽しいことです。湿度や自分の汗でうまくガット弦をスライドできない、とか、凍るように寒かったり乾燥していれば、全然違う演奏になっただろうということ。楽譜や様式がある以外には、本当に自由であるだろうということ。
「正解がない」とは面白いことです。
「損得」とか、「合理的」とか、現代社会で必要とされる、生命にとっての「不自由さ」から程遠い。「生命力を有する」有機的なガット弦はこんなことを教えてくれます。

私の音やプログラムに身を委ねて聴いて頂けるような、自然と大いなる音楽の力に包まれるような演奏を目指して、磨いていきたいです。

リサイタルを終えて、そんなに大変だった気はしないのですが、身体は嘘をつかないようです。
優しい色の花、木々の芽吹き、風、光、青い空、夕焼け、形が変わる雲、ぽっかり浮かぶ雲・・・それらが私に新たな内的な力を徐々に与えてくれます。そして、内なる音楽が身体を満たして、次の仕事へと向かうことができるだろうと信じています。

感謝とともに。

当日お配りしたプログラムを下記に載せます。

〈ガット弦で弾く無伴奏チェロ作品〜オーガニック(有機的)な音楽〉  富田牧子

 様々な金属のスチール弦からナイロン弦、金属巻きガットを経て、裸ガット弦を使うようになり、今まで身につけた技術や耳の感覚の認識を改めています。天然素材の羊の腸はしなやかで、そして呼吸する生き物のように、無理やり強引に鳴らされるのを嫌います。
 弦楽器はひとつとして同じものはなく、300、400年前の楽器は時代に合わせて調整されながら人から人へ大事に使われてきました。金属(木製やカーボン製もありますが)のエンドピンが現代の形で一般に使われるようになったのは20世紀に入ってから、スチール弦はさらに半世紀後と言ってもいいでしょう。
 音楽家が宮廷に仕えていた時代から、特にフランス革命が大きな転換期となり、一般市民が広い会場で音楽を楽しむようになりました。
 作品が書かれた当時の音楽の特質を表現するために、どのような形の弓、どのような調整やスタイルの楽器であったかを知り、まず使ってみることから始まります。弓は年代によって形の傾向があり、音楽の様式と同じで様々な形が混在しながら移り変わっていきます。
 時代だけでなく、国(土地)、各作曲家でそれぞれの(音楽)語法があります。一つ一つの違いを表現するために技術があり、その探求には終わりがありません。現代の価値観で過去の音楽を遡って見るのではなく、過去から時間の流れを追って行く作業。ガット弦を使って演奏するとき、本質を見つめ、生命の繋がりと出会っていくのだと思います。

