2021年01月22日

すぐれた着想のためのアンサンブル

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核兵器禁止条約が今日、発効されました。核保有国が参加していないから、傘の傘下にいる自分たちの国が参加しないという理由は、人類の平和と地球の環境−−生きるものの「命」の存続に対して消極的で、責任を持たないように思えます。
コロナウィルスが早く収まるよう祈るしかない中で、生活が困窮している人や食料や家のない人を助ける人々。休む間もなく病院で働く人々。
世界中で同じ祈りと思いが強くなると、あるときタイミングが繋がることがあります。言葉や思いが身体を動かす。核兵器を地上から無くすことも、パンデミックの中で生活することも、ひとりひとりが知性を使って、祈りに加えて何か行動が必要なのだと思います。

何のために。

演奏での練習や作品は、それが作られた理由があります。
17〜19世紀前半までの通奏低音のつかない(無伴奏)チェロのための作品は、ほとんどが教育的目的に書かれたものです。練習曲=ツマラナイと思うかもしれませんけど、新しい演奏技術や音楽を様々な発想で生み出していったのが無伴奏作品です。バロックから古典派にいたる優秀な演奏家たちが、自分が演奏したり、自分の弟子に教えるために、アイデアを書き残したものです。古今東西、いつでも人は試行錯誤をして、失敗を繰り返し、小さな発見(本人にとっては大きな発見!)に喜びながら人に伝えて行くのでしょう。
チェロの演奏家ではなかったけれど、J.S.バッハのチェロ組曲も同じです。20世紀にチェロの巨匠たちが立派な演奏して、拝むような曲になってしまいました。でも、この時期の他の作品と比べると、やはり音楽的な内容は充実していますよね。演奏していると深い満足が得られるのは、作曲した人間の精神とインスピレーションが伝わるからでしょう。

さて。
バッハが息子フリーデマンのために書いたクラヴィーア小曲集(この場合のクラヴィーアとはチェンバロ、クラヴィコード、オルガンなど鍵盤楽器の総称)から、インヴェンションとシンフォニア。ピアノを習う人ならかならずといっていいほど弾く曲。このそれぞれ独立した2声と3声の旋律を弾くことの難しさ!
バッハはまえがきにこう書いています。
「2声を正しく弾くことで、さらに3声のオブリガートを十分に弾きこなし、また同時に優れた着想を発展させ、カンタービレの奏法を学ばせ、作曲を試みる能力を持たせる」
カンタービレ(歌うように)で鍵盤楽器を演奏する、というのは興味深いことです。
それなら、弓で弾く弦楽器で演奏したらどうでしょう?
2声をそれぞれヴァイオリンとチェロで弾くのは楽しいことです。曲によっては鍵盤的なパッセージが弦楽器には難しく感じるものもありますが、弓でアーティキュレートすると新たな気づきがあります。
3声ならもう一人ヴァイオリンかヴィオラに加わってもらえばいいのです。そんな仲間が近くにいるといいですね!
そして、鍵盤楽器の練習は演奏技術の向上だけでなく、作曲を学ぶことでもありました。この豊かな着想による音楽で、勉強が楽しくなります。

ついでに、ヴァイオリンとチェロの二重奏で弾くと面白いだろうというバッハの他の作品。
クラヴィーア練習曲集第3巻Klavierübung IIIから、4曲のデュエットDuett BWV 802-805。チェロにとっては練習を必要としますが(笑)
ヴィオラも加わる3声なら、さらに弾けるレパートリーが広がります。

近い将来にデュオレッスンでも取り上げられるといいな、と夢見ています。
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posted by makkida at 13:35| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2021年01月16日

低音の弦楽器のアンサンブルのために

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弦楽アンサンブルワークショップの再開がいつになるかわかりませんが、その準備として、ボーイング(弓)の練習も兼ねた曲をご紹介します。
今回は、主にチェロ、またはコントラバス奏者のために。
16世紀スペイン支配下のイタリアで活躍していたディエゴ・オルティスによる、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)のための装飾技法の教材「装飾論、ならびに変奏論」より、チェンバロ伴奏付きのレセルカーダです。
楽譜.pdfはこちら
私の手書き譜で見づらいかもしれませんが、古い楽譜を見慣れていない方のために、4分の4で書き直しました。元は2分音符が一拍、ゆったりした呼吸の4拍子です。
古い旋律に馴染むのは時間がかかるかもしれません。その上、モダン弓でスラーをつけずに弾くのは難しいでしょう。
古いスタイルの弓で弾くと、弓の動かし方を自然に学べるのですが。モダン弓の場合、少し短く持つと弓のバランスが変わり軽く感じられるので持つ場所も試してみてください。
アップボウから始めると弓順で弾けます。
弓をうまく弦に乗せて、自由に動かせる弓の毛の吸いつきを探しながら、リラックスした音で。長く伸ばす音は開放弦のように倍音が響いているかよく聴きながら、音を膨らませたり、弓の速さを探求しつつ、音の動きを味わってください。
下の伴奏パートでは、長い音符を弾きながら、上の旋律を頭の中で(想像し)鳴らしてみてください。

