2025年10月15日

足もみの効果

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パーキンソン病の人だけでなく、高齢になると、背中が丸くなりお腹が折れて胃のあたりが苦しくなる方が多いと思います。それを背筋や腹筋の支えがない、筋力の衰えのためだとして「鍛えて筋力をつけなければ」と思うでしょう。
元気な若い人でも、身体が弱っているとき、あちこちに痛みを感じているときに、筋力を鍛える気にはあまりならないのでは。トレーニングしても身体を壊するかもしれませんね。
私の親は立っているときに「フラフラする」「ふわふわする」とよく言います。これもこの病気の方に多いのでは?
足の裏の面積は小さいのに、全身を支えて二本足で立つのは、考えてみるとすごいことだと思います。バランスを取るときに柔軟性や、足裏の繊細な感覚が大事なのでしょう。
ふらつきは他の原因もあるかもしれないし、はっきり分かりませんが、足が常に緊張していると、柔軟に対応できなくなり、身体全体を支えられないのかもしれません。

ここ何年も猛暑続きの夏ですから、エアコンの部屋で一日中過ごして足がだるくなりますよね。
最近ずっと、足がかったるい、と訴えていた親。久しぶりに足もみの施術をお願いし、丁寧に一時間、優しく揉んで頂きました。
施術後に立ち上がると、不思議なくらい背中がすっと伸びたのです。
足の緊張が緩むと、体全体にも変化が現れるのですね。

手当て。
人の手で優しく触れるだけで、緊張が解けるんです。

これは、楽器の演奏でも同じ。
演奏中に手がこわばっている生徒さんに試してみるのですが、ガチガチになっている手をご自身のもう一方の手で優しく触ってあげるだけで、力が抜ける感覚を味わえたりします。


posted by makkida at 00:28| パーキンソン病の家族体験記 | 更新情報をチェックする

2025年10月06日

それぞれの悩み

パーキンソン病の症状は調べれば色々挙げられています。でも、病気の人はそれぞれの悩みや感じ方があり、症状を伝える言葉もそれぞれあると思います。
身体に関する心配事は、はっきりしたことは分からない、というのがほとんどなのでしょう。が、本人も家族も、小さな心配事が積もって、気持ちが晴れないものです。病院で見ても問題はないし、診察でも大したことない。薬を処方してもらうだけでは解決しないことの方が多いのだと思います。
大きく進行するでもなく、一定の症状でもなく、波があるなど。
当事者の方にしか分からないモヤモヤ。心配ごと。

症状は人それぞれだから、他人の例は参考にならない、という人もいます。
難病を抱えながら生きている多くの人の中で、こんな人もいるよ、と知って楽になる人もいるかもしれないと思い、身内の例を少しずつ書いてみようと思います。
posted by makkida at 23:38| パーキンソン病の家族体験記 | 更新情報をチェックする

動き方の練習

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親がパーキンソン病と診断されてから4年。
精密な検査に通っていた頃は、最も調子が悪くてほとんど寝てばかりいました。当初から今に至るまで、ほとんど毎週、フェルデンクライスメソッドをベースに作られた「ハーモニー体操」の指導者が家に通ってくださり、身体の動き方を練習するためにパーソナルトレーニングを続けています。
ハーモニー体操は、「正しい動き」を見つけるのではなく、各自が痛みを避けながら、動きは小さくても楽な動きをしていくことで、身体の緊張がとけていくことを目指します。
神経内科で処方される薬の服用だけでなく、ハーモニー体操のレッスンをしてくださっているおかげで、家の中で少しずつゆっくり、可能な動きは限られていますが、洗濯や料理などの家事も出来ています。

平日の毎朝配信される『おはようハーモニー』、起きてすぐこの動きをしてから起き上がると、固まっていた身体が楽に動き出します。
よろしければ、ぜひ!

足の痛みもあり(これがこの病気のせいなのかは分かりません)、あまり長く出歩くことはできません。
足の指は常に緊張していて、うまく緩むことができないようです。
本人は「緩む」「リラックスする」ことを必要だと考えていないようで、整体や鍼灸などの治療は定期的に継続していません。
足もみだけは病気の診断をされる前からたまに通っていたので、
何もできなかった初期の頃から動けるようになるまで、治療師が毎週1時間くらい治療をしにいらしてくださいました。

もともと身体を動かすのが好きで、身体がよく動く性質だったので、「筋力が落ちているから足が痛い」と思い込んでいるようです。長年、頑張ればできる、と信じてきた人が、病気になって急に考え方を変えることは難しいのでしょう。
負けず嫌いの人にとっては、周りの人と比べることで自分がどれくらい出来るのか出来ないのか判断し、モチベーションが上がるかもしれません。

本人はハーモニー体操の効果を自覚できていないようですが、指導者も周りの人も、レッスンの後は明らかに動きが良くなっていることに気づきます。
例えば、丸まっていた背中(折れ曲がっていたお腹)がスッと伸びて、発声も良くなり、歩き方にも変化が見られ、足がサッとスムーズに前に出ます。顔も生き生きしています。

神経内科の診察で先生に、「痛くても歩いたほうがいいのでは」と質問していましたが、先生は「痛いときは、まずあちこち少しずつ動かして、緩めて。痛みがなくなってから歩いてください。朝起きて動きが良くない時も、あちこち動かしてから起き上がると、動きが良くなりますよ」と言われていました。

パーキンソン病は男性が多い、と言う人もいますが、確かによく聞くのは、この難病を持つ身体の大きな男性の介護の大変さです。姿勢を保てず、支えていないと後ろに倒れてしまうので、入浴も至難の技、と。
私の親の場合、痩せていて、筋力が落ちているせいか、病気のせいか、足にバランスよく体重が載せられないためか、立っていて(歩きながらも)ふらつきを感じるようですが、後ろに倒れそうな危険はありません。

脳は周りの人の影響を受けやすいのでしょう。病気の家族に食事制限があったときは、対応できずに混乱していましたし、調子悪くて不機嫌な時の病人との会話はストレスになるようです。それでも、逃げる、ということを覚えて、疲れたら横になる、という習慣になっています。
昼間寝ていることが多いと夜寝られなくなるので、なるべく起き上がっている方がよい、という意見もあります。が、起きていられないほどしんどいようなので、寝ないほうがいい、とは言えません。夜間に何度も目が覚めて、熟睡できないのは本人の心配の種ではあるので、癖にならない睡眠導入剤もたまに使っています。
子どもの頃からピアノを弾き、50代でオルガンを学び、10年以上前からはチェンバロを弾いています。今でも、たまにチェンバロを弾くと、「疲れた」「うまく弾けない」とネガティブなことを言っていますが、表情が生き生きして、身体の内側から活力が出ているように見えます。

「気持ちがいい」「これをすると楽しい」「これをやりたい」という言葉が出てくるといいですが。本人の生き方ですし、気持ちはなんともできないですから。
心配事が多いのは、しょうがないですね・・・。
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posted by makkida at 23:25| パーキンソン病の家族体験記 | 更新情報をチェックする
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