 18世紀後半から19世紀前半、独奏楽器としてのチェロ演奏技術は飛躍的に発展します。多くの演奏家が同時に作曲家であったように、ダッラーバコ、グラツィアーニ、フランショーム、セルヴェ、ポッパーはその時代を代表するチェロ奏者でした。自分が弾くため、あるいは生徒のための教育的目的に作曲したものが多く残っています。
 ダッラーバコは、イタリア出身の音楽家の父がブリュッセルにいた時に生まれ、若い頃はドイツで活躍し、40歳をすぎてからイタリア・ヴェローナに移住し、1770年代にカプリスを作曲しました。
 弦楽器ではヴァイオリンやヴィオラを弾いたJ.S.バッハは、無伴奏チェロの可能性と魅力を引き出した、それぞれ前奏曲と5つの舞曲から成る6つの組曲を書きました。生涯ドイツから出なかったバッハですが、新しい様式を次々に取り入れました。その知的で多様なアイデアと、深い信仰に基づく高い芸術性を持つ音楽は、今に至る音楽家に影響と喜びを与え続けています。
 イタリア出身のグラツィアーニは若い頃から外国へ出て、プロシアのフリードリヒ・ウィルヘルム2世のチェロの教師になり亡くなるまでベルリンにいました。1773年にその後を継いだのがフランス出身のジャン・ピエール・デュポールです。弟のジャン・ルイも兄と共にベルリンの宮廷で働いたチェロ奏者で、現在も使われている練習曲を残しました。モーツァルトやベートーヴェンがそれぞれベルリンを訪問した折、モーツァルトはジャン・ピエールの作品からの主題を使った変奏曲を書き、ベートーヴェンは初期のチェロソナタを彼と共演しました。
 フランスのチェリスト、次はフランショーム。ポーランドからパリへ逃れてきたショパンと生涯親友でした。ショパンの晩年の名作チェロソナタは彼に献呈され、フランショームも友のピアノ曲をチェロとピアノで弾けるよう編曲しました。
 同世代のセルヴェはベルギー出身、ブリュッセルで学んだ後パリへ行き、ロシアや東欧、北欧でも演奏しました。彼が使ったストラディヴァリウスのチェロは1600年代によく使われた大きなサイズの楽器でした。楽器を支えるため(あるいはお腹が大きかったため)、セルヴェはエンドピンを使って演奏しました。エンドピンを使うことで左手の自由が生まれ高いポジションでも楽に弾けるようになります。
 オーストリア=ハンガリー帝国のプラハに生まれたポッパーは、ウィーンを中心に各地で活動しました。技巧を駆使した大小様々の曲を書き演奏しましたが、エンドピンを使うことはありませんでした。1886年からブダペストの音楽院(リスト音楽院)に新設されたチェロ科で教えました。
 その音楽院で1900年代初めに作曲科教授だったのがバルトーク、そしてコダーイでした。コダーイはケチュケメートで生まれ、現在スロヴァキア領の町で音楽に囲まれながら育ちました。ブダペストの大学では哲学科に籍を置き、語学や文学の授業を取り、同時に音楽院にも入って作曲を学びました。当時ハンガリーの音楽教育はドイツの影響を濃く受けており、ハンガリー的なものを重要視していませんでした。コダーイとバルトークは民謡調査旅行をし、研究を始めます。古い農民の歌とヨーロッパの優れた芸術音楽を同時に吸収して、狭い民族主義に陥ることはありませんでした。コダーイは哲学博士号の取得後、勉強のためにパリに行きドビュッシーの音楽を知ります。室内楽作品は主に若い頃のもので、独創的で音楽的創意に溢れた無伴奏チェロソナタは1915年に書かれました。この曲では、17、18世紀に行われていた調弦(スコルダトゥーラ)が用いられており、低い2弦を半音ずつ下げて演奏します。

2019年03月31日

春です!4月2日リサイタル

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色々な人が関わってくれて、何よりお客さまがお越し下さって、頭の中で想像している形が表現できることに感謝です。
春がやってきて、桜が咲いて、巷では新元号が騒がれていますが、周りには、介護が必要な人や、心が風邪ひいている人、思うように動けない人がいる中で、無事行われるということは奇跡かもしれない。自分自身の身体の調子も含めて、理想は大事だけれど、完璧を求めることは欲だと思う。
メンタルが問題なのだなあ、とつくづく感じるこの頃です。
音楽に携わる者の長い旅です。

メールでのお申し込み、お問い合わせは1日までになります。
夜公演のご予約は、アレグロミュージックさんまたはオペラシティチケットセンターへお電話でお申し込みいただけましたら幸いです。
昼公演については、予約無しでも大丈夫ですので、直接会場へお越しください。
よろしくお願いいたします。

2019年03月24日

4月2日無伴奏リサイタル昼公演プログラム

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昼公演では曲間に短いトークがありますので、その間の出入りはご自由にできます。
お子さんお連れの方、お手洗いに不安な方もどうぞご遠慮なくお越しください。
車椅子でお聴きになれるようにスペースも作ります。
予約無しでも大丈夫ですので、直接会場へお越しください。
みなさまお誘い合わせの上お出かけください。お待ちしております。

プログラムは次の通りです。

G.M.ダッラーバコ:無伴奏チェロのためのカプリッチョより 第1番 ハ短調

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007

C.グラツィアーニ:チェロのためのカプリッチョ ハ長調

F.セルヴェ:チェロのための6つのカプリス 作品11 より 第4番 イ長調

D.ポッパー:40の練習曲 作品73より 第36番 ハ長調
     
Z.コダーイ:無伴奏チェロソナタ 作品8より 第1楽章

💡詳細内容はこちら
💡maki-190402recital.pdf
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2019年4月2日(火)3:00pm開演(2:45開場)
【会場】近江楽堂東京オペラシティ3階)
【料金】高校生以上2000円/小中学生1000円 *未就学児無料
【お問合せ】ベアータ☎︎ 03−6317−8916
💡(昼夜)全体のお問い合わせ・ご予約は・・・MA企画 📩 kikaku_ma☆yahoo.co.jp (☆を@にタイプし直してください)