デュオで合奏する機会を作れるといいですね!
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2020年12月28日

デュオレッスン第1回 レポート

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1ヶ月経ってしまいましたが、11月末に行ったデュオレッスンの報告です。

オルガン奏者3名、チェロ奏者1名。
オルガンの受講曲は、
J.S.Bach:Pastorella BWV590 -3rd movement c-moll
J.S.Bach:Fuga g-moll BWV578
Oskar Wermann: Sonata für Violoncello und Orgel Op.58 -Andante
Saint=Saens: Prière
チェロの受講曲は、
J.B. de Boismortier: Sonata in D major -1st movement from 6 Sonatas for 2 bassons, Op.14

みなさん、ただのレッスンでも緊張されるのに、私と一緒に弾くことでさらに緊張した面持ち。受講者の弾けるテンポで、とにかく一緒に音を出し、ゆっくり、その方のペースに合わせて進めました。

パストレッラの3楽章は、チェロがソプラノの旋律パートを受け持ち、オルガンは8分音符の和音の伴奏パート。
和声(それぞれの和音の性格や機能、方向性)を意識し、音の長さ、和音のハモり(音の重なり、響き方)を味わうことを、和音のパートのみで確認。
旋律と一緒にどのように進むか、呼吸の取り方を、バスパートとチェロパートのみで弾く。慣れてきたら、和音で一緒に弾く。
試行錯誤しながら、迷いや疑問を明らかにし、どのように感じるか、少しずつ確かめて行きました。だんだんお顔が晴れやかになり、嬉しそうに弾いてらっしゃいました。

有名な「小フーガト短調」。オルガンを学ぶ方なら、きっと弾きたい曲ですよね。発表会で弾くときには、おそらく、フーガ(対位法)特有の各声部の独立性はどこかへ行って、最後までたどり着くことで精一杯になってしまうでしょう。
1パートを他の楽器に弾いてもらい、オルガン奏者も声部を1つずつ(ソプラノ、アルト、テナー、バスもしくは足鍵盤)弾いて合わせる練習は、聴く余裕が生まれます。どなたもそれぞれ苦手なパートがあるでしょう。時間がかかりますが、少しずつ慣れるしかない。対位法では、丁寧に1パートずつ練習して、よく聴き、身体に覚えさせることが大切です。それぞれが別の人が弾いているかのように。こんな動きをしていたのか、と発見があるでしょう。

チェロとオルガンのためのロマン派の音楽は、オルガンの種類によって合う合わないがありますが、演奏者に様々な音楽(様式だけでなく、楽器、編成)の具体的なイメージがあると、タッチや音色を工夫して弾くことが可能になります。
鍵盤楽器奏者は鍵盤のために書かれた作品が多いので、限られたその分野しか知らない人が多いようです。鍵盤楽器でオーケストラの曲を編曲して弾くこともあるのに、オーケストラの曲を知らないと、響きや音色の幅が広がらないでしょう。様々な楽器の特性を知るには、他の楽器とのアンサンブルが近道です。楽器によってそれぞれ、発音、音色、音域、得意な動きを持っています。それを鍵盤曲に生かすことは、面白いと思いませんか?
相手の楽器の身になって想像して音を一緒に出す。他の楽器とアンサンブルすることは、やはりコミュニケーションですね。

チェロ2台で弾ける曲は、バロックから古典派までに数多くあります。片方が技巧的なパート、もう一方が伴奏パート、という形。それから、旋律と伴奏や対旋律など、役割を交替しながら進む形もあります。
使う音域が同じ場合も、音域が離れる場合も、音量のバランスだけでなく、空間での位置を認識すると、より聴き(弾き)やすくなります。どういうことかというと、例えば、舞台でオペラや演劇をするとき、登場人物の立ち位置は、左右、前後、上下、様々ですよね。そのような距離感をイメージして二人の響きを作って行くのです。音域通りのときもあるし、聴こえたい旋律が伴奏形より低い音の場合もあります。弾きながら、なんだか聴きづらい、弾きづらい、よくわからないな、というときには、このような問題の場合もあります。試しながら音楽を作って行くのは、楽しい作業です。

チェロだけでなく他の弦楽器奏者の受講もお待ちしています。
オルガン奏者のために、バッハのOrgelbüchleinなどをアンサンブルレッスンする企画もいいですね。「デュオレッスンの日」次回開催は決まり次第お知らせします。デュオレッスンはいつでもお受けします(東京、長野、京都)。
耳をすまして楽器の音を引き出す、アンサンブルについてはこちらに記事がありますのでご覧ください。

アンサンブルの曲を知らない方も、どんなレッスン内容かイメージがつかなかった方、感染症流行の中、申し込みに二の足を踏む方もいらっしゃったでしょう。早くパンデミックが終息するよう祈るばかりです。
自由な行動や活動ができる日常が来るまで、どうぞ皆さん、お身体にお気をつけて、それぞれのペースでお過ごしください!
posted by makkida at 11:03| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2020年11月10日

バッハ、生きている低音(バス)!

