2020年09月19日

修士論文:ロベルト・シューマン

Victoria017s.jpg
シューマンの作品に内在する詩的なるもの
一 《チェロ協奏曲》と 《幻想小曲集》をめぐって一 富田牧子(1999年)
1999年修士論文「シューマンの作品に内在する詩的なるもの」.pdf

大学院修士課程時代の論文です。今読むと、和声的な面で不十分だったり、詩の言葉や意味との関連が付けられていないなど、突き詰められていません。興味ある事柄に手を広げ過ぎてしまった感は、書いた当時にありました。ですが、その後、現在に至る活動内容の、土台を持っていると思います。私の演奏活動の序奏のような論文です。

ワープロで書いた原稿をスキャンしたpdf文書です。

人の感じ方、内面の動き、無意識に選択するもの、選ぶ言葉と音は客観的に分析できるものではありません。残されている文章や日記でさえ、本心ではないかもしれない。真の作曲家にとって、真実は音楽そのものにあるのです。そして、音は言葉よりも雄弁で、直截に求める人の内面に届くのです。
そのような音楽に惹きつけられ、難しい題材である音楽家を選んでしまいました。
ハイネ、アイヒェンドルフ等がいなかったら、あの歌曲も生まれなかっただろう、とシューマンがメンデルスゾーンの作品について言ったことと同じことを思いつくのは感傷的だろうか。いつでも、芸術作品は、いや、人の仕事や生涯は他者との関係によって生まれ、広がりを持つのです。
20年前に書いたことが、今やっと音にできるようになってきました。私自身、演奏する音楽家でよかった、と心から思います。
posted by makkida at 00:08| 論文 | 更新情報をチェックする
当サイトの写真の無断転載・無断使用はご遠慮ください。