💡夜の部のプログラムはこちらです。
2019年4月2日(火)7:00pm開演(6:30開場)
無伴奏チェロリサイタル「ガット弦の魅力〜無伴奏チェロ作品の変遷 その1」

【場所】近江楽堂東京オペラシティ3階)
7:00pm開演(6:30開場)
【プログラム】  
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番
  G.M.ダッラーバコ、C.グラツィアーニ、A.フランショーム、 F.セルヴェのカプリス
  J.P.デュポール、D.ポッパーの練習曲
  Z.コダーイ:無伴奏チェロソナタ 作品8
【料金】一般前売4000円[当日4500円] 
【ご予約・お問合せ】アレグロミュージック☎ ︎03−5216−7131

2019年03月19日

4月2日プログラム program for my recital

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4月2日の無伴奏チェロリサイタルのためのプログラムです

G.M.ダッラーバコ:無伴奏チェロのためのカプリッチョより 第1番 ハ短調、第11番 へ長調

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007

C.グラツィアーニ:チェロのためのカプリッチョ ハ長調

J.P.デュポール:練習曲 第8番 ニ長調(J.L.デュポール「21の練習曲」より)

A.フランショーム:チェロのための12のカプリス 作品7 より 第9番 ロ短調

F.セルヴェ:チェロのための6つのカプリス 作品11 より 第4番 イ長調

D.ポッパー:40の練習曲 作品73より 第36番 ハ長調

〜休憩〜
     
Z.コダーイ:無伴奏チェロソナタ 作品8 


✨Program for Solo Recital on April 2

Johann Sebastian Bach: Suite for solo cello No.1 in G major BWV 1007
Prelude / Allemande / Courante / Sarabande / Menuet I, II / Gigue

Giuseppe Marie Dall’Abaco: Eleven Caprices for cello solo
No.1 in C minor / No.11 in F major

Carlo Graziani : Caprice for Violoncello in C major

Jean Pierre Duport : Etude No.8 [Adagio cantabile] in D major (From "J.L.Duport's 21 Etudes")

Auguste Franchomme : Caprice No.9 [Larghetto con dolore] in B minor (From "Twelve Caprices op.7")

Francois Servais : Caprice No.4 [Allegretto] in A major (From "Six Caprices op.11")

David Popper : Etude No.36 [Allegro vivace] in C major (From "Forty Etudes op.73")

Kodály Zoltán : Sonata for Violoncello solo op.8
 Allegro maestoso ma appassionato / Adagio / Allegro molto vivace

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💡チラシはこちらmaki-190402recital.pdf
2019年4月2日(火)7:00pm開演(6:30開場)
無伴奏チェロリサイタル「ガット弦の魅力〜無伴奏チェロ作品の変遷 その1」

【場所】近江楽堂東京オペラシティ3階)
【料金】一般前売4000円[当日4500円] 
【ご予約・お問合せ】アレグロミュージック☎ ︎03−5216−7131
💡詳細内容記事はこちらです

✨昼間の60分公演もあります!✨3:00pm開演(2:45開場)
【料金】高校生以上2000円/小中学生1000円 *未就学児無料
【ご予約・お問合せ】ベアータ☎︎ 03−6317−8916
💡(昼夜)全体のお問い合わせ・ご予約は・・・MA企画 📩 kikaku_ma☆yahoo.co.jp (☆を@にタイプし直してください)
💡昼公演のプログラム詳細はこちらです。

2018年11月15日

ソロリサイタル2019「ガット弦の魅力」

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2019年春の無伴奏チェロリサイタル「ガット弦の魅力〜無伴奏チェロ作品の変遷 その1」のお知らせです。