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J.S.バッハのガンバソナターーー正確にはヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガートチェンバロのためのソナタ、このバスパート(低音部。チェンバロの左手)のなんと素晴らしいこと!バスにエネルギーがあるから、音楽全体が活きてくるのでしょう。
バッハのバスラインの動きはチェロなどの低音楽器にピッタリくる、と感じます。弾いていて本当に面白い、楽しい!
右手の弓の動きは歌や管楽器でいう呼吸であり、弓遣い(ボーイング)は息づかいです。おそらく、鍵盤楽器の左手でバスを弾くより、チェロで弾く方が抑揚や喋り方が分かりやすいと思います。ガンバソナタの全3曲を、ぜひ、ガンバ、またはヴィオラとヴァイオリン、そしてチェロ、3つの楽器でアンサンブルしたいと思っています。もっとも、1番はトリオ・ソナタになっていますしね。

さて、デュオレッスンの曲のアイデアですが。
例えば、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ。コレッリ(フォリアなんて掛け合いがあって楽しいですね)、ヘンデル、バッハ(オブリガートチェンバロとのソナタではなく)など、なんでもありますね。
バロックのソナタを、旋律パートとバスパートの二つで弾く、つまり鍵盤楽器の和音や右手の装飾なしで弾くと、最も大切な骨格が聴こえて理解しやすくなるでしょう。
バスラインの動きに乗って弾く、というのは伝統的な音楽の作り方で基本ですが、私たちの耳は高音部や旋律にばかり耳が行ってしまうものです。低音より高音の方が聴き取りやすい、聴こえやすいですからね。
ですから、チェロと弾く、というのはとてもいい勉強になると思います。

冒頭のガンバソナタの例だけでなく、「音楽の捧げ物」や「フーガの技法」もワークショップの企画にしてみたいです。
乞うご期待!
posted by makkida at 17:31| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2020年10月22日

チェロとのデュオの曲目のアイデア

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11月27〜29日に予定しているデュオレッスンのために作りました。
通奏低音とチェロのための曲はすぐ探すことができると思いますので載せてありません。
特に対位法を学びたい方のために、バッハのフーガの技法や鍵盤のための作品を2人で弾く、というご提案もしております。

私が弾きながらレッスンする形の延長線上で、アンサンブルワークショップとして、近い未来に、「フーガの技法を弾いてみよう!(仮)」という勉強会を始めたいと思っています。ヴァイオリン、ヴィオラ奏者の方、ご一緒にいかがでしょう?

Repertoire for Makiko’s Duo Lesson 2020

[Cello & Cembalo]
通奏低音ではないチェンバロパートを弾きたい方へ。
J.S.Bach: Three Sonatas for Viola da gamba and Harpsichord obbligato
Bonifazio Asioli (1769-1832): Sonata per Clavicembalo (Pianoforte) e Violoncello obbligato
J.S.Bach: Die Kunst der Fuge ~ Contrapunctus 8, Contrapunctus 13 (Inversis, Rectus),
 例)3声のうちSop.とBassを鍵盤、Altoをチェロ
  3声のうちSop.とAlto(1オクターヴ下げて、又は下げなくてもOK)を鍵盤、Bassをチェロ

[Cello & Organ]
J.S.Bach: Die Kunst der Fuge ~ Contrapunctus 8, Contrapunctus 13 (Inversis, Rectus),
  例)3声のうちSop.とAltoを鍵盤、Bassをチェロ
J.S.Bach:
Sonata I
例)1楽章と3楽章:オルガンは手鍵盤のみ、Bassをチェロ 
   2楽章:Sop.とBassをオルガン、Alto(1オクターヴ下げて)チェロ
 Sonata II, V,VI
 例)2楽章:手鍵盤をオルガン、Bassをチェロ 
       またはSop.とBassをオルガン、Altoをチェロ
 Pastorella BWV 590 から3楽章 Sop.をチェロ
André Caplet (1878-1925): Adagio pour Violoncelle et Orgue [orig. Violon et Orgue]
Gustav Merkel (1827-85): Andacht Op.114, Arioso Op.55 etc.
Theodor Kirchner (1823-1903): Zwei Tonstücke für Violoncell und Orgel op.92
Wilhelm Fitzenhagen (1848-90): Resignation Op.8
Hermann Schroeder (1904-84): Salve Regina
Paul Hindemith (1895-1963): Trauermusik
J.Rheinberger (1839-1901): Sechs Stücke op.150 ~Abendlied, Pastorale, Elegie
Saint-Saens (1835-1921): Prière op.158
G.Fauré (1845-1924): Andante (original version of Romance, op.69)

