
古代ギリシャにおいては、「医学は肉体を、音楽は人の魂を浄める」と考えられていた。
心が乱れて落ち着かないときにJ.S.バッハを弾くと、気持ちが澄んで明るく軽くなっていく。10代の頃からバッハを弾くようになって、人に聴かせるつもりでなく一人で弾いていると、そうだった。
チェロを一台抱えて、普段は音が出されていなくても「いい音しそうだな」と感じる場所に訪れて、建物がいい響きになるように奏で続ける。場所の波動を良くする。良くなってきたら、カタロニア民謡「鳥の歌」と、何かハンガリー民謡とかバッハとか弾いて、集まってきた人と場所を癒す。
楽器を持った巡礼。
そんな夢、あります。