「無伴奏チェロ作品の変遷」と題してはじめる新しいリサイタルシリーズでは、ガット弦を張ったバロックと現代のチェロ、バロック、クラシカル、モダン弓を使い、J.S.バッハから、19世紀に活躍したチェロ奏者たちの作品、そして20世紀のコダーイの名曲をお届けします。
今回のプログラムは楽器と弓の組み合わせによって、バロック音楽、19世紀の音楽、20世紀のコダーイの3つの部分に分かれます。

 今やバロック音楽をピリオド奏法で演奏するのは当たり前のことになりましたが、フランス革命以降の、音楽や楽器の変化が著しい19世紀の音楽については、世界的にみてもまだ十分な取り組みがなされているとはいえません。今回取り上げる19世紀の作品は、優れた演奏技術を持つチェロ奏者たちによるものです。彼らは交流のあった同時代の大作曲家たちに刺激を与え、チェロの名曲が生まれるきっかけを作りました。ベートーヴェンの初期のソナタを初演したデュポール、ショパンと親しかったフランショーム、セルヴェ、ポッパーなど、今もチェロ専攻の学生たちが練習に励むカプリスや練習曲を、今回はガット弦を使い、エンドピン無しで弾く、という当時のスタイルで演奏することを試みたいと思います(セルヴェは大きなサイズのストラディヴァリウスを弾くためにエンドピンを使いましたが、それはごく例外的なことだったようです)。
 そして20世紀に入ると、1915年にハンガリーのコダーイが独創的でスケールの大きなチェロソナタを発表します。一台のチェロとは思えないほどの音の広がりを持つ作品で、かなりの超絶技巧が要求されますが、当時はまだまだガット弦の使用が一般的でした。超絶技巧はスチール弦で弾く方が楽ですが、ガット弦で弾いてみると、ガット弦独特の音域による均一性を求めない、そしてたくさんの倍音成分を持つ性質が、この作品の魅力を際立たせるように感じられます。
 自然界の木や波、風などの音のように、抑揚、陰影、音色、表情の奥行きがあり、凹凸のある表現が可能なガット弦で、無伴奏チェロの豊かな世界を楽しんでいただけたら幸いです。
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無伴奏チェロリサイタル「ガット弦の魅力〜無伴奏チェロ作品の変遷 その1」
Makiko Tomita Solo Cello Recital 2019 “Gut Feeling!” Baroque and modern cellos played with gut strings.
2019年4月2日(火)
近江楽堂
(初台・東京オペラシティ3階)

7:00pm開演(6:30開場)
【プログラム】*プログラム詳細記事はこちら  
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番
  G.M.ダッラーバコ、C.グラツィアーニ、A.フランショーム、 F.セルヴェのカプリス
  L.P.デュポール、D.ポッパーの練習曲
  Z.コダーイ:無伴奏チェロソナタ 作品8
【料金】一般前売4000円[当日4500円] 
【ご予約・お問合せ】アレグロミュージック☎ ︎03−5216−7131

✨昼間の60分公演もあります!✨
3:00pm開演(2:45開場)
【プログラム】*プログラム詳細はこちら 
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番
  G.M.ダッラーバコ、C.グラツィアーニ、F.セルヴェのカプリス
  Z.コダーイ:無伴奏チェロソナタより第1楽章
【料金】高校生以上2000円/小中学生1000円 *未就学児無料
【ご予約・お問合せ】ベアータ☎︎ 03−6317−8916
*昼の部はチケットはございません。お電話(ベアータ)やメール(MA企画宛)にてご予約ください。

全体のお問合わせはMA(エムエー)企画へお願いいたします!ご予約も承ります!
📩 kikaku_ma☆yahoo.co.jp (☆を@にタイプし直してください)
💡チラシはこちらからご覧いただけますmaki-190402recital.pdf

2018年10月30日

ガット弦の魅力

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11月11日カフェ・プレイエルさんに於けるコンサートのプログラムのために。そして来年4月の東京でのソロリサイタルにむけて。