ヴァイオリンとチェロのための近現代の作品以外のものをお探しの方へのオススメ。
[Violin & Cello]
J.S.Bach: Die Kunst der Fuge
~ Canon alla Ottava, Canon alla Decima, Canon alla Duodecima,
Canon per Augmentationem in Contrario Motu
J.S.Bach: Inventions
J.S.Bach: Klavierübung III ~ Duetto I(BWV 802), II(BWV 803), III(BWV 804), IV (BWV 805)

[Viola & Cello]
[2 Cellos]
Bartók: 44 Duos

随時追加していきます。
posted by makkida at 00:24| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2020年10月11日

11月27〜29日開催 「デュオ・レッスン〜チェロと二重奏してみませんか?」

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先日、記事「デュオ・レッスン」をアップしたばかりですが、BEATAオルガン練習室とBELUGAオルガン練習室が私のアイデアに賛同してくださいました。両練習室が共同企画で、11月末に以下の「デュオの日」を東京と横浜で開催することになりました。
〈富田牧子のデュオ・レッスン チェロと二重奏をしてみませんか?〉

音楽を一緒に作る喜び、音楽が生き生きしていく瞬間、別次元の音楽空間の体験、楽譜の読み方、楽器の響かせ方。
普段の個人レッスンや、弦楽アンサンブルワークショップでも大事なエッセンスは変わりませんが、やはり一緒に弾くと直接に体感していただけると思います。ご参加お待ちしております!

ご案内記事より〜
コロナ禍が続き、わいわい仲間と集まって音楽することも難しい日々。チ ェロとのデュオ作品でチェロパートを先生に弾いてもらいながら、アンサンブル力をブラッシュアップしようという贅沢なレッスンを企画しました。
チェロの二重奏はもちろん、ヴァイオリン、ヴィオラ、ギター、木管楽器、 チェンバロ、オルガンなどとのデュオ作品。対等なデュオ(ソナタ)だけで なく、チェロがバスパート(伴奏)を担当する作品も歓迎ですし、逆にチェンバロやオルガンで通奏低音を勉強している方には、腕試しの絶好の機会になると思います! ぜひ奮ってご参加下さい。バロックでもモダンでもOK。
楽譜を音にするだけでなく、また、どちらかの演奏に一方的に合わせるの でもなく。お互いの音をよく聴き、反応し、音楽でコミュニケートするのが アンサンブル。60分という限られた時間で、アンサンブルを楽しみ、形に するため、10分未満の作品をお持ちください。ソナタの1楽章でも構いま せん。より音楽的なアプローチができるようアドヴァイスいたします。

コロナ禍で音楽愛好家は仲間と室内楽できなくなり、近頃では、オンラインで合わせる、というツールが重宝されているようです。確かに、高齢の家族がいる人や持病のある人、周りに楽器を弾く人がいない人にとっては嬉しいことでしょう。でも、気になるのは、アップされた演奏、あるいはクリック(メトロノーム)に合わせた演奏に合わせる、という一方的なものに慣れてしまうことです。
室内楽はその場で一緒に演奏する人間の、音による対話。演奏技術に違いがあっても、まず人として対等であり、音楽作品のすべてのパートはお互いになくてはならないものであるはずです。この人が弾くからこうなる、組み合わせで違う演奏になる、ということは当然ありますし、その場所や、その日の体調や感じ方で、毎回変わるのが本来の在り方なのです。
お互いの音をよく聴き、反応し合い、音楽でコミュニケーションをしながら、本質に向かっていい音楽をすること。デュオレッスンでは、受講してくださる方とまず、その喜びを分かち合いたいと思っています。

【日時】
11月27日(金)19 時/20 時
@江戸川橋 BEATA オルガン練習室
11月28日(土)11 時/12 時/13 時/14 時/15 時/16 時
@関内 BELUGA オルガン練習室
11月29日(日)12 時/13 時/14 時
@江戸川橋 BEATAオルガン練習室

【料金】10,000円/60分(準備・片付け時間を含む)

💡レッスン前後に手洗いまたは消毒、レッスン中はマスクの着用をお願いします。

【申込み】
@お名前 Aメールアドレス B電話番号 C曲名(原語で) D楽器 E希望日時(可能な時間を多めに)を明記のうえ、
11 月 11 日(水)までにご希望の会場にお申込み下さい。
★ BEATA(ベアータ)オルガン練習室 [江戸川橋駅5分] アクセス
beata@ab.auone-net.jp
☎︎03(6317)8916
★ BELUGA(ベルーガ)オルガン練習室 [JR 関内駅3分] アクセス
belugaorgan@mbr.nifty.com ☎︎045(662)5536

💡詳細ご案内pdfはこちら!
💡チェロとデュオのレパートリー.pdfほんの一部です。
通奏低音ではないチェンバロとオルガンを弾きたい方へ。
ヴァイオリンとチェロのためのデュオは名曲がたくさんありますが、弾くのがちょっと大変。弾くことに専念するより、対位法の勉強をしたい方へ。
posted by makkida at 23:11| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2020年09月26日

デュオ・レッスン:二重奏をご一緒に!

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二重奏のチェロパートを私が弾きながらのレッスンを提案したいと思います。
2つのチェロ、ヴァイオリンやヴィオラ、ギター、管楽器とチェロ。
鍵盤楽器のある場所でなら、ピアノ、チェンバロ(通奏低音)、オルガンなど。
対等なデュオ(ソナタ)だけでなく、チェロがバスパート(伴奏)を担当する作品、チェロのための小品など。

1時間のレッスン、という限られた中で合わせる、ある程度形にする室内楽をするために、10分未満の作品をご用意ください。
ソナタの1つの楽章でも構いません。

楽譜を音にするのにとどまらず、どちらかの弾くのに付けるという作業ではなく、お互いの音をよく聴き、反応し、音楽でコミュニケーションをする、というアンサンブルを願っています。

耳をすまして楽器の音を引き出す、アンサンブルについてはこちらに記事がありますのでご覧ください。

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コロナ禍で演奏家は仕事ができなくなり、音楽を学ぶ人や音楽愛好家は仲間と室内楽できなくなって、オンラインで合わせる、というツールもあるようです。高齢の家族がいる人や持病のある人、周りに楽器を弾く人がいない人にとっては嬉しいでしょう。音楽家にとっては遊びでなく、収入になる形であれば、いいアイデアですね。
もっとも気になる点は、アップされた演奏、あるいはクリック(メトロノーム)で合わせた演奏に合わせる、という一方的なものに慣れてしまうことです。
室内楽はその場で一緒に演奏する人間の、音による対話。演奏技術の違いがあっても、人として対等であり、音楽作品は各パートがなくてはならないもの、対等であるはずです。この人が弾くからこうなる、組み合わせで違う演奏になる、ということは当然あります。その場所、その日の体調、感じ方が毎回変わるのがコミュニケーションです。体だけでなく気持ちを動かすにはエネルギーもいるし、うまく伝わらない、不便だと感じるときもあります。

いい音楽をすることで、聴衆に何かを感じてもらい、知らなかった世界に入ってもらいたい。努力や苦労、説明を聴き手に押し付けるのではなく、ただ、本質に向かっていい音楽をすること、その演奏を楽しんでもらいたい、その喜びを分かち合いたい、という希望です。レッスンでも同じです。
こんな閉塞感のある、制限された状況でも、できる限りのことをしていきたいと思います。


レッスン会場は個人レッスンと同じ。
料金:1時間 1万円
もし出張をご希望でしたら、会場費をご負担ください。

お問い合わせ:MA企画まで kikaku_ma☆yahoo.co.jp (☆を@に直してください)

posted by makkida at 11:44| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2020年07月14日

少人数アンサンブルワークショップ終了

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久しぶりに弦楽アンサンブルのワークショップを開催しました。
雨の降る日でしたが、少し窓を開けドアも解放したまま、マスクを着用し、一定の距離を保って行いました。
今回はチェロ2名のご参加。ガット弦を使う方々でした。J.S.バッハのコラールを2声で合わせました。二つの音の音程の合い方や、それぞれの音のスピードや方向性の違いがよく聴こえて勉強になります。
人数は少なくても、マスクをしたまま少し息苦しくても、アンサンブルできる喜びは何ものにも代え難いですね。空気の振動やお互いの呼吸を身体で感じて、はじめて合奏というものが可能になります。弾いているうちに音がどんどん合っていくのが楽しいですね。

状況を見ながら、今後も少人数で開催いたします。参加ご希望の方はご連絡ください。日程を調整いたします。
MA企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp(☆を@に打ち直してください)
posted by makkida at 12:18| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2020年06月19日

ワークショップ再開のお知らせ

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3月に中止したワークショップは、今年いっぱいは様子見ながら7月から再開します。
しばらく、定員の半分の3名まで。マスクを着用。
クリニックは30分、その後、アンサンブルを1時間。換気をしながら行います。

7月はすでに定員いっぱいですが、そのあとは、参加希望者のご意向を伺いつつ、日程を調整いたします。ご希望時期やご意見、お待ちしております。
posted by makkida at 13:08| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2020年03月28日

自然のなかのワークショップ

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東京都に外出自粛要請が出て、ワークショップは希望者だけでも行おうと考えましたが、やはり電車で都内に出るのは避けたい、気持ちが進まないという参加者もいらっしゃるため、今回は一回休みになりました。
私の希望は、窓から木々が見える場所で音を出す、という形。
木々の間で、草や土を感じながら体を緩めて、そして室内でアンサンブルをする。こんな形を実現できたらいいなあ!