プレイエル、といえば。プレイエルの楽器を好んで弾いていた音楽家で、真っ先に名前が出るのはフレデリック・ショパンでしょうか。
彼が生きた19世紀前半は、チェロの演奏技術も飛躍的に発達した時代でもありました。ショパンと親しかったフランスのチェリスト、オーギュスト・フランショーム。彼にはショパンが最晩年に書いたチェロソナタが献呈されました。
ショパンがチェロのための室内楽曲を残してくれたのはなんと幸せなことでしょう!叙情的な面、孤独、内面性、 感情の幅、強い愛情、ドラマ性、拡がりのある華やかさを持つ彼の世界を表現するには、ピアノ以外には、チェロがぴったりの楽器だと思います。
余談ですが、私が学生時代初めてリサイタルを開いたときのプログラムのメインがこのチェロとピアノのためのソナタでしたので、この曲には思い入れがあります。いつか、ヒストリカルなピアノと一緒に、モダンピアノとでは理想のバランスにならないこの曲を、デュオとして弾きたいとずっと願っています。
ショパンが若い頃に書いたチェロとピアノのための「序奏と華麗なポロネーズ」は、ウィーン出身のチェリスト、ヨーゼフ・メルクに献呈されました。メルクがウィーンで活躍していたときはまだベートーヴェンも生きていて、彼のトリプルコンチェルトも演奏しました。同じウィーンの音楽家フランツ・シューベルトとも親しく、メルクはエチュード(練習曲)をシューベルトにプレゼントしています(初版が1833年なので亡くなった友人の思い出に、かもしれません)。

ベートーヴェンの活躍した19世紀前後以来、多くのチェリストは人前で演奏するために、ピアノ(鍵盤楽器)とチェロや、2つのチェロ(チェロ伴奏つきの独奏チェロ)用の作品を書き、演奏してきました。
ベートーヴェンがベルリンのフリードリヒ・ヴィルヘルム2世を訪ね、自作の1番と2番のピアノとチェロのためのソナタを演奏した時、チェロパートを弾いたのはその宮廷に仕えていたフランス出身のデュポール兄弟でした。
また、1720年代にバッハが書いた組曲のような(それ以前にもイタリアのチェロ奏者たちが書き残していますが)無伴奏で成り立つ作品の他に、それ以降のチェリストは自らの技術を魅せるため技巧を駆使したカプリスなど、または生徒たちに弾かせる教育目的に練習曲を書きました。デュポール、フランショーム、セルヴェ、ポッパー、ピアッティ・・・などなど、今日も学生たちが練習に励む作品を、ガット弦で弾いたらどうなるでしょう?
勿論、当時の弦楽器奏者はガット弦を使っていましたし、ほとんどのチェロ奏者は膝の間に楽器を挟んで演奏していました。1800年代半ばにベルギーのチェロ奏者セルヴェ(フランショームとは友人でもありました)が、贈られた大きいサイズのストラディヴァリウスを弾くためにエンドピンを使い始めても、エンドピンの使用は20世紀になるまでは主流ではなかったようです。女性のチェリストにとっては有り難い道具だったでしょうが。

エンドピンの材質によって楽器のなり方が変わります。床に刺すことによって音の伝わり方も変わります。私はエンドピンを使わない方が楽器そのものの響きがいい(その楽器本来の良さが聴こえる)と感じます。ガット弦と金属のエンドピンの相性も難しいです。楽器が持っている倍音の多くを消してしまっているように感じる時があります。

1915年にハンガリーのコダーイがチェロのために書いた独創的なスケールの大きなソナタ。作曲当時もまだガット弦が一般的に使われていました。一台のチェロと思えないほどの音の広がりを持つ作品です。音域によって均一性を求めない、そしてたくさんの倍音成分と雑味を持つガット弦だからこそ、この曲の魅力がもっと現れるかもしれません。

コンサートではそれぞれの時代の作品に合わせて、バロックとモダンに調整した2台の楽器、弓を使い分けて演奏します。
スチール弦が一般的に使用される前までの音楽を、ガット弦を張ったチェロで味わいたいと考えています。手の掛かる楽器をさらに手を掛けて、呼吸する生きた楽器をさらに生命のあるものにして、生き生きした音楽をしたいものです。
スチールよりもひと回りもふた回りも抑揚、陰影、音色、表情の奥行きがあり、凹凸のある表現が可能なガット弦で、それぞれの時代の音楽を楽しんで頂けたら幸いです。
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