学生の頃、夏には、八ヶ岳や北海道、鳥取などで行われた室内楽の講習会に参加しました。練習やコンサートの合間に散歩したり、山に登ったり、海に行ったり・・・。
その後も、ヨーロッパで参加した講習会は、中世の街並みが残る人口200人の小さな村だったり(床に穴の空いたトイレには驚いた。水のレバーを引っ張ると床全部に水が流れる!)、ピレネーの山が見える村、森が近くにある街など。地に足のついた地元の人々の生活のそばに自然がある場所でした。夏休みの間に、音楽も技術も大きく成長できたのは、環境によるものが大きかったと感じます。恵まれた自然の中で、参加者も先生もリラックスしていて、学校や都会で出会う時とは違った面が見られ、そういう中での人との付き合い(ぶつかることも含めて)も。

都会からそういう場所に行くにはお金も時間もかかりますが、東京でやるなら都内ではなく、西の方でクラスを開きたいです。
玉川上水のスタジオは、近くに玉川上水が流れ、靴を脱いで上がれるし、大きな窓から外が見えるし、ゆったりした雰囲気だったので、また「こころカラダゆるむ日」を開催したいと思っています。

これからは、一極集中の場所から離れて、一人一人の空間の余裕がある場所で活動できたらと願います。
今回のように感染症が流行って行動の自由がなくなり、気持ちも塞ぎ落ち込んでいくことを体験したからこそ、方向転換をしたいと思います。それだけではなく、世界の環境問題や政治を考えると、考え方と生き方が結びついていなければと痛感します。
posted by makkida at 17:34| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2020年01月31日

弦楽アンサンブルワークショップ その5

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倍音を聴いて楽器を共鳴させ、音の調和を感じる、弦楽アンサンブルワークショップ@BEATAの第5回は、
2020年3月29日(日)11:30から2時間です。
愛好家も演奏家もレベルを問わず、チェロのほか、ヴァイオリン、ヴィオラもOK。自分の楽器を持っていて弾いている人が対象です(まったく初めての方、楽器のない方は枠外で応相談)。ガット弦を使用している方も参加されています。
初めはお一人10分程度、講師とマンツーマンでのクリニック。そのあと一時間アンサンブルを試みます。まず全身をほぐすことからスタート。音をよく聴き、開放弦をたっぷり鳴らし、倍音を聴きながら、オクターブ、4度、5度、3和音を重ね合わせていきます。こうしたアンサンブル的な思考はソロで演奏する時にもたいへん役立ちます。バッハのコラールなどを弾いてみたいと思います。

力を抜いていい音を出したい方、リラックスした開放弦を弾くことが好きな方、シンプルなコラールを楽しみたい方、音を聴き合うアンサンブルが好きな方、ご参加をお待ちしています!

2020年3月29日(日)11:30〜13:30
【申込・問合せ】beata@ab.auone-net.jp 又は fax 03-6317-8916(ベアータ)
【参加費】6000 円
【定員】6 名
【場所】ベアータオルガン練習室(東京都新宿区山吹町 261 トリオタワーサウス6階)

1)お名前 2)携帯電話の番号 3)メールアドレス 4)最近練習している曲 (初めてご参加の方のみ)
をお知らせください

*チェロの方はエンドピンストッパー(ホルダー)をお持ちください
*譜面台あります
*動きやすい服装でお越しください
*靴を脱いでお上がりいただきます

💡ご案内pdfはこちら20200329ワークショップ.pdf
posted by makkida at 20:06| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2020年01月21日

第4回ワークショップ終了

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4回目の弦楽アンサンブルワークショップ@BEATA、みぞれが降るなかを寒さに震えながら参加者の皆さんが集まりました。
今回はチェロ4人。ガット弦やバロックボウを使う方も参加。
一人ずつのクリニックをお互いに見て聴いて、ゆっくりした動きと呼吸で身体をほぐしてアンサンブルを開始。開放弦から倍音を聴きながら和音を重ねて、耳を慣らして、弾き方を試し、バッハのクリスマスオラトリオからのコラールをパートを交代しながら弾きました。
緩んだ身体の動きから出す、自然な倍音をたくさん含む開放弦の弾き方、音を重ねるための柔らかな音質の出し方は、なかなかすぐにできることではありません。毎回少しずつ体感していきたいと思います。
次回は3月29日の11:30〜の予定。改めて告知いたします。
開放弦からオクターブ、4度、5度、3度と合わせていく遊びを少し増やしてみようかな・・・。
posted by makkida at 11:47| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2019年11月20日

弦楽アンサンブルワークショップ第4回

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「耳を澄まして楽器の音を引き出す」レッスン
倍音を聴いて楽器を共鳴させ、音の調和を感じてみましょう!
2020年1月18日(土)、弦楽アンサンブルワークショップの第4回開催のお知らせです。

愛好家も演奏家もレベルを問わず、チェロのほか、ヴァイオリン、ヴィオラも OK。自分 の楽器を持っていて弾いている人が対象です(まったく初めての方、楽器のない方は枠外で 応相談)。ガット弦を使用している方も参加されています。
初めはお一人10分程度、講師とマンツーマンでのクリニック。そのあと一時間アンサン ブルを試みます。まず全身をほぐすことからスタート。音をよく聴き、開放弦をたっぷり鳴 らし、倍音を聴きながら、オクターブ、5度、3和音を重ね合わせていきます。こうしたア ンサンブル的な思考はソロで演奏する時にもたいへん役立ちます。バッハのコラールなどを 弾いてみたいと思います。

2020年1月18日(土)10:30〜12:30
【申込・問合せ】beata@ab.auone-net.jp 又は fax 03-6317-8916(ベアータ)
【参加費】6000 円
【定員】6 名
【場所】ベアータオルガン練習室(東京都新宿区山吹町 261 トリオタワーサウス6階)

1)お名前 2)携帯電話の番号 3)メールアドレス 4)最近練習している曲 (初めてご参加の方のみ)
をお知らせください

*チェロの方はエンドピンストッパー(ホルダー)をお持ちください
*譜面台あります
*動きやすい服装でお越しください
*靴を脱いでお上がりいただきます

チラシはこちら20200118ワークショップ.pdf
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💡次回は3月29日(日)開催予定です。
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2019年07月04日

7月ワークショップ

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7月13日の弦楽アンサンブルワークショップは、7月頭の現段階でチェロ合奏になっています。
曲目はJ.S.バッハのヨハネ受難曲からのコラール。チェロアンサンブル用に原曲から移調して私が書いたものを使います。
ヴァイオリンやヴィオラ奏者のご参加もまだ間に合います。お気軽にお問い合わせください。

楽器に酷な湿度の高い日が続きます。
今夏もまた九州で大雨災害が心配です。
みなさま、どうぞくれぐれもお気をつけてお過ごしください。
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2019年06月05日

第3回弦楽アンサンブルワークショップ@BEATA

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2019年7月13日(土)10:30〜12:30
弦楽器のアンサンブルワークショップの第3回を開きます。

「耳を澄まして、楽器の音を引き出す」チェロ個人レッスン/アンサンブルレッスンに興味を持たれた方、弦楽ワークショップに参加してみませんか? 
倍音を聴いて楽器を共鳴させ、音の調和を感じてみましょう!
レベルを問わず、チェロのほか、ヴァイオリン、ヴィオラもOK。自分の楽器を持っていて弾いている人が対象です(まったく初めての方、楽器のない方は枠外でご相談に応じます)。ガット弦を使用している方も参加されています。
初めはお一人10分程度、講師とマンツーマンでのクリニック、そのあと一時間 アンサンブルを試みます。
まず全身をほぐすことからスタート。音をよく聴き、開放弦をたっぷり鳴らし、倍音を聴きながら、オクターブ、5度、3和音を重ね合わ せていきます。
こうしたアンサンブル的な思考はソロで演奏する時にもたいへん役 立ちます。この日はバッハのコラールなどを弾いてみたいと思います。
使用曲は参加者の編成にもよりますので、7月入ってから楽譜をお送りします。

参加費:6000 円 定員:6 名
場所:ベアータオルガン練習室 (江戶川橋駅 5 分/神楽坂駅 8 分) 東京都新宿区山吹町261 トリオタワーサウス6F

申込・問合せ:📩 beata@ab.auone-net.jp 又は fax 03-6317-8916(ベアータ)
1)お名前 2)携帯電話の番号 3)メールアドレス 4)最近練習している曲
をお知らせください。

*チェロの方はエンドピンストッパー(ホルダー)をお持ちください。
*譜面台あります。
*動きやすい服装でお越しください

チラシはこちら20190713makiレッスン&ワークショップB5.pdf
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2018年12月13日

背中に大きな翼!

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歩くことは、リズム。
歩きながら腕を大きく振ります。
前後に、ぶらんぶらん。
腕は重いです。その重さを使って、歩くテンポに合わせて。
その動きを右手だけにして、少し横方向を加えます。弓を動かすようにです。
大縄跳びの縄の動きのように、弧を描きます。弧の動きにはリズムがあります。下に向かってスピードが上がり、勢いで上へ向かい、折り返しでスピードが落ち、残ったエネルギーでまた下へ・・・。
腕の付け根からだけでなく、背中の右半分が動いていますね。
足の曲げ伸ばしと自然に合わせます。踏み込むときに足裏から力が生まれます。
大きな翼があるような感じです。
弦を大きく振動させ、楽器をよく鳴らすときの右手の動かし方は、大きく羽ばたくイメージ!

レッスンやワークショップで行なってます。
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2018年12月11日

心を静める開放弦

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弦(開放弦)、一つの音を指で弾き、音が消えて行くのを最後まで聴く。
どこまで聴こえるでしょうか。音が聴こえなくなっても楽器の振動が残るでしょうか。

空間に音が消えて行くのを聴くのは、自分の身体の内側を見つめるようでもあります。
瞑想のように、心が静まっていきます。自分の呼吸を見つめるのと似ています。
丹田に気が落ち着いていきます。

そのあと、開放弦のロングトーン。
自然な呼吸、深い(長〜い)呼吸でゆっくりとロングトーンをします。

posted by makkida at 23:10| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

弦楽ワークショップでのクリニック

弦楽ワークショップの中で初めに行なっているクリニック
その日に弾くコラールの担当パートをまず弾いていただきます。
その演奏から、ボーイングや身体の動き、音程の取り方、そのパートの弾き方をアドヴァイスしていきます。
例えば、和音の中のどの音を弾いているのか確認し、根音なら支える鳴らし方、そのためには弓をどのように使うか。または、フレーズ(センテンス)がどこまでか、どのように抑揚がつくか。などなど・・・。
緊張して硬くなる、弓が震える・・・などの問題点も明らかにして、少しでも対処できるように考えて行きます。

15分ほどですが、参加者が他の方の弾くのを見ることは自分を理解する上でとても有効です。身体の動きや響かせ方のイメージがしやすくなるでしょう。

府中での弦楽ワークショップはクリニックが長めになります。
クリニックがメインのワークショップも開講予定です。

posted by makkida at 22:42| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2018年11月19日

身体の動きを観察

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一日中、机の前、コンピューターの前に座っている仕事や研究をなさる方で、ずっと同じ姿勢のまま長時間集中している、という場合があるようです。気づかないうちに体が冷えて、筋肉が固まって、呼吸が浅くなり、動かしているのは頭がメインになり、意識が胸から上に行っているようです。
本が大好きな小さな子どもでも、同じ姿勢を保って読書に集中することはなく、本を読みながら移動して行ったり、体の向きをしょっちゅう変えたりします。寝ている間に寝返りを打つように、動かそうと意識しなくても、身体が固まってきたら気持ち悪いなと感じて、自然に身体が動くのでしょうか。
そんな感覚を、日常生活だけでなく、楽器の演奏にも取り入れるといいと思います。

弦を押さえる指。弓を動かす右手や弾き始めるときの指。
これらは単に指の運動ではありません。
どんな音を出すのか。柔らかいのか、力強いのか、太いのか。どんなリズムか。
音の性格によって、呼吸が変わります。押さえる指にかかる重さ、体の動き、音を出す直前の準備、すべて少しずつ違います。
無意識のうちに呼吸が止まっているような緊張があったり、身体や頭が固くなっていたら細やかな違いを感じることも生み出すこともできないでしょう(わざと呼吸を止めて緊張感のある音を出すとか、硬い音を求める場合は別)。

初心者でも、大人でも、愛好家でも専門家でも、楽器を弾くことで元気になったり、疲れが癒されたりすると幸せですね。
冒頭の環境にある方や、高齢の方、身体を壊した方にとって、一種のリハビリになるといいのではないかと考えています。

弦楽のためのワークショップでは、はじめに身体をほぐして、自分の身体を観察することをしています。「身体を観察する」とは、自分の内側を観るとも言えます。外から見て「動いている」と認知する動きはわかりやすいですね。ただ、動きが大きくなりすぎる傾向にあります。大雑把にもなりやすい。
意識を内側に持っていくことで、自分の内部から身体を動かすような感覚を掴みます。
音が消えていくのを最後まで見(聴き)とどけるとき、自分の呼吸を観る感覚に近いような気がします。

このようなことはワークショップでなくても、個人レッスンでも取り入れています。
都内での次回のワークショップは未定ですが、非公開の形で東京都府中市で行います。ご興味おありの方は直接こちらへご連絡ください。
posted by makkida at 18:43| レッスン・ワークショップ | 更新情報をチェックする

2018年09月12日

弦楽ワークショップ第2回

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2018年10月13日(土)15:30〜17:30
弦楽器のアンサンブルワークショップの第2回を開きます。
「耳を澄まして、楽器の音を引き出す」チェロ個人レッスン/アンサンブルレッスンに興味を持たれた方、弦楽ワークショップに参加してみませんか? 
レベルを問わず、チェロのほか、ヴァイオリン、ヴィオラもOK。自分の楽器を持っていて弾いている人が対象です(まったく初めての方、楽器のない方は枠外でご相談に応じます)。
初めはお一人10分程度、講師とマンツーマンでのクリニック、そのあと一時間 アンサンブルを試みます。
まず全身をほぐすことからスタート。音をよく聴き、開放弦をたっぷり鳴らし、倍音を聴きながら、オクターブ、5度、3和音を重ね合わ せていきます。
こうしたアンサンブル的な思考はソロで演奏する時にもたいへん役 立ちます。この日はバッハのコラールなどを弾いてみたいと思います。
使用曲は参加者の編成にもよりますので、10月入ってから楽譜をお送りします。

参加費:6000 円 定員:6 名
場所:ベアータオルガン練習室 (江戶川橋駅 5 分/神楽坂駅 8 分) 東京都新宿区山吹町261 トリオタワーサウス6F

申込・問合せ:📩 beata@ab.auone-net.jp 又は fax 03-6317-8916(ベアータ)
1)お名前 2)携帯電話の番号 3)メールアドレス 4)最近練習している曲
をお知らせください。

*チェロの方はエンドピンストッパー(ホルダー)をお持ちください。
*譜面台あります。
*動きやすい服装でお越